リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

プーチンは仮想現実空間にいるのかも

2022年02月28日 | 日々の風の吹くまま
2月27日(日曜日)。⛅☁☂。パイナップル特急第2号が来る前の、ほんの束の間の晴れ間。きのうの午後にうやって来た第1号の風はすごかったな。いきなりの猛烈な突風で始まって、瞬間的に地震かと思ってしまったくらい。メトロバンクーバーで1万戸が停電したと言うから、けさの日差しは文字通り次の嵐の前の何とか。朝ご飯の後で掃除を始めたけど、汗ばむどころじゃない暖かさで、掃除機をかけている途中で重ね着していたチュニックを脱いでしまった。

新聞サイトを回っていたら、きのうダウンタウンの美術館の大階段でウクライナを応援する人たちが何千人も集まり、BC州政府は赤十字を通じてウクライナ救援のために1ミリオンを寄付し、州営の酒屋からロシア産のウォッカやビールを排除。カナダの他の州でも、アメリカのいくつもの州でも、ウォッカの販売中止が相次いでいるもようで、それを受けてあちこちのバーが在庫のウォッカを売った収益を赤十字を通じてウクライナに寄付。バーの経営者は「象徴的なことでも、ウクライナを応援していることを伝えたかった」。コメント欄にはロシア産ウォッカの空き瓶を火炎瓶用にウクライナに送ったらいいと言う書き込みがあって、それはちょっとやり過ぎかもしれないけど、反プーチン、ウクライナ支持の波は大きくうねる一方に見える。

我が家の定番のウォッカはスウェーデン産だけど、そのスウェーデン(とフィンランド)がこれまでの中立的なスタンスを捨ててNATOに加盟するかもしれないというニュースが流れている。カレリア地方をめぐって隣接するロシアと反目して来たフィンランドでは国民投票を求める請願書が必要数の署名を集めたそうで、プーチンがさっそくフィンランドとスウェーデンに脅しをかけているらしい。ウクライナのNATO加盟への動きに危機感を募らせて、それを断固阻止すべくウクライナに侵攻したプーチンだけど、逆にEU諸国の結束を強める結果になったような観があるのは皮肉。強権で(弱いと思っている国に)圧力をかけるとそういう裏目の結果になるケースは人類の歴史では数えきれないくらいあるのに、歴史マニアと言われるプーチンがそこに思い及ばなかったのか、それとも自分の権威を盲信して歴史を書き換えようとしているのか、それとも妄想が膨らみ過ぎて歴史そのものが仮想現実空間にぶっ飛んでしまったのか。噂によると似た者同士の習近平もさすがに頭を抱えてしまっているらしい。

イギリスの「ザ・ガーディアン」を購読するようになってからは、前から購読しているニューヨークタイムズと読み比べるようになったのはいいけど、どっちも長い記事が多いし、しかも内容が濃くて読み応えがあるもので、毎日かなりの時間を費やすようになった。日本の新聞記事は見出しを見ただけでだいたいわかってしまうのとは対照的だな。ちょっと関心があって見出しをクリックしてみても、たいていは有料記事だし、それでも読める部分を読むだけで十分なのは、内容のない素っ気ない作文記事のような感じがするからかな。ジャーナリストとレポーターの違いと言ってしまえばそれまでだけど、もうちょっと何とか中身があればいいのにな。