リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

演劇ワークショップ~セリフの言い方しだいで違うドラマになる

2022年02月11日 | 日々の風の吹くまま
2月10日(木曜日)。🌫☁。不思議な夢を見ていたようで、外出して帰って来たら家の中が何か二次元っぽい雰囲気になっていて、もしかしてザッカーバーグの「メタバース」とかいうところに迷い込んだんじゃないだろうねえ、なんてカレシに言っていて目が覚めた。外はまた一寸先も見えない濃霧。せいぜい30メートルくらいしか離れていない5番アベニューのマンションが影も形もなくて、無限の白い空間に漂っているような感じ。

のんびり起きて、のんびり構えていたら、シーラから電話。暮れに来ると言っていたのに、とうとうその機会がないまま2月になってしまって、心配になって電話しようかと思っていたところで、市役所に犬の鑑札をもらいに行った帰りに寄っていいかと言うので、もちろん。地下1階のビジター用駐車場から「来たよぉ」と電話がかかって来たのは1時間ほどしてからで、ここしばらく呼出し電話は通じてもユニットから解錠できない状態なので、下までお迎え。かなりやせたように見えるけど、不整脈で掃除サービスはドクターストップがかかったままなので、長年のお客が別荘やリゾートに行っている間の犬の世話や留守番サービスでけっこう忙しくていたらしい。良かったぁ。6月のクルーズのときにはまた留守番をしてもらうことになっているので、大掃除はダメよと念を押したら、「無理をしないで少しずつやるから大丈夫よ」。去年もダメと念を押して行ったのに、クルーズから帰って来たら家中が上から下までピッカピカ。掃除のプロの三つ子というのか・・・。

紅茶を飲みながらおしゃべりして、シーラが帰ったのと入れ替わりに、ヒラから今日のワークショップで使う簡単な台本が来たので、印刷して、声を出して読んで予行演習。人物1と人物2の他愛のない短いやりとりなんだけど、口調を変えると違った場面が浮かんでくるからおもしろい。たっぷり充電したラップトップをミニチュア工房に設定して、3時開始の5分前にズームのリンクに接続して、深呼吸。先生のヒラが画面に現れて、まず出欠。参加者は定員の14人。半分は何らかの形で演劇活動をしている人たちで、多民族都市の本領を発揮して、スペイン人、ロシア人、日本人、中国人、フィリピン人、アフリカ人、「その他カナダ人」と多彩な顔触れ。定番の自己紹介と受講の動機や目標の発表で始まって、最初のエクササイズは、思いつく歌の1節を出し合って、2人1組になって、ヒラが選んだ2つをつないだセリフを、互いに出し合う「3つの感情」を込めて言ってみるというもの。最近のポップスの歌詞にありそうな荒唐無稽っぽいせりふを「怒り、皮肉、愛情」とか「エキサイト、内気、悲嘆」とか、一見つながりのない感情を短いせりふによどみなく込めると言うのはなかなか難しい。

後半は印刷しておいた「台本」を使って場面を作るエクササイズで、前半とは別の2人がペアになって、「場所」、「時」、「誰」、「動作」の4つを設定して、人物1と人物2を交代で演じてみるというもの。ワタシのパートナーはIT系の仕事をしながら演劇活動をしているというリッキで、「寝室」、「朝」、「カップル」、「荷造り」という設定で、ゴー。それぞれが想像した2人の人物の「関係」と「相互の感情」を推し量って演じるので、考えている暇はないから脳みそは100メートルダッシュみたいな感じ。役を交代しながらやっていたら、全部まったく違った「ドラマ」になって、笑ったり、顔を見合わせてため息をついたり、感心し合ったり。いやぁ、楽しいの何のって。次回からは実際の脚本を使うそうなので、何だかどっぷりと深みにはまってしまいそう。エンジンを吹かして、ギアをシフトしようっと。