リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

時計の針を動かすのはほんとにこれで最後にしてほしい

2022年03月14日 | 日々の風の吹くまま
3月13日(日曜日)。☁🌥☁🌧。目が覚めたら9時10分前。あ、そっか、今日から「夏時間」になって、時計が1時間進むので、きのうの朝なら8時10分前に相当する時刻。私たちとしてはすごい早起きということになるけど、寝たのがいつもよりちょっと早めの真夜中ごろ(夏時間では午前1時ごろ)だったから、ま、普通に眠ったってことで、ちょこっと寝坊した日の朝ご飯という感じ。

標準時間と夏時間(正式には「日照節約時間」)の切替えは日曜日の午前2時と決まっていて、モニターの隅っこの時間を見ていると、午前1時59分からいきなり午前3時になる。昔は家中を走り回って20個以上もある「時計」を手でリセットしたもんだけど、今は暖房のサーモスタットを含めて自動的に切り替わってくれる機器の方が多いので、寝るときにキッチンの壁の時計とベッド脇の置き時計2個だけ切り替えておけは、残り(オーブンや電子レンジ、デスクの時計など)は朝起きてから気が付いたときにリセットすればいい。BC州はすでに切替えの廃止を決めていて、同じ時間帯で経済的な結びつきが強いアメリカの3州と足並みを揃えて実施することになっていたけど、隣のワシントン州が連邦議会の承認を待っている間にパンデミックの混乱で立ち往生。去年の3月の切り替えが最後になるはずだったのに、みんながっかり。秋にヨーロッパに行っていた私たちは、バルセロナから帰国する日の朝にEUの夏時間から標準時間に1時間戻して、帰って来て1週間後に北米の夏時間が終わってまた1時間戻すという経験をするはめになってしまったけど、いくつもの時間帯を越える旅だったせいか、幸いそれほどの影響は感じなかったのは勿怪の幸い。

でも、時間が1時間早くなった(日曜日は23時間しかない)からと言って、昔と違って2人とも特に体調に影響を感じていないのは、リタイアして時間に縛られなくなったせいかな。何でも医学的な研究によると、夏時間にシフトしてから2、3日の間に脳梗塞のリスクが8%(がん患者は25%、高齢者は20%)高まり、心筋梗塞は24%増えるそうで、さらに交通事故死が6%増えるというから、ほんとに(一部のビジネス以外には)百害あって一利なしなのに、北米では100年以上も続いて来た困った制度。もっとも、カナダでは州議会の立法で変更できるのに、アメリカでは連邦議会の承認を得ないどの州も変更できない法律があって、それがカナダ側での制度の変更を阻んでいるわけだけど、最近はその連邦法そのものを廃止しようじゃないかという動きがあるらしい。いずれにしても、今年こそは秋になっても家中の時計をリセットしなくてもいいことを祈るばかり。(通年で「DST」になると、冬の日の出は9時過ぎってことになるんだけど・・・。)

午前中に掃除を済ませて、午後一番でウォーキングに出かけて、帰って来たら財布を持って道路向かいのヴィクターの店に直行。衣料品などの繊維製品の寄付を受けてリサイクルしているチャリティ団体が特別に作ったトートバッグを売っていて、売上げはすべてウクライナ支援活動をしているウクライナ人カトリック聖堂(我が家の窓から十字架を頂く緑色のドームが見える)に寄付されると言うので、少しでも役に立てれば幸い。カナダではアルバータからマニトバにかけての農業地帯にウクライナ系の人口が多くて、州人口の比率ではBC州は5番目で、ニューウェストミンスター市は5%がウクライナ系。ヴィクターがたくさん売れたと言う通り、青と黄色の花を縫い付けてあるバッグの残りは6枚ほどになっていたけど、どれもすてきな中で特に気に入ったのを3枚選んで6千円の寄付。次の客が入って来たので長話はできなかったけど、ヴィクターはちょっと遠くを見る目で「ウクライナ人は勝ちますよ」。うん、ひまわりの花がウクライナ中に咲き誇る日が来るように祈ってるよ。