リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

来年こそは時計の針を動かさなくてもよくなるのかな

2022年03月16日 | 日々の風の吹くまま
3月15日(火曜日)。☁☂☁🌥🌤。今日はIdes of March。古代ローマの暦で3月15日のこと。シェークスピアの悲劇『ジュリアス・シーザー』では、「Beware of ides of March(3月15日には気を付けよ)」という占い師の言葉があって、シーザーはその通りにこの日に暗殺されてしまったので、よく冗談半分で今日は気を付けた方がいいよぉ~というやりとりをする。今日は何となくプーチンが浮かんで来るんだけど、こっちは冗談じゃなくて、ほんとに誰か何とかしてくれないかなあという気分になる。

でも、今日は夏時間と標準時間の年2回の切り替えが廃止に一歩近づいたという一大ニュース。ニューヨークタイムズが「アメリカ連邦議会の上院がSunshine Protection Act(「日光保全法」とでも訳しておおこう)を満場一致で可決した」と速報メールを送って来たくらいで、地元のニュースサイトも一斉にホーガン州首相が「また一歩前進した」と歓迎したという見出しを速報。BC州では政府が廃止の是非について州民の意思を聞くオンライン調査をやって、びっくりするほどの回答率で、93%が廃止に賛成だったので、3年前に州議会で夏時間(DST)を通年の標準時間にすると言う法律を成立させ、同じ時間帯のアメリカの3つの州でも切り替え廃止の方向を決めていたんだけど、アメリカでは連邦議会が廃止する法案を成立させて、大統領が署名するまでは実施に移せないでいた。

その法案が今日めでたく上院を通過したわけで、後は下院で成立させて、バイデン大統領が署名するだけになったわけで、アメリカでも国民の70%以上が廃止に賛成だそうだからまさに前進。ただし、通年の標準時間をDSTにするか、これまでの標準時間にするかで、意見が分かれているらしくて、すんなり下院を通過するかどうかは今のところ不明だそうな。アメリカ人はけっこう頑固なところがあるからなあ。カナダでもロッキー山脈の向こう側のアルバータ州で住民投票をしたら50%ちょっとが廃止に「反対」だったけど、石油産業があるアルバータは気質がアメリカ人に似ているのでさもありなん。でも、北のユーコン準州はさっさと廃止してしまっているし、アルバータの隣のサスカチュワン州はほとんどの地域で通年DSTだし、最大の州のオンタリオもすでに州議会が廃止案を可決していて、となりのケベック州と南隣のニューヨーク州が同調するのを待っているところ。時計の針を進めたり戻したりするのはもうやめようよというのが国境の両側での大方の流れだから、あとは文字通り「時間の問題」かな。アメリカの「日光保全法」が成立したら、来年からDSTが標準時間になるということだけど、DSTが始まるのは春だから、今年の11月に時計の針をいったん1時間戻して、来年の3月にもう一度進めたら、後はそれっきりということになるのかな。

まあ、実施が2023年からになっているのは、自動的な切り替えに対応している電子機器が溢れていることや、企業のシステムの変更が必要になることと関係があるんだろうと思う。時間帯をいくつも越えて飛び回っている飛行機なんか、あ、そうですかってわけにはいかないだろうし、DST切り替えは何だか22年前の「Y2K問題」の再来みたい。もっとも、Y2K問題は大変なことになると騒いだわりには、何事もなくあっさり2000年に入ってしまったけど。ま、どっちにしても来年の春の時間の切り替えが最後になりそうで、やれやれという気分。