リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

親ひとり子ひとりは大変そうだけど、がんばって

2022年03月26日 | 日々の風の吹くまま
3月25日(金曜日)。🌤☁。もう金曜日になっちゃった。弥生3月もあと1週間かあ。気温は10度前後で、フリース裏のアノラックは暑すぎるから、コットンのカーディガンジャケットに切り替えてウォーキング。桜が一斉に咲き始めた感じで、あっという間に満開になってしまいそう。我が家の桜にもつぼみが3つ。札幌の実家の庭にあった桜の種から育った2代目。いつ植えたかまったく思い出せないくらい古いんだけど、長いこと鉢植えのまま放置していたおかげで一緒に引っ越して来れた最後の1本。今年またひと回り大きい鉢に植え替えてあげたら、来年は花の数が増えるかな。去年の暮れからマイナス2ケタの寒波が居座っていたおかげで、プランターで冬越しできたのはひと握りのクロッカスとムスカリだけ。健気だなあ。



今月いっぱいまで育休中のArts Clubの芸術監督アシュリーから「子供が重病で日曜日の選考会議には出席できない」というメール。独身のままで母親になることを決めて人工授精で産んだ息子リースは今8ヵ月で、両方の腎臓に腫瘍が見つかって、小児病院で治療計画を立てているという、何ともショッキングなニュース。ショックが大き過ぎて、表情豊かなリースの笑い顔がちらちらして、午後いっぱい何もする気になれなかった。でも、子供の腎臓がんで一番多いと言われる腎芽腫(ウィルムス腫瘍)であれば予後は比較的良くて、転移さえなければ5年生存率は90%で、完治する例も多いそうだから、今はそこに望みをかけよう。バーナビー生まれのマイケル・ブーブレの息子ノアも肝臓の芽腫にかかったけど、今は完全に寛解して元気いっぱいだそうだから、リースもきっとがんばって癌を克服するよ。アシュリーに今リースが一番必要なのは何よりもママの笑顔と笑い声だよ、Stay strongとメールを送ったら、「ありがとうね」という返事が来て、思わず目が潤んで来てしまった。がんばれ、リース。がんばれ、アシュリー。

アシュリーの場合は自らの意思でシングルママの道を選んだわけだけど、上の階のおっちゃん(実は大手法律事務所に所属する産業法関係が専門の訴訟弁護士)は5年前に引っ越して来た時からシングルファザー。カナダでは離婚に際してよほどの事情がない限り共同親権が普通なので、子供の養育も共同というケースが多いから、子供は両親の住まいを行き来することになる。おっちゃんの子供は、初めて見かけた時は4歳くらいの縫いぐるみを抱いた不安そうな幼女で、週末だけ泊まりに来ていたのが、去年の夏からフルタイムで暮らすようになったのは、母親の方に(例えば再婚、転居、病気など)何らかの事情ができたんだろうな。なぜそんなことがわかるかというと、週末だけ聞こえていた子供の走る足音が毎日聞こえるようになったから。走ると言っても、だいたいはパパと出かけるとき、帰って来たとき、寝る時間になったときとパターンが決まっていて、ダダダッとせいぜい10歩かそこらで止むので、テンションの高い子でおっちゃんもタイヘンやねぇ~という程度の反応で特に気にしないでいたけど、ひとつだけ困った問題が・・・。

それは朝早くにパパの寝室(私たちの寝室の真上)に駆け込んで来る癖があること。前は週末だけだったので「んったく、もう」程度で寝直ししたけど、フルタイムになってからは3日と空けずに朝の6時や6時半にダダダッ。駆け出して行く足音がないので、起こされたパパに叱られてそっと出て行くんだろうと想像したけど、マンションでは午後10時から午前7時までは「お静かに」タイム。10月の初めに管理会社の担当エージェントに前に住んでいた超迷惑家族との苦い経験も含めて事情を説明して、苦情(規約違反の通報)の形を取らずに内々で直接知らせられないかと相談したら、「内々」は無理だけど、苦情にならないように文章をよく考えて違反通報を出せばいいとのことで、「最近、早朝に駆け込んで来るお子さんの足音で熟睡から叩き起こされています。以前は週末だけでしたが、最近は週日にも頻繁にあり、しかも足音が大きくなっています。ご存じないのだろうとの前提でお知らせいたします」と書いて提出したら、それ以来早朝の100mダッシュがぴたっと止んだだけでなく、日中でも走ると言うよりは「急ぎ足」的な軽めの足音に変わったので、おっちゃんは一人娘をきちんと育てているんだと感心したのだった。つい最近見かけた時は背丈がパパの肩ぐらいに伸びていてびっくりしたけど、そろそろ9歳ぐらいだから、来年はもうプレティーンなんだねえ。シングルパパの子育てはこれからがタイヘンそう。がんばってね。