リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

女子会ランチだと思っていたら

2023年09月24日 | 日々の風の吹くまま
9月22日(金曜日)。☀🌤⛅☁。また1週間が終わっちゃうなあ。明日は秋分の日で、いよいよ公式に秋。きのうも今日もちょっと夏っぽいけど、週末からは雨が降ったり止んだりの典型的な「雨期」の天候。でも、史上最悪の山火事シーズンも収束に向かうだろうし、去年から続いている旱魃が解消するなら願ってもない予報。

今日はArts Clubの開発部長のキャサリンにランチに呼ばれていて、11時には出なければならないので、ウォーキングは休み。大急ぎでシャワーをして、留守番をするカレシのランチにツナサンドを作って、着替えをして、行って来まぁ~す。まぶしい日差しの中を新しいサングラスをかけて駅までとことこ。電車はけっこう込んでいて、25分足らずのメインストリート駅まで立ちっ放し。優先席は窓がないところにあって外が見えないから、1人の時は空いていても座らずにドアのところに立っている方が好きなの。まあ、誰かがわざわざ立って「どうぞ」と譲ってくれたら、せっかくだからと座ることにしているけど、優先席に陣取って年寄りがそばに立っていても譲りもしないのは、たいていがアジア系か中東系の若い人たちで、男性は見向きもせずにスマホいじり、女性は気が付いてちょっと気まずい顔をするけど後はひたすらスマホと睨めっこ、というパターンが多いかな。今日の優先席はスマホを睨みっ放しの兄ちゃんたちばかりなので、心置きなく高架からの景色を堪能。

ランチの場所は人気スポットのパブで、外で待っていたら、キャサリンと前シーズンから常務理事に昇進したキャシーがやって来て、「スティーブンも来るわよ」。え?てっきり全員女性の開発部の女子会ランチだと思っていたけど、そうじゃなかったのか。スティーブンは表方の制作部門で新作開拓とドラマタージの責任者だから、つまり表方と裏方のトップばかり。内輪の話に花が咲いたりして、何かちょっと雰囲気が違うという感じ。上演中の『Little Shop of Horrors』の幕間にスティーブンがくれたパティパンかぼちゃに顔を描いて、人食い植物の次世代はヴィーガンでしたという「続編」をスティーブンに送った話で大笑い。芸術監督のアシュリーに見せたら、おなかを抱えて笑ったそうだから、突拍子もない「続編」はヒットしたってことかな。

それから、キャシーがワタシが翻訳中の『The Piano Teacher』の進展を聞いて来たので、言葉の選択で男女がはっきり識別できて、話者の上下関係や関係性の深さまでがわかる日本語の口語の難しさをとくとくと解説して、今は改稿バージョン5をやっていて、この後で売り込みにかかるつもりと説明。さらに、『平治郎』の「脚色」についても、英語訳は済んで、舞台のイメージも掴めてきたので、先住民が主宰する劇団に制作してもらえたらと思っていることを報告。スティーブンが終始熱心に聞いてくれていたのは、見込みがあると思われるようになったということかなあ。新シーズンは劇団の創立60周年に当たるし、何か企んでいるのかと勘繰ってみないでもないけど、ワタシはファミリー同然のArts Clubの支援者の自分と劇作家/翻訳家志望の自分を切り離していて、アドバイスしてもらったりしても、押し売りはしない方針。だって、いくら大口寄付者の末端に連なっているからと言って、尊敬するビルが育て上げたArts Clubに駄作を持ち込むなんてできないもの。ま、予想とはまったく違った昼食会ではあったけど、すごく刺激的で楽しかった。