リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

フェデックスが謎の配達品を持ってうろうろ?

2023年09月21日 | 日々の風の吹くまま
9月20日(水曜日)。☁🌤☀。朝8時過ぎの気温は今日も11度。きのうは最高気温が17度だったそうで、秋深しって感じだけど、西洋の暦の上では土曜日の秋分の日に公式に「秋」になるまではまだ「夏」、なんて冗談にもならないか。ポートマン橋の向こうは雲なんだか川霧なんだか。サレーのタワー群の向こうの雲なんか、まるで大波が押し寄せているみたいで、何だか荒れそうな感じだなあ。





いつもよりちょっと遅れてウォーキングに出た頃には晴れて来て、空はいかにも「天高く」と言わんばかりの秋の色。バンクーバー圏に近いウィスラーや、つい最近まで大規模な山火事で大変なことになっていたオカナガン地方のケローナに近いビッグホワイトというスキーリゾートではもう週末から雪が降っているそうで、エルニーニョの年はBC州は温暖な冬ということになっているけど、どうなるんだろうな。今回のエルニーニョはかなり手ごわいらしい。

メールをチェックしていたら、あれ、フェデックスから「荷物は今日中に配達予定です」と言うメールが来ているけど、ヘンなの。日本食品店の鈴屋に注文したものは今日を配達日に指定してあるけど、いつも地元の宅配業者が持ってい来るし、メールに書いてある荷物のサイズからして小さすぎるから、フェデックスが持って来るというのは別のものだろうな。心当たりがないから、もしかしたら新手の詐欺メールなんてことはないかな。何なんだろうと首をかしげているうちに、午後になって鈴屋からの品物を届けて来たお兄ちゃんはどう見てもフェデックスじゃないから、はて。追跡ページをチェックしたら、2時ごろの予定と言っていたのが「遅れています」ということで午後5時までに配達の予定に変わっていて、いったい何なんだろう。考えあぐねているうちに、はたと思い当たったのがArts Clubのプログラム。今シーズンから秋、冬、春、夏と分けて3本か4本をまとめた印刷版を1冊500円で売り始めて、オンラインでまとめて4冊を「郵送」指定で注文したんだった。荷物のサイズもプログラムのサイズに合っているようだし、もしかしたら、もしかしたら。




午後になって、ふかふかの雲を眺めていたら、今度は「明日配達します」というメール。あ、そう。何が来るのかわからないんだから、遅れてもどうってことないやと思っていたら、夕方になって時々利用する小包受取り代行オフィスに「配達しました」と来たもんだ。自宅住所宛のはずなのに、小さなもの1個を届けるのにブザーを鳴らして玄関を開けてもらうのがめんどうになったのかもしれないな。フェデックスたるものが何ともいい加減だけど、まあ近頃は人手不足だから選り好みしていられないのかもね。はいはい、明日ウォーキングの帰りに取りに行ってあげるね。空は夕焼け。夕日を浴びて空港へ向かう中華航空の飛行機の「顔」が獰猛な魚みたいでつい笑ってしまったけど、あぁした天気になぁれっ。





宗教と政治が絡むと・・・

2023年09月21日 | 日々の風の吹くまま
9月19日(火曜日)。☁🌧☁。寒っ。起きたのが8時過ぎで、天気サイトの気温は11度。炎マーク1本だけだけど、ヒーターがオンになっていた。夜の間に雨が降って、ルーフデッキはまだ濡れ模様で、窓の外は何か寒々とした感じ。半袖のTシャツ1枚ではちょっと寒くて、チュニックを羽織ったけど、やっぱり衣替えの潮時だなあ。

何ヵ月か前に川向こうのサレーで起きたシーク教の指導者の殺人事件に関して、トルドー君がインド政府が関与した疑いが濃いと爆弾発言したもので、互いに外交官を追放し合う騒ぎになっているけど、巷では話題にもなっていない感じ。インドのパンジャブ州にはシーク教の総本山があって、長いことインドからの分離独立を求めていて、インドでは何度か武力衝突も起きている。ヒンズー教と違ってカースト制度がなく、男性は髪を切らずにターバンを巻いているの特徴で、カナダにはパンジャブから移民して来たシーク教徒が80万人近く住んでいて、経済界で成功している人たちも多いし、トルドー君の自由党と政権運営の協力関係にある新民主党のシン党首は敬虔なシーク教徒だし、今世紀に入ってすぐにBC州の首相を務め、後に中央政界に出て自由党内閣の保健大臣になったったドサンジも穏健なシーク教徒と、政界にも多くが進出している。

特に川向こうのサレーは人口の40%以上がインド系で、そのほとんどがシーク教徒だし、40年近く前にインド航空機の爆破テロを起こしたのもこっちでハリスタン独立運動をしていたグループだった。カナダでの最近の世論調査では、インド航空機爆破テロのことをほとんど知らない人たちが90%に上ったそうで、40年と言う年月による記憶の風化や事件後に生まれた人口が多いこともあるだろうけど、外国での宗教紛争や政治運動が背景にあることから、インド人社会の問題であって自分たちには関係がないというのが一般的な感覚なんじゃないかな。ほぼ同じ時に成田空港で起こった手荷物の爆発事件が別のインド航空機を狙った「同時テロ」だったことはもう誰も覚えていないと思う。成田を立ってから爆発するはずだったのが、日本には夏時間の制度がないことを知らずにタイマーの時刻を設定したために成田で爆発してしまい、積み替えをしていた作業員2人が亡くなったという事件。そのちょっと前まで犯罪諜報を分析する機関にいた関係で、日本の捜査資料の英語訳にかり出されたっけな。(勤め先に「貸してくれ」という依頼があったらしい。)まあ、パンジャブのシーク教徒の間でも宗派争いがあるそうだし、こっちでも保守派と進歩派の勢力争いがあるらしいから、何であれ宗教が絡む政治問題は複雑で厄介。

今回の殺人事件へのインド政府の関与は「だろうな」と思う人は多いだろうけど、だいたいは無関心と言ったところで、もっと注目度の高い中国政府によるカナダの政治介入問題に対する弱腰な態度を批判されているトルドー君が支持率挽回のために打って出た博打みたいなもんじゃないのかな。政治家になる前は中国の富裕層の子弟が大勢留学していたバンクーバーの私立高校の教師だったからか、こと中国に関する問題となると、北京に昔の教え子がたくさんいるからじゃないのかと勘繰られるくらいの煮え切らなさ。一方で、シーク教徒は革新陣営の大票田だから、シン党首率いる新民主党に票が流れると心配したのかもしれない。でも、インドと打算的でも仲良くする方がのさばる習近平を牽制するためには得策じゃないかと思うし、普通の人たちにとっては国内のインフレと金利と住宅の価格と賃貸の家賃の高騰の方がはるかに大きな関心事なんだけどなあ。ま、総選挙まではまだ間があるから、せいぜいがんばりなさいね。ワタシはこれから衣替えをして、買い物に行くからさ(トルドー君には関係ないけど)。



夜の曇り空は明るくて、ちょっと幻想的・・・