リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

いわゆるお留学ビザが取りにくくなるそうで・・・

2024年02月01日 | 日々の風の吹くまま
1月30日(火曜日)。🌥☁🌧☁。晴れそうな、このまま曇っていそうな、迷っているような空模様だけど、パイナップル特急はどうやら進路を変えたらしい。スキーリゾートであるウィスラーや途中のスコーミッシュやそれより北のペンバートンの一帯に洪水警報が出ているけど、いくつもの川がハウサウンドに注いているフィヨルド地帯だから大丈夫かな。きのうはとうとう郊外のアボッツフォードで18度と言うほんとに1月なのかと言いたくなるようなとんでもない陽気で、バンクーバー市でも14.3度と84年ぶりの記録更新。ニューウェストミンスター市の記録も最高気温13度、最低気温11度で、カレシ曰く「レタスの種を蒔いとくんだったったなあ」。

朝はまず新聞読み。ニュースサイトのブックマークのフォルダに入っている順にローカルのラジオ局系のCityNews、購読している新聞Vancouver Sun、テレビ局系のGlobal Newsと順にアクセスして、これはと思う記事を開いて読んで、次にどちらも購読しているイギリスのThe GuardianとアメリカのNew York Timesに移って、コミュニティ新聞のNew West Recordをチラ見して、その後でデジタル版の北海道新聞、朝日新聞、読売新聞、毎日新聞の見出しをざっと見て終わりというのがワタシの日課みたいなもの。今日の注目記事は、BC州政府が連邦政府が学生ビザの発給の制限を打ち出したのに便乗して怪しげな私立の「学校」の規制に乗り出すと発表したことかな。

BC州には公立の大学やカレッジが25校あって、別に260だかの「○○カレッジ」とか「××大学」とか「▽▽学院」とかいう留学生受入れ先指定校(いわゆる専門学校)が乱立して一大産業を形成している。高い授業料を取ってまともな授業もせずに卒業証書を出すdiploma mill(卒業証書製造工場)」、つまりは日本にもある学位商法も多くて、学生ビザの申請代行やホームステイ先を斡旋する「留学/移民エージェント」と称する仲介ビジネスと結託し、エージェントは卒業後の就労許可(ポスグラビザ)や就学中に「実習生」として働けるco-opビザを「永住権」への近道として売り込んで学生を集めて送り込むと言う構図ができあがっているらしい。毎年十何万人もの若い人たちが学生ビザでBC州にやって来る中で、そういう学校に「留学」するケースが半分以上の9万人に上っていたそうだから、ぼろいビジネスだよね。

それがビザ制限のおかげでBC州で(正規の大学院と義務教育の留学以外に)発給できる学生ビザが5万人程度とほぼ半減し、ポスグラビザがなくなり、さらには新しく開校する学校は留学生受け入れが2年間禁止され、既存の学校は認定要件や基準を満たしているかのチェックが厳しくなるわけで、学校もエージェントも青くなっているんじゃないかな。と思って、日本から「留学」などで来ている若者が大勢集まるローカルの掲示板を覗いてみたら、ビザ関係のトピックは(悪徳エージェント?に関する1件を除いて)ゼロ。へえ、自分たちの将来に暗雲が立ち込めているってのにのんきだなあと思ったけど、よく見たらこの掲示板は日本人相手の留学エージェントがやっているものだった。もしかして箝口令を敷いているとか?まあこれから2年間は学生ビザが取りにくくなって、売り物だった就労許可が取れなくなるだけの話で、6ヵ月以内の「留学」なら学生ビザは不要なんだからそう悲観することもないんじゃない?ほら、虹が出ているよ。Always look on the bright side of lifeって、よぉ~く目を凝らせば完全なアーチが見えるじゃないの。