リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

初雪と異言語コミュニケーション

2015年12月17日 | 日々の風の吹くまま
今日も暗いなあ。朝食が済んだ頃に、ちらちらと白いものが舞い始めた。初雪だ!あっとい
う間にちらちらどころじゃなくて、もう押しも押されもしない「雪」。見渡す限り雪、雪、雪。
家々の屋根や芝生が白くなり始めた。もしかしたら積もるかな?さっそくカメラを持ち出し
てパチリ。雪ひら、写っているかな・・・。

 

今日はカレシが英語教室をやっている多文化協会のポットラックパーティ。協会のオフィス
が新年まで休みになるので、3つある英語教室全部の生徒さんがお国自慢の料理を持ち
寄っての「年納め」。なぜかいつもカレシの教室のあるところでワタシも招待されるもので、
先生の「おまけ」としてついて行く。パーティが始まるのは正午なので、その前に1時間だけ
のレッスン。中高年の生徒さんの半分は中国系で香港と本土の出身が半々。後の半分は
韓国系。初級の上のレベルなので、カレシは何とか理解してもらうべく大奮闘で、生徒さん
たちも何とか発言しようと大奮闘。あっちこっちで中国語や韓国語の助け舟が行き交う。

     

パーティ会場は小さなオフィスの唯一の「会議室・教室」。バーナビー市は特に民族の多様
化が進んでいるところだそうで、いろんな人が来ていて、ほとんどが女性。ヒジャブの人もい
る。名札に「Amal」と書いてある人に名前の意味を聞いたら「希望という意味よ」と教えてく
れた。日本だと「のぞみ」かな。いい名前ねえと言ったらにっこり。ワタシの名前の意味を聞
かれて、えっと、古い、古い昔のギリシャ語でロマンチックなポエムのことなんだけど・・・と
わかってもらえそうな言葉を探すのに大奮闘。H・ジャクソン・ブラウンJrがいみじくも言った
な、「片言の英語を話す人たちをバカにしてはいけない。その人たちは他の言語を知ってい
るということなんだから」。そうそう。こっちがその人の言語で話そうと奮闘したら、きっと理解
しようと奮闘してくれると思う。

おいしいお国料理をあれもこれもと味わって、おなかがいっぱいになって、ゲームの仲間入
りをして、おしゃべりしながら中国語と韓国語のフレーズをいくつか覚えて来て、楽しかった。
お開きになる頃には雪が雨に変わってびしょびしょ。でも、帰って来たらデッキにちょっぴり
雪が残っていた。もしも積もったら小さな雪だるまを作るつもりだったんだけどなあ。今日は
ほんとに楽しかった。お国料理の流れの勢いで、今日の夕ご飯は親子どんぶりと白菜のみ
そ汁・・・。

あちらが立てばこちらが・・・

2015年12月16日 | 日々の風の吹くまま
快晴!8時ちょっと前に起きて、南東の方角を見ていたら、華々しく朝日が登場。周りの山
は一番手前の山並みまで真っ白。山の眺望なんて雪があるかないかの変化だけでさして
おもしろくないと思っていたけど、どうしてどうして。太陽の方角や雲の形なんかで毎日が微
妙に違っていて、見飽きるのに3日どころか3年はかかりそうだな。

きのうボイスメールにFedExから届いたパッケージに関税と税金の計47ドルを払えという
メッセージが入っていた。スカイプ英語の生徒さんからのものらしいけど、関税がかかるほ
ど高価なものを送って来ちゃったのかな。中国では非効率の塊みたいな郵便局は使わずに
大手のクーリアを使うのがあたりまえなんだとか。結局は電話越しにクレジットカードで払っ
て、受取りサービスから到着のメールが来るのを待って、取りに行って来たけど、税関申告
書を見たらVendor(売主)の欄に在学中の「香港大学」とある。ははあ、商品だと思われた
のかも。きのうは教室でネクタイやギフトカードをもらって渋い顔だったカレシ、「今後は先生
へのプレゼントは一切禁止する」。はて、付け届け好きのアジア人が納得するかどうか・・・。

アメリカで9年ぶりに利上げがあって、原油安で景気が沈む一方のカナダはどうするのかな。
中央銀行総裁がマイナス金利も辞さないと言っていたけど、そうなったらカナダドルはどん
どん下がって、アメリカから来る食料品や野菜が値上がりしてインフレになってしまいそう。
あ、インフレになったら利上げで抑えるということかな。でも、利上げなんかしたら、バンクー
バーやトロントのマイホーム高騰でぎりぎりまで組んだローンを返せない人たちが出て来て、
リーマンショックのときのようなことにならないのかな。何かにっちもさっちも行かなくなって
いるような・・・。

州政府はデルタとリッチモンドを結ぶ古いマッシートンネルに代わる上下10車線の新しい
橋を建設すると発表。有料にして建設費用を回収するというので、さっそく新ポートマン橋の
有料化で渋滞がひどくなった無料のパタロ橋やアレックスフレーザー橋がますます渋滞す
ると文句、いっそのこと全部有料化すればいいのにと思うけど、そうしたら川向う自治体が
文句を言うこと請け合いで、あちらが立てばこちらが立たず。でも、軟弱地盤にかける延長
3キロの橋の莫大な工費は誰かが払わないなきゃならないんだけどね。税金で払うか、利
用者が払うかの話で・・・。

Suicaに追いついたかな

2015年12月15日 | 日々の風の吹くまま
午前7時50分に起き出して、えらく暗いと思ったら、今日の日の出は午前8時1分。なぁん
だ、日の出前に起きちゃった。冬至まであと1週間だね、カレシを英語教室に送り出してしば
らくダラダラしていたら、郵便局から「パッケージが届きました」というメール。カナダポストが
今年始めた新サービスで、小包の受取に都合のいい郵便局を指定すると「仮想私書箱」の
住所がもらえて、着いたらメールで通知してくれる。アカウントを作ってある別の受取りサー
ビスと同じだけど手数料はかからない。でも、発送側が私書箱OKでないと使えないので、
通販の注文先に応じて使い分け。郵便局は玄関を出てすぐ道路向かいにあるので、まず
はSave-On-FoodsのサービスカウンターでCompassカードを買って来てからパッケージ
を受け取り・・・。

このCompassはJRのSuicaみたいなカードなんだけど、何やかやと遅れに遅れてやっ
と全面的な稼動が始まるところ。何しろ変てこな料金体系に加えて90分有効のシステムが
あるところへ、電車からバスへの乗り継ぎの設定に失敗して、いったい何年遅れたのかもう
誰もわからないくらいで、バス料金を全域1ゾーンにしてやっと導入実現に漕ぎ付けたとい
ういわく付き。2人とも東京に行くたびにSuicaを使っていたので、何をもたもたしているん
だろうとやきもきしていたけど、これで電車に乗るたびに切符を買わなくてもよくなって、やっ
たぁ~という感じ。

     

普通のCompassは水色だけど、子供や高校生、シニア向けの割引カードはオレンジ色。
さっそくオンラインで入金手続き。アカウントを作ってクレジットカードを登録すれば、いちい
ち20桁の番号を入力しなくてもいいし、カードを失くしたりしたら残高を凍結してくれるし、自
動入金を設定すれば残高が5ドル以下になるたびに予め指定した金額を自動的に足したり、
1ヵ月定期なら毎月自動更新したりしてクレジットカードに請求してくれる。ひとつのアカウン
トに(家族のカードとか)何枚も登録して一元管理することもできるので、カレシのカードも登
録して、それぞれ手始めに60ドル、その後は40ドル追加するように設定しておいた。

帰って来てカードを矯めつ眇めつしていたカレシ、「車、2台はいらなくなるなあ」。いや、
元々私たちに車2台は多過ぎるんだけど。カレシは「もう大きな荷物を運ぶこともないだろう
から、トラックを手放すかな。惜しいけど・・・」と大きなため息。さて、それはカレシしだい・・・。

朝起きて今日は何をしようかと考える幸せ

2015年12月14日 | 日々の風の吹くまま
普通の時間に寝たのに、今日は外が明るいのに、なぜか2人とも9時近くまで眠ってしまっ
た。まあ、決められた時間までにどこかに行かなければならないわけじゃないからいいけど。
こういうときは隠居さん暮らしっていいもんだと思うな。新生活が始まってから4ヵ月を過ぎ
たけど、まだ一度も目覚ましをセットしたことがない。ちょっと早起きのこともあるし、今日の
ようにちょっと寝坊することもある。それでも困らないのがシニア暮らしのいいところ。

いつもの鳥の餌のような朝食を消化して、競技場のトラックをひと回りしに行く。高校は授業
中なのかな。ガンガン走っている人もいるけど、たいていはリタイヤしたシニア。手をつない
でそぞろ歩きの夫婦だったり、溌剌としたおばあちゃんだったり。歩き走りで一周して帰って
来たら「パッケージが来ています」というメール。注文してあったDVD講座で、テーマは「素
描」。絵を描くにはやっぱりデッサンの基礎くらい勉強しておかないとね。旧居からモールま
で30分近く歩いても誰ともすれ違わないことが多かったけど、ここではいろんな人とすれ違
う。まあ、住宅地と商業地区の違いではあるけど、周りに人がたくさんいるというだけで気持
が明るくなるから不思議・・・。

午後はいつものようにカレシと2人で買い物。あはっ、今日は3回も外へ出ちゃった。仕事が
ないときにはいつでも外に出たいときに出られるのがいいね。バリバリ現役のときはこんな
自由は想像もつかなかった。カレシなんか年を取って日がな1日ぼんやりテレビを見ている
ような老後を想像してなぜかパニックを起こしていたけど、ワタシは朝起きて今日は何をし
ようかなあと考えられるのんびりした老後がいいと思っていた。来年は「9割隠居、1割現役」
(それがダメならせめて「8.5割隠居」)を目指したいな。このまま本年の営業は終了しまし
たってことになってくれたらいいなあ・・・。

長年のもぐら暮らしから抜け出して、広い空を流れる雲を眺めているうちに、仕事をしてい
ないことが気にならなくなって来たらしい。そのうちに「仕事なんかもういいよ」と思うようにな
れたらしめたもんだな。ワーカホリックと言われたワタシがそこまで行きつけるかどうかわか
らないけど、働けるだけ働いたんだから、(退屈することも含めて)自由にやりたいことを気
の向くままにやれる極楽とんぼ的シニア暮らしが一番の幸せじゃないかなあ。

年を取ってもクリスマス大好き

2015年12月13日 | 日々の風の吹くまま
今日は何となく休養日。スカイプレッスンの生徒さんに英語の作文力を伸ばすにはどうした
らいいかと聞かれて、「本を読みまくることだと言ったんだけど」とカレシ。でも、本にもいろい
ろあって、ワタシなんか高校時代に図書室にあったとんでもない三文小説を読みまくった。
自衛隊駐屯地に冬の訓練に来たアメリカ兵が読み捨てて行ったもので、高校の図書室に
置くようなシロモノじゃないのに隅っこの書棚に何十冊もあった。田舎だからそれしか英語
の本はなかった。まあ、あの頃の英語力でどれだけ理解できたか怪しいもんだけど、内容
が内容だから英語力不足で良かったのかも。

リビングの隅のロッキングチェアに収まってArts Clubのアンソロジーを読んでいたら、カレ
シが「何かいい本、知らない?」と聞くので、本棚を見回してO・ヘンリーの短編集を出して
来た。我が家にあるのは101編を集めたFolioの分厚いもので、その中に高校の英語教
科書に出てきた『After Twenty Years(二十年後)』というのがある。20年後の同じ日、同じ
時間に別れたところで必ず再会しようという約束をした2人の親友の話で、こういうちょっと
泣かせるストーリーを書きたいなあと思ったのを今でも覚えている。

クリスマスまで2週間を切って、ラジオからは盛大にクリスマスキャロルやクリスマスソング
が流れる。クラシックから賛美歌、ジャズにポップスまで何でもありだけど、クラシックならア
ダンの『O Holy Night」が好き。バッハの曲は何でも好き。メンデルスゾーンの「Hark the
Herald Angels Sing」は一緒に歌うのが好き。一番楽しいのは1953年当時10歳の女の
子が「クリスマスにはカバが欲しいの。絶対にカバじゃなきゃダメなの」と歌った『I Want a
Hippopotamus for Christmas』。ドクター・スースの名キャラでクリスマス嫌いのグリンチを
歌った『You’re a Mean One, Mr. Grinch』は「あんたはサボテンみたいにかわいいよ」と笑
いながらの口ぱくが楽しい。

そろそろ古希に手の届く年になっても、ワタシはクリスマスが大好き。キリスト教会の幼稚園
でのクリスマスの降誕劇ではマリアに受胎を告知する大天使ガブリエルを演じるはずだった
のに、直前に風邪を引いて舞台デビューのチャンスを逃した。子供のワタシに「受胎」の意
味がわかったとは思えないけど、「恐れるな、マリアよ」と紙切れに書かれたせりふの練習
をがんばったのに。今、毎年クリスマスに必ずツリーの近くに置くのは、まだ日本とカナダで
遠距離だった頃にカレシが街中の本屋を探し回って見つけてくれたワタシの宝もののこの
本・・・↓

  

へそ曲がりでぐうたらな人

2015年12月12日 | 日々の風の吹くまま
今日は日の出どころか、まだ夜明け前かと思うような暗さ。でも、ばっちり睡眠8時間で、機
嫌よく目が覚めた。太ももの筋肉がちょっと凝っている感じだけど、あまりくたびれた感じは
しない。運動するのってほんとにいいもんだね。ブラインドを巻き上げると、世界は見渡す限
りの灰色できのうとは様変わり。午後あたりからまた風が吹き荒れるという予報で、警報が
出ている。やれやれ、こうなるとうんざりだなあ、もう。まあ、これも極端な気象がさらに極端
になるという気候変動の症状のひとつだろうとは想像がつくんだけど・・・。

気候変動に対処する「パリ協定」がやっとまとまったそうだけど、カナダ緑の党のメイ党首は
「完璧じゃないけど」とまだ不満そう。世界の200ヵ国近くの利害や思惑をすり合わせて成
立した合意に完璧なものがあるとは思えないけど、インテリの環境活動家って完璧主義者
が多いのかな。自分の理想に没入していそうな人もいるし、どこかの政治家みたいに「ダメ
なものはダメっ!」と問答無用主義に凝り固まっていそうな人もいる。それはそれでその人
の思想なんだとわかっていても、時にはタリバンや過激テロリストや宗教の原理主義とどう
違うんだろうと思うこともある。ワタシってやっぱりへそ曲がりなのかなあ・・・。

今日は土曜日恒例の「まじめ掃除」。カレシは自分で洗剤や雑巾を出して来て、さっさとバ
スルームの掃除を始めて、さっさと済ませて「気分がいいなあ」。シーラに汚れを見逃しやす
いと指摘されたところを見逃していることが多いけど、空間認識力に難があるカレシの目に
は見えていなかっただけだから別に問題がなければそのまま見逃して、「ダメだし」はしない。
昔から自分にとっての「ワタシらしさ」にさんざんダメだしされて来たので、今さら人にダメだ
しするのはめんどうくさい・・・。

人を嫌ったり、憎んだりするのもめんどうだからしたくない。世の中には実にいろんな人がい
るのに、それをいちいち嫌いとか許せないとか取捨選択するのにエネルギーを消費するの
がめんどうくさい。まあ、そんなめんどうくさがりのワタシでも「ワタシ」のことは大好きだけど、
「自分が大好き」というと非難轟々になるところもあるらしい。でも、自分で自分を嫌うのって
他人を嫌うよりもずっとずっと莫大なエネルギーを消耗するから、その分を楽しいことに向
けた方がいい。ワタシってやっぱり根がぐうたらなのかなあ・・・。

1日中運動したような・・・

2015年12月11日 | 日々の風の吹くまま
日の出と共に起床。というよりは日の出が遅くなって、私たちの起床時間と重なっただけの
話だけど、起き抜け一番にブラインドを巻き上げて山の上に出たばかりの金色の太陽を見
るのは気分がいい。今日の予報は晴。風もなくて、穏やかな日だけど、明日はまた猛烈な
低気圧がやって来て、土曜日は相当の荒れ模様になるらしい。

10時ごろになってカレシから「ジョギングに行くけど、来る?」との誘い。長いことまともな運
動をしなかったせいで体が硬くなってしまったと言って、週2回6番ストリートの北端のマー
サースタジアムのトラックに行き始めたところ。徐々に慣らすために今は一周するだけだと
言うので付き合うことにした。ニューウェストミンスター高校の後ろにある市営の多目的競技
場は高校のフットボールチームの本拠地でもある。青と黄色に塗り分けられたトラックをカレ
シの後について歩き始めたけど、もどかしくなって来て膝に負担がかからない走りと早歩き
の間くらいで、とことこ。軽く一周して、そのままもう一周できそうだったけど、カレシが帰ると
言うので今日はおしまい。

1日が午後から始まるのと日の出と共に始まるのとではやる気が違って来る。天気がいい
ので、午後は1人でダウンタウンへおでかけ。2つの駅が等距離なので、東のコロンビア駅
から乗ることにして4番ストリートを下りて行ったら、最後の2丁が半端じゃない急な坂で膝
がガクガク。今日が開通満30周年のエクスポ線でグランヴィル駅へ行って、地下街を抜け
てカナダ線シティセンター駅から地下鉄でオークリッジまで。所要時間はだいたい40分。
Crate & Barrelでクリスマス飾りを6個買ってダウンタウンへ戻り、Hマートでコクィットラム
店には置いていない日本食品を仕入れ。グランヴィル駅に戻った時点で切符は有効期限を
5分超過。シニア割引の2ゾーンの切符を買い直し。往復で約550円・・・。

今度は西のニューウェストミンスター駅で降りて、買い物をしすぎたらで迎えに来てくれると
カレシが言ってくれていたけど、ずっしり重いトートバッグを肩に8番ストリートを坂登り。ダ
グラスカレッジの横の坂を息を切らせて上って、ロイヤルアベニューで信号が赤に変わった
のでほっとひと息。ここから先の道は6番ストリートよりも早く平坦になるけど、帰り着く頃に
は汗びっしょり。買って来た冷凍のおでんセットで夕食。何だか今日は1日中運動したようで、
くたびれた・・・。

外も内もクリスマスの飾り

2015年12月10日 | 日々の風の吹くまま
朝方の大風でちょっと眠りを妨げられたけど、まあまあの寝起き。起床は8時10分。日の出
は7時57分なので、雲の切れ間から昇って間もない朝日の光芒が見えた。晴れるかなあと
淡い期待。次々と来る嵐にはさすがにちょっとうんざりだけど、晴れ上がると今度はぐんと
冷えるから、どっちもどっち。カレシを英語教室に送り出した後、仕事はないし、差し迫った
用事もないしで、今日はお風呂。主寝室のバスルームはシャワーだけで、ソーカーと呼ばれ
る深めのバスタブがあるのはスペアの寝室の外のバスルーム。たっぷりとお湯を張って、
ゆったりと手足を伸ばして、の~んびりといい湯だな・・・。

お風呂でさっぱりしたついでに、ベッドのシーツを剥がして洗濯。いつの間にかずれたテン
ピュールのマットを敷き直して、保護シーツをかけ直したら、汗びっしょり。マットは重いし、
マットレスは嵩張るし、汗かき仕事はお風呂に入る前にやっておくべきだったな。すっかり腹
ペコになって、何か食べるものがないかなあと思っているところへカレシが帰って来たので、
野菜バーガーをダブルにしてランチ。一時の荒れ模様が収まって、少しは明るくなりそうな
気配。カレシがサラダに入れる赤ピーマンを買うというので、道路向こうのBuy-Lowまでひ
とっ走りならぬひと歩き。いろいろ買い込んで、肝心の赤ピーマンは買い忘れ・・・。

久しぶりに夜景のきれいな静かな夜。東の風3メートル。バルコニーの向かいのマンション
にクリスマスライトが増えたので、カレシの一眼レフを持ち出して来て、パチリ。

 

 

キー地区の方向を双眼鏡で見ると、色とりどりのライトを飾ったバルコニーがたくさん見える。
たいていのマンションは11月15日から1月15日までバルコニーにクリスマスライトを飾っ
てもいいことになっている。ときどき1年中飾りっ放しの家があったりするけど、大きな家の
軒や屋根にライトを飾るにははしごが必要で、毎年はしごから落ちて大けがをしたり、死ん
だりする事故が後を絶たない。それで飾りを外さないのかもしれないけど、8月のクリスマス
飾りは何ともダサいな。晴れた夜があったら、しっかり冬装備をしてクリスマスライト見物の
散歩に行きたいね。一眼レフを借りたついでに、我が家のクリスマスツリーも撮り直し・・・。

     

カレシが「ツリーと一緒に2人の写真を撮ろう」と、三脚を持ち出して来た・・・。

多様性を叫ぶほど同一性を求める不思議

2015年12月09日 | 日々の風の吹くまま
久しぶりに青空。マザーネイチャーの灰色のペンキが底を尽いてしまったのかな、なんて冗
談が出るくらい。朝のうちにきのう頭の中で書き上げた原稿を打ち出して、推敲して、送って
おいた。代わりの候補に挙げた人たちの方が日本人の目線を保っていて、Canadian First
になっちゃったワタシよりも適役だと思ったけど、引き受けてもらえないんじゃどうしようもな
い。たぶん想定していたトーンとは違うだろうけど、自分の意に反することは書きたくないの
で、ゴメンつかまつる・・・。

何しろ今は「ポリティカリーコレクトネス(PC)」が行き過ぎて、巷の人間でさえうっかりモノを
言えなくなった感がある不思議な世の中。PC活動家には社会の「マイノリティ」として長い
こと狭量な大衆の偏見や差別意識によって抑圧されて来た人たちも多い。社会の意識や制
度を変えてマイノリティに対する偏見や差別をなくそうと運動して来た結果、多様な価値観
が同等の存在価値を持っていて当然という世の中になったんだと思う。だけど、だけど・・・。

PCの目的そのものは崇高だったのに、自分たちの価値観が多様性の中で「パワー」を得
るに従って、なぜか異なる価値観や考えを排斥しようとする方向へ動き始め、ソーシャルメ
ディアでのPC族による「言葉狩り」が蔓延して来た気がする。いうなればミイラ取りがミイラ
になったようなものだけど、それまでの抑圧に対する反動のような面もあるのかもしれない。
トランプが過激な発言で大炎上し続けながらも圧倒的な支持を保っているのは、「その他大
勢」の大衆が、ちょっとした言葉尻を捉えては不快だ、差別だ、取り消せ、謝罪せよと糾弾
するPC族の排他的あるいは逆差別主義的な言動に対して持っている不快感を代弁してく
れていると感じるからだと思う。

他人の価値観を容認させられる一方で自分の価値観は否定されていると思えば、誰だって
怒りの拳骨を振り上げたくなると思うけど、PC活動家たちは多様な価値観を受容させる闘
争のために振り上げた「正義の」拳骨を下ろす術を知らないのかもしれない。あんがい自分
たちの価値観だけしか念頭になかったのかもしれないけど、正邪を問わず振り上げたまま
の拳骨はそのまま驕りや報復に向かう。人間社会は振り子のように2つの極端の間を行き
つ戻りつするもので、多様性が極端になれば人は「同一性」に心の平安を求めるんじゃない
かと思う。そういう芽があちこちで吹き出しているとしたら、何とも皮肉なPCの世直し・・・。


ああ、クリスマスって忙しい

2015年12月08日 | 日々の風の吹くまま
午前3時過ぎくらいから激しく降り出した雨の音で目が覚めてしまった。静寂すぎるから流し
ているサウンドマシンの雨の音よりも大きくて、うるさいったらない。そんなときに限って、頼
まれた原稿の執筆を適役がいると推薦するつもりで打診した候補者にあっさり断られてどう
しようと思っていたもので、あれこれ考え出して頭が冴えてしまった。そうなると眠りに戻ろう
としてもうとうとするだけ。頭の中で原稿を書き始めてしまって、書いてはうとうと、書いては
うとうと。カレシが目を覚ました8時ごろには草稿ができあがってしまった。

カレシを英語教室に送り出したら、超特急でクリスマスカードの宛名書き。年賀状のように
「来年もよろしく」みたいな短いメッセージを書くんだけど、日本向けは当然日本語で、ここで
四苦八苦。日本語を手書きするのはこのときくらいのものなので、年毎にタイヘンになって
来る。漢字どころか平仮名さえもすんなり思い出せない。しょうがないからPCにローマ字
入力して漢字に変換して、それをコピーするんだけど、まあ何とも小学生の漢字ドリルみた
いな字なもので自分で笑ってしまうしまつ。それでも何とか海外向け、国内向けを全部書き
上げて、客先に送るカレンダーを包装して、エアメールのスタンプをぺたぺたと押して、道路
向かいの郵便局へゴー。

ひと仕事終えて、ロビーのツリーに残った飾りを付けていたら、管理人のシェリーが通りが
かっておしゃべり。ツリーはいろんな人たちが素敵なリボンを巻きつけたり、いろいろな飾り
を下げたりして、いつのまにかすごく見映えがしている。引っ越したおかげでツリーを360度
飾れるスペースができてうれしいと言ったら、「あら、みんなと逆なのね」とシェリー。ロビー
のツリーも長年住んだ家で飾っていたのが天井につっかえて使えないと言って寄付してくれ
たもので、どうやら戸建てからダウンサイズした人たちは持って来た大きなツリーを飾るス
ペースがなくて困っているらしい。きっと郊外の大きな家から引っ越して来た人たちなんだろ
うな。

ランチの後はお酒の仕入れにMarket Crossingまでトラックでひとっ走り。Canadian Tire
に行って、チラシで見たパスタメーカーをゲット。日本ではヌードルメーカーとして発売された
もので、新聞サイトの商品情報で見たときに絶対に欲しいっ!と思ったもの。これは2人の
サンタからの2人へのプレゼント(のひとつ)。うん、クリスマス気分が一段アップ・・・。

ツリーを飾った!

2015年12月07日 | 日々の風の吹くまま
意外と静かな月曜日。次の嵐の前の静けさと言うところらしい。ゆうべもすごい戸数が停電
したという話。この分では復旧してもまた次の嵐で停電ってことならないのかな。困っちゃう
ね、ほんと。停電の原因で一番多いのが風で倒れた木による断線なんだそうで、夏の渇水
で弱った木が幹から折れたりするらしい。特にバンクーバー市は自宅の庭木1本を伐るの
に許可が必要でお金がかかるし、おまけに代わりの木を植えさせられるから、倒れる危険
があっても放置しているケースが相当数あるんだろうな。

今日はまず洗濯で始まって、ランチの後はロッカーからツリーとライトを出して来てクリスマ
スツリーのセットアップ。飾りの箱はすでに部屋に運んであったから、2人でエレベーターで
1回往復するだけで済んだけど、片付けるときは2往復か。ツリーの場所は内覧のときから
決めてあったダイニングエリアの隅の窓際。今まではスペースがなくて、ツリーの3分の1は
壁に押し付けられた形で飾りをつけることができなかったけど、今度はダイニングテーブル
をちょっと動かすだけで360度の余裕。ツリーの周りを歩きながらくるくるとライトとガーラン
ドを巻きつけて行けるから楽々。

夕食後にいよいよ飾り付け。旅行先で買って来たご当地サンタがいろいろ。ノートルダム寺
院のサンタ、自由の女神のサンタ、サックスを吹くニューオーリンズのサンタ、ショーツ姿で
ハンモックに寝そべっているハワイのサンタ。他にクリスマスソックスに入ったコアラとカンガ
ルー、サンフランシスコのケーブルカー、アイルランドのレプレコン。我が家のツリーは旅の
思い出がテーマ。ワタシの宝物はティファニーの陶磁器の飾りとドイツのインゲグラスの「ク
リスマスキャロル」の登場人物たち。最後にツリートップの天使を置いて完成。カレシ曰く
「飾りすぎの感じがなくていいね」。なるほど、何となく疎らだなあという気がしていたけど、
今までツリーの3分の2に飾っていたものを全体に分散したから疎らに見えるということか。

     

カレシがスカイプで英語レッスンをやっている間、ワタシはツリーを飾りながらホッケーの試
合を観戦。バンクーバー・カナックスはここんところ負け続きだったけど、ヴルバタのハットト
リックでバファローセイバースに5対2で快勝。せっかくの好試合を見逃したカレシは「オレ
が見ていないときに限って」と悔しがることしきり。It is what it is(しゃあないよ)・・・。

吹きまくるねえ、風・・・

2015年12月06日 | 日々の風の吹くまま
何となく静かなもので8時半まで寝てしまった。きのうはよく降ったし、よく吹いたなあと思っ
たら、イギリスは北から南まで猛烈な嵐で、スコットランドでは24時間に13インチ(330ミリ)
も雨が降ったところがあるとか。BBCのサイトには腰まで水に浸かって、窓から住人をゴム
ボートに救助している人たちの映像が載っていたし、南のウェールズでは灯台よりも高そう
なものすごい波しぶき。自然は怒るとコワイ・・・。

誰も来る予定がないのに、玄関から呼び出し電話。カレシが出て「カナダポストが小包を取
りに来いって」。え?日曜日に配達?平日なら郵便箱に不在通知を貼って行くけど、小包だ
けの配達だから受取人を呼び出しているのかな。ロビーに下りてみたら、玄関の外に郵便
配達さんがいて、足元に数個の小包。そっか、いくつもあるから、いちいちブザーを鳴らして、
ロックを解除してもらって、エレベータで指定階に上がって配達して戻って来て、次・・・なん
てやってられないよね。ドアから首を出して、部屋番号と名前を言ったら、小包を1個渡して
くれた。おお、埼玉の友だちから。日本の郵便局でカナダは規制が厳しくなったから着かな
いかもと言われたそうだけど、開けた形跡もなくちゃんと着いた。日本の郵便局ってヘンに
気を利かせすぎ・・・。

昼前には日が差して来たけど、接近して来る次の嵐との切れ目というだけ。雨が止んだ束
の間を利用して、カレシのソックスと下着を買いに一緒にウォルマートへ。下のSave-On-
Foodsに行くのにエスカレータを降りようとしたら下りが止まっていた。ちょうどカートを専用
ラインに乗せていたおじさんが階段を下りながら、「6回来て、止まっていたのはこれで2度
目だよ」とぼやくことしきり。ふ~ん、アンラッキーだったねえ。「運の問題じゃない。ちゃんと
メンテをしてほしいもんだ」とおじさん。でも、人間が作った機械ってのは、勝手に故障して
人間を困らせる名人だから・・・。

夜、またまた風が強くなって来て、ゴォゴォという音に包まれた。家の中に風が吹き込んで
来るわけではないけど、南東の風のときは換気扇のあたりから、北東の風のときは冷蔵庫
の上からヒュルヒュルと口笛(風笛)が聞こえる。大雨警報が出ているけど雨よりも風の方
がすごいのにと思っていたら、午後8時半に強風警報発令。南の風20メートル、最大瞬間
風速25メートルの予報。午後10時、南の風10メートル。停電2万5千戸・・・。

よく降るね、雨・・・

2015年12月05日 | 日々の風の吹くまま
ゴォゴォという風の音で8時前に目が覚めて、あ~あ、またかぁ。今日も大雨警報と強風警
報のダブルパンチ。そ数個の猛烈な低気圧が列を成してメトロバンクーバー上陸を待って
いるんだそうで、何だか「行列のできる人気スポット」って感じだけど、今日はマーケットの日
なのにまた残念な天気。それでも、坂の下のコロンビア・ストリートではこの雨風の中でサン
タクロースパレードがあるんだって。

恒例のまじめ掃除、おとといシーラがバスルームをきれいにしてくれたので、カレシは「タッ
チアップだけでいいよね」と手抜き。ワタシは普通に家具の埃を払って、床を掃いて、ごしご
しとモップかけ。掃除の仕上げにごみとリサイクル品を捨てに行ったら、野菜で一杯の袋を
提げたおばちゃんが入って来た。着ている合羽はびしょ濡れ。マンションの住人にとっては
ちょっと外へ出る感覚だから、雨風も何のそのということか。エレベーターの前で一緒になっ
て、「いい野菜があるから、あなたたちも行ったらいいわよ」。ここの住人はエレベーターに
乗り合わせるたびに雑談に花を咲かせるから何とも楽しい。おしゃべりに夢中で自分の階
のボタンを押し忘れる人もいるくらい。

午後はせっかくの「その気」が失せないうちにクリスマスカードを書き始めたけど、転居を知
らせていない人たちへのカードに同封する「引っ越しました」メモを作るのにひと苦労。無料
のテンプレートを探して来てカスタマイズしてみたけど、なぁんかイマイチ。自分で作った方
が早いと思って、Photoshopを使ったり、Paintを使ったりしてみたけど、やっぱりなぁんか
イマイチ。結局はWordで作ったけど、印刷してみたら住所が「バンクーバー」になっていて、
あっちゃっちゃ。それでも何とか様になるのができ上がって、1ページに3枚ずつ印刷。ヘン
に凝るよりもシンプルなのが一番ってこと。

     

雨風が収まる気配がまったくないので、雨合羽とレインシューズで武装して買い物。道路に
出てみたら、あら、意外と風が強くないし、雨もそんなに降っていない。何でだろうな。今日
はこっちのSave-Onでは初めて見かけたホッキョクイワナ。食べたかったんだ、これ。パー
ティ用のデザートの詰め合わせパックも買って来て、イワナにはSBのフリーズドライゆずを
たっぷり振って焼いて、何となく和風のリゾットと蒸したサヤインゲンで、今日はシンプルだ
けどちょっとご馳走。それにしても、飽きもせずによく降るなあ、雨・・・。

やっとクリスマスムードになって

2015年12月04日 | 日々の風の吹くまま
ぱっとしない天気だけどそよ風。今日はカレシのスカイプレッスンの予定があったベトナム
のトランさんが「停電のため」キャンセルして来たので、カレシは丸々の休み。それにしても、
ベトナムはよほど電力供給が不安定らしい。いわゆる「計画停電」のようで、ベトナムのよう
な南国でしょっちゅう電気を止められたら、冷蔵庫の中身なんかどうなるんだろう・・・。

ワタシも日本が土曜日になので仕事が入って来る心配がないから、丸々の休み。何をする
でもなくぶらぶら。埼玉の友だちから久しぶりのメールが来ていて、長々と返事。そろそろク
リスマスカードを出そうと思い立って買ってあったカードの箱を出して来たけど、お客さんに
送るカレンダーをまだ買っていなかったのに気づいて、ウォルマートに行けばあるかなあと、
モールへひとっ走り。小さな本屋があるので入ってみたら、カレンダーはなかったけど、なか
なかいい感じの店。最近は全国チェーンの本屋がなくなりつつあるけど、独立系の店はま
だあるところにはあるってことだな。スロークッカーのきれいなレシピ本を見つけて買いそう
になったけど、いつでも来れるんだから、この次に・・・。

カレンダーはこの本屋がモールの中に棚を設えて売っていたので助かった。お客さんに送
るものの他に家で使うものを3枚買っていたけど、新居にはカレンダーをかけるところがな
い。オフィスなんかガラス張りでワタシのコーナーには壁がないもので、上下に分けて下の
日付の部分だけコルクボードに画鋲で留めていた。この方式なら絵柄はどうでもいいわけ
だけど、名作の初版のカバーを集めたものを見つけたらそんな理屈はどこかに吹っ飛んで、
これだっ!ま、月が変わって外したら、気に入ったものを保存すればいいか。

     

     

夕食の後、クリスマスのドリンクであるエッグノッグと寄付するクリスマス飾りを持ってロビー
へ降りたら、ライトが満艦飾の背の高いツリーが立っていて、20人くらいがてんでに持って
来た飲み物を手に歓談していた。小さな子供も3、4人。パパと一緒にいた2才くらいの男の
子にエッグノッグをちょっと味見させてあげたら気に入ったらしく、もっと飲ませてよ~と追い
かけられてタイヘン。その後を追いかけるパパもタイヘン。でも、すっかりクリスマスムード
になったし、カードとカレンダーも揃ったことだから、よし、あしたこそはカードを書こう。

人間は家をきれいに、空気は風がきれいに

2015年12月03日 | 日々の風の吹くまま
大雨と大風のはずが何だか静かな朝。午前9時15分、カレシが英語教室に「出勤」。きのう
の夜飛び込んで来た仕事の段取りをしたところで、シーラが予定通りの9時30分に到着。
毎週土曜日のまじめ掃除で見逃したところを掃除してもらう。シャワー室のガラス壁は「いく
らエコで手軽でも、スプレーするだけのクリーナーではダメなのよ~」と言いながら、窓のク
リーナーをしゅっしゅとスプレーして、雑巾でキュッキュ。「トイレはボウルの中だけじゃなくて
外側も掃除しないとね」。あ、そっか。(カレシが特大スポンジで張り切って掃除した)バスタ
ブは内側を指でなぞって、「お湯が入っていたラインに石鹸かすが残るのよ」。あ、ほんとだ。

バスルームの床タイルまできれいに磨いてもらって、蜂蜜を入れた高麗人参茶を入れてひ
と息。ぺちゃくちゃおしゃべりしていたら、何か周りでゴォゴォとすごい音。急に風が出て来た
らしい。残してきた子犬が心配だからとシーラが帰った後で、腹ペコのカレシがご帰館。ワタ
シがランチを作っている間にゼラニウムとフクシャを風上の壁の陰に避難。ランチが終わっ
たら仕事開始。納期まで夕食の時間を除くと3時間。超特急でキーを叩いていて、ふとPC
越しに窓の外を見たら、あら、何か猛スピードの怪しげな雲行き・・・。

 

もう少しで終わるというところで、どこかでバタッという音がして、バルコニーを見たらドアの
外に敷いてあったゴムのマットが吹き飛ばされて、強化ガラスの手すり壁にぴたっと張り付
いていた。手すりを越えて飛ばされていたらどこで誰に当たるかわからない。危ない、危な
い。大風の中を出て行って取り返して、ついでにカレシのブーツと有機ごみの容器と温度計
の発信器も一緒に中に取り込んだけど、何となく建物が揺れているような、いないような。
雨が降り出す前に買い物を済ませようと、廊下に出たら何となく身体がゆらゆらするような、
しないような・・・。

夕食もそこそこに仕事に戻って、期限15分前に納品完了。その頃には雨が止み、いつの
間にか風も収まって、轟音のようだった風の音が嘘だったのかと思うような静けさ。雨風の
後で空気が澄み切ったのか、夜景のライトがちかちかと瞬いている。午後7時、風速ほぼゼ
ロ、気温13度。つい3日くらい前まではマイナスだったのに、何なんだ、これ・・・。