リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

感謝祭、何よりも感謝したいのは

2019年10月15日 | 日々の風の吹くまま
10月14日(月曜日)。☁☀。三連休の最終日は感謝祭。ヨーロッパ人によるカナダでの感謝祭の起源は本家アメリカのよりも古くて、探険家フロビシャーが1578年に現在のヌナヴートに無事に到着したことを船員たちと共に祝ったのが最初だそうな。ヨーロッパに古くからあった収穫を祝う習慣を踏襲したものだと言われていて、アメリカに渡った清教徒がアメリカで最初の「ヨーロッパ人による」感謝祭を祝ったのも同じ流れらしいけど、先住民たちはそれよりもずっと前から収穫を祝う宴会をやっていたわけで、近づく冬を生き延びるための食糧を確保したことを日ごろ感じていた「目に見えない大きな力」の恩恵として感謝する習慣は、形こそ違え地球上どこにでも昔からあったということだね。原始時代を生き延びた古代人は現代人よりもずっと濃い感謝の心を持っていたということかもしれない。

現代人の暮らしは便利になりすぎて、不便がないのが当たり前のようになっているせいか、感謝の気持が薄れているような感じがする。でも、それは何だかちょっとねえという気がするけど、もしかしたら、長い人生に良くも悪くもいろんな経験をしながら年を取ることで、辛かったこと、悲しかったことと対比して楽しかったこと、うれしかったことのありがたさが今さらながらわかって来るからかな。そして遠い古代の人たちはそこに「目に見えない大きな力」の導きを感じて、人智を超越したパワーへの畏怖と同時にそのパワーが与えてくれるものへの感謝の気持が芽生えたのかもしれない。たぶんその辺りから壮大な神話が生まれて来たんだろうと思うけど、古代の人たちの無限とも言える想像力と感性の豊かさがちょっと羨ましくもあるかな。

じゃあ、当たり前の便利を極めて来た現代をその恩恵に浴しながら生きているワタシにはどれだけ感謝すべきことがあるのか。71年も生きて来たら数え切れないくらいあるはずだけど、何よりもまずは「生きていること」。よく冗談半分に「半分死んで生まれたの」と言う通り、難産の末に仮死状態で生まれたワタシ。言うなれば人生の初っ端で「生きるか死ぬか」の岐路に立っていたワタシを「生きる」道に押し出して、後遺症と思われる障害も(たぶん)なくこの年まで生かしてくれた「目に見えない手」に感謝。人並みにいろんな紆余曲折があったけど、それぞれの岐路で選んだ道を後悔したことがないのは、「目に見えない手」が導く潮の流れに乗って来たからじゃないかと思う。

何だか運命論みたいだけど、人生が船のようなものだとすれば、潮風に吹かれて、潮路、潮合、潮目、潮時、満ち潮、引き潮、潮騒・・・。


激安で売れるのは元々安く作っているから

2019年10月14日 | 日々の風の吹くまま
10月13日(日曜日)。☁☁☀。三連休の中日で、あたりは静かなもの。おかげで目が覚めたら8時半。それでもあまりよく眠った気がしない。夢を見ていて目を覚ましたのが4時半。次に夢を見て目を覚ましたのが6時半で、最後が8時半。目が覚めたとたんに忘れてしまったから、同じ夢を見ていたのか違う夢だったのか興味あるところだけど、知る由もなし。まあ、忘れちゃうくらいだから悪い夢ではなかったんだろうな。

金曜日にMarket Crossingに行ってコールドフレームに必要な材料を調達して来たので、まず今日はふたに引き手を取り付ける作業。幅が120センチあるので、引き手はカレシが持ち上げやすい位置に2つ。フェルトペンでねじ穴の位置をマークして、ドリルで慎重に穴あけ。付属のねじは短かすぎるので、金物をしまってある段ボール箱から太さと長さが合うものを探して来て、プレキシガラスの表と引き手の間にはフェルトを挟んで、裏側には枠の残りの木片を当てて、ねじ回しでぐいぐい。これなら引き手で持ち上げても、意外と脆いプレキシガラスにあまり負担にならないはず。最後の工程は注文してある保温マットの到着を待つだけ。

これでやっと「10月のミニチュア」であるキャンピングカーの組立てに専念できるというもので、手始めは一見して単純なドア。ところが小窓が扉に開いている穴に嵌らないし、枠は本体に嵌るけど扉はその枠に嵌ってくれない。箱にやけに大きな紙やすりが入っていた訳がわかったよ。箱の表示によるとメーカーは「広州市弘達工芸品有限公司」という大手の輸出企業ということになっているけど、ワタシの感覚では、粗悪品とは言わないまでも、先月の「バー」のキットの上を行く「激安ウォルマート」級の低品質。まあ、買う人がいるから作る人がいるわけで、買う方がとにかく安いものが欲しいと言えば、作る方は「こんなんでいいなら楽なもの」的な商売になるんだろうな。

人間が消費するモノにはそれを提供するための「コスト」がかかっているんだけど、デフレを経験した日本ではモノを安く買えるのが「普通」、グローバル化の旗の下で途上国を搾取して激安賛美の風潮を作ったウォルマートに洗脳されたX世代とミレニアル世代は安く買うのは「権利」だという意識が強いみたい。安いのは安く作られているからだと認識した上でならいいけど、安くてしかも「高品質であるべき」というのは何となく自己中思考に思える。市場経済では高すぎる(お金がない)なら買わない、品質が気に入らないなら買わないという自主選択の権利もあるんだから。


多彩な生活習慣を臨機応変に

2019年10月13日 | 日々の風の吹くまま
10月12日(土曜日)。☁☂☁☀。三連休の初日。マニトバ州ではかなりの猛吹雪で停電が相次いでいるらしい。東京に猛烈台風が通り過ぎてやれやれというところだろうけど、北海道はどうなのかな。二百十日も二十日もとうの昔に過ぎているのにね。釧路にいて、台風の成れの果てが通過するということで、ぎりぎりまで東京に戻れるかどうかやきもきしていたのは、去年の先週あたりだったかな。あんがい最初から欠航を決めてくれた方が対処しやすいような気もするけど、でも、欠航が行きの便なら諦めがついても帰りの便だったらそうは行かないかも。

土曜日なので、まずは床掃除。窓を開けなくなったので埃はあまりないけど、モップをかけたらパッドが真っ黒。カレシは鉢物を動かしたり、ワタシはコールドフレームを作ったりで、けっこう頻繁にバルコニーやルーフデッキに出たり入ったりしていたから、さもありなん。室内で履いているスリッパのままで出ては汚れを持ち込むからなんだけど、バルコニーもルーフデッキもコンクリート床で「地面」というものがないから、何となく部屋の延長線上にあるようで、「家の外」と言う感覚がないから、ま、しかたがないかな。戸建ての玄関にはfoyer(玄関ホール)はあっても「外」と「内」を明確に分ける上がり框というものがないから、そこで履物を脱ぐことを意識することがない。それでも、今どきは家の中で靴を履いたままで暮らす人はまずいないと思うけどね。

これが最近のマンションとなると、玄関のドアを開けるとそのまま生活空間。たいていの人はドアの内側にマットなどを敷いて、そこで履物を脱ぐようだけど、急いでいたり、荷物を抱えていたりするときはいわゆる「土足であがる」ことになる。お客の場合は、我が家はどうぞそのままというジェスチャーをするけど、ほとんどの人は靴を脱いでから中まで入って来るかな。設備の検査などで業者から来る人たちは、部屋の中に入らなければならないときはさっ玄関ドアの外の廊下で靴を脱ぐ習慣があるようだけど、昔からずっとそうだったのかどうかはわからない。ルーフデッキに出るような作業のときは、廊下で脱いだ靴を持って入って来て、デッキに出て履いて、作業が終わって中に戻るときにまた脱いで部屋を通り抜けて、廊下に出てから履くという、何とも効率の悪いことになるので、我が家はドアを開けたところで「脱がないでそのまま通っちゃって」。

まあ、きれい好きな人や神経質な人は外を歩いて来た靴を脱がずに部屋の中に入って来ることに抵抗感を持つだろうけど、内廊下のマンションの場合は廊下にカーペットを敷いてあるので、靴の底の汚れはドアを通るころには落ちてしまっているだろうから、それほど衛生的に大きな問題はないんじゃないかな。気になるなら掃除すればいいんだし。お国柄が違えば生活文化が違っていて、その歴史を背景にして生まれて来た生活習慣も違うのはあたりまえで、多様な習慣がかち合うところでは大勢が「良い」と思うものが自然に取り入れられて行くもんだけど、個人のレベルでは何でも「臨機応変」が一番だと思うね。


感謝祭の三連休なんだけど

2019年10月12日 | 日々の風の吹くまま
10月11日(金曜日)。☀☀。きのうよりかなり気温が上がった感じで、バルコニーの最低気温は5.6度。さっそくカレシはレクルームで避寒していた鉢物を全部バルコニーに出して、ワタシはマニュアルで低めの温度にしてあったサーモスタットを朝と夜で室温を上げ下げする自動プログラムに切り替え。これで今日からまたミニチュア工房を再開できる。やれやれ。

この週末はまた三連休で、月曜日が感謝祭。どうりでスーパーに七面鳥があったわけだ。でも、最近は伝統的な感謝祭のディナーの主役であるた七面鳥を焼く家庭が減っているらしく、フリーザーに山ほどごろごろという風景は見られなくなったな。昔は我が家も何時間もかけて5、6キロもある七面鳥を丸焼きにしたもんだけど、もうずいぶん長いこと食べていないなあ。何たってでっかいから、2人だけでは1羽を食べ切るのに毎日食べてもゆうに1週間はかかるし、手を変え品を変えしても飽きてしまうしで、最後にはいつまでも冷蔵庫を占拠しているのにうんざりして、えいっと大鍋に放り込んでスープ。七面鳥が食べなくなったのは、最近は単身家庭が増え、家族も少人数になっているので、おおぜいが集まって感謝祭のテーブルを囲むと言う習慣も薄れて来ているせいかもしれないな。

家族構成が変化しただけじゃなくて、バンクーバー圏は移住して来て日が浅い東アジア人やインド人の比率が大きいので、アメリカ大陸が原産地の七面鳥そのものにまったくなじみがなくて、「こんな大きな鳥をどうするんだろう」ということになるのかもしれない。もっとも、メイフラワー号でアメリカに来た人たちが「最初の感謝祭」をした頃の野生の七面鳥はずっと小さい鳥で、食用に飼育されている七面鳥とはあまり似ていないらしい。はて、鶏は今でもそんなに大きくないのに、七面鳥だけがやたらとでっかくなったのはどうしてなんだろうな。やっぱり、大勢が集まって分かち合うシンボル的な食材になったせいかな。アメリカの感謝祭は大陸中に散らばっている家族が一堂に会する、ノーマン・ロックウェルの絵に代表されるような習慣が残っていて、空路も陸路も日本のお盆並みの混雑になるけど、カナダでは大きなイベントと言う感じはそれほどないかな。

まあ、秋の最後の三連休ということで遊びに行く人たちは多いだろうけど、ロッキー山脈の向こうのマニトバ州やサスカチュワン州では大雪の予報。あ、日本でも三連休のはずだけど、台風が来ているんだっけ。東京、大丈夫かな?


買い物、買い物、お買い物

2019年10月11日 | 日々の風の吹くまま
10月10日(木曜日)。☀☀☁。寒っ。バンクーバー国際空港での公式記録はマイナス0.7度で、1916年(100年以上も前!)のこの日の最低気温の記録を更新したんだって。我が家のバルコニーの最低気温はプラス3.8度で、きのうより2度ほど低め。でも、10月と11月は突然冷え込んだり、どかっと雪が降ったりするのがこのあたりの気候の特徴なんだから、当たり前でしょって気もするけど、外へ出ると、ああ、手が冷たぁ~いっ。

今日は何となくショッピングデイ。カレシがコールドフレームの中に敷く保温ヒーターが欲しいと言うので、アマゾンでチェック。気温が下がる夜間に鉢植えの足元を温めてやるためのもので、2メートルくらいのケーブルが地下のロッカーにあるはずだけど「どこにあるかわからない」。ま、2メートルじゃ短すぎるからと、もっと長くてサーモスタット付のはないかと調べていたら、育苗用保温マットが出て来た。うん、マットなら大量のバーミキュライトを買わなくてもそのまま鉢を並べられて便利だし、ちょうどコールドフレームの底と同じ寸法のがあったので、どうする?と聞いたら「2枚注文して」。はい、道路向かいの郵便局を指定して注文。

勢いに乗って、中国蘇州にあるRobotimeのサイトをのぞいて、シーラへのプレゼントにする「キッチン」とアシュリーにプレゼントする「ホームオフィス」と新しい「コーヒーショップ」のキットを注文。送り先は受取り代行店。もうプチアトリエ/ミニチュア工房の棚には置き場がないんだけど、こういうのはストックしておかないといつまで手に入るかわからないから、今のうちに「買いだめ」。この若い会社は精密な立体パズルが主製品なので、品質は粗雑でいい加減な広州のメーカーのものとは比べものにならないし、デザインは洗練されていて玩具っぽさがないし、説明書の英語もずっと英語に近いし、アメリカとヨーロッパに倉庫を持っているので発送も迅速。まあ、広州は安い「メイドインチャイナ」の本拠で、昔ながらの安物作りから変わっていないという印象だけど、激安が売りのウォルマートなんかと商売していたら変わりようがないのかもね。

きのうHPに注文したプリンタのカラートナーの発送のお知らせメールが来て、これはカナダポストなので自宅の住所宛て。うは、ずいぶん買い物をしちゃったなあ。おまけに今日は最後の夏のファーマーズマーケット。玄関前での冬のマーケットは3週間先だから、朝ご飯用のブリオシュローフを2つ買っておかなくちゃ。


寒いのにヘアカットしたら首筋が涼しすぎ

2019年10月10日 | 日々の風の吹くまま
10月9日(水曜日)。☀☀☀。朝方の最低気温は、バンクーバー国際空港にある観測所の公式記録は1度で、この日の記録としては60年ぶりの低さだって。でもまあ、晴れ上がると冷え込むのは自然の現象じゃないのかな。近場の山並みの稜線の後ろから点々と突き出して見える2千メートル級のとんがり山が軒並み冠雪して、ゴールデンイアーズ(標高1700m)も白っぽい縞模様になっているし、あ~あ、あっさりと晩秋になっちゃった感じ。

今日は朝から2人揃ってヘアカット。いつもカレシが先にカットしてもらって先に帰り、2人分まとめて支払いするワタシは後になる。担当のミッシーが前回やってくれたスタイルが気に入ったので、また同じ。刈り上げ風にした後ろが何となくウェーブしているような手触りなんだけど、年を取ると髪の毛の形態が変わるものなのか聞いたら「変わるわよ。髪の毛も年を取るから」。なるほどねえ。ワタシは縄文人の遺伝子が勝っている感じで、赤ん坊の頃は髪がかなり縮れていたらしいし、三つ編みのおさげにすると先っぽがくるっと輪になったもんだけど、髪の毛も年を取るにつれて生まれつきの性質に戻っていくのかな。そのあたりは人間の性格も似たようなものかもしれない。成人してから何重にもまとって来た「大人」と言う鎧(建前?)が外れて来て、生来の性格(本音?)が顔を出して来るとか。今のワタシが生まれついてのワタシに近いかどうかは何とも言えないけど、少なくとも狩猟民族的になって来た気はするな。

きのう観た芝居は2度目だけど、やっぱりおもしろおかしくほろっとしてほっこりする逸品。ゲイのカップルの1人が急死したおばさんから子供時代から大学を終えるまで毎年夏を過ごした田舎の大きな家を相続して、都会生活を捨てて一緒にB&Bを始める話で、保守的な土地柄でLGBTを受け入れられない人もいて、すったもんだしているうちに家族の秘密が暴露される。それをカップルを演じる2人の役者入れ替わり立ち代りで登場人物すべてを速いペースで演じるからすごい。何度でも観たいね。(注文してあった本が届いたので何度でも読めるけど。)先日の『The Birds & The Bees』 のオープニングレセプションで作者でこの『Bed and Breakfast』の作者/主役でもあるマークと話をする機会があったのは、シアターマウスのワタシにはうれしいおまけ。

夕暮れ時の空が思いっきり寒色系のピンク色だったから、今夜もまた冷え込みそう。ヘアスタイルを横を短くして後ろを刈り上げる形にしてもらったので、首筋のあたりがちょっとひんやりして、風邪を引いたわけでもないのに背中がぞくぞく。そう言えば、スーパーの外に「インフルエンザの予防注射」のお知らせ看板が出ていたっけ。忘れないようにしないと。


相変わらず何だかバタバタしていて

2019年10月09日 | 日々の風の吹くまま
10月8日(火曜日)。☁☁☀。朝起きて真っ先にルーフデッキとバルコニーをチェックしたけど、大風が吹いた形跡はゼロ。バンクーバーで倒木で電線が切れて停電している地区があるそうなので、大風が吹いたことは確かだけど、夜中に目を覚ますこともなくて拍子抜け。まあ、嵐の予報は外れるにこしたことはないけど、当たったところもあるのかもね。

今日は午前中いっぱいかけて大特急でコールドフレームの仕上げ。ふたを支える横棒を切って、きのうあけておいた穴に合わせてねじで固定するだけの単純作業なのに、鼻のてっぺんからだらだら汗が流れるし、体を二つ折りにしていると猛烈な胸焼けがしてくるし、屈みこんでいると足の裏と指が痙攣してくるし。格闘している間にカレシがコールドフレームを置くバルコニーの隅を片付けて掃除したので、そこで組み立てを始めたら、想定外の「問題」が発生。横両側のシートで前後のシートを挟んだ形なので、横のシートが外側へ動くと簡単にばらばらになってしまう。あちゃぁ。はて、どうしたもんかなあと考えて、考えて、思いついたのが枠の2本の縦の棒とその間のシートをピンで固定すること。幸いねじ込みフックのパッケージがあったので、4隅にねじより少し太めのビットで穴を開けてフックを差し込んだら、少々引っ張っても頑丈な手応え。フックを抜けば当初の想定どおりに解体できて、我ながら妙案。

   
   ミニチュアじゃないの

今日はトニーと正午にアポがあって、早いランチをして道路向かいの銀行へ。ワタシの個人年金(RRIF)をポートフォリオとして運用管理してもらうことにしたので、今度は投資内容の比率とかリスクレベルとか細かな話。トニーが気を利かせて課税免除の貯蓄口座(TFSA)を作っておいてくれたので、そこに過去に利用していなかった毎年の限度額をまとめて入れてRRIFと一緒に運用するとポートフォリオが5千万円を超えるので、手数料の率がちょっと低くなるという話。RRIFとTFSAはそれぞれ個人の名義になるので、頑固に自分でやれるとか何とか言っていたカレシも証券会社にあるRRIFを移して、TFSAも作って定期預金で運用してもらうと言い出したから、それなら初めからその方向でいけば良かったのと苦言をひと言。ま、それはこの次トニーと会うときにやってね。

夜は普通に晩ご飯を食べた後で、Arts Clubの『Bed and Breakfast』 を観に駅のそばのアンヴィルセンターへ。郊外に住む人たちにはバンクーバーまで芝居を見に行くのは時間的にかなりの負担。そこで近郊都市はどこにも市民会館/劇場があるので、Arts Clubは毎年3作の巡演プログラムを組んで、近郊都市を回っている。今夜の作品は昨シーズンにグランヴィルアイランド劇場で観てすごく良かったもの。何よりもご飯を食べてからゆっくり歩いて行けるのがうれしい。帰りは急な上り坂だけど・・・。


冬の到来に備えてコールドフレームを作ろう

2019年10月08日 | 日々の風の吹くまま
10月7日(月曜日)。☂☂☁。日の出がどんどん7時半に近づいているから薄暗くて当たり前なんだけど、雨が降っていると何とも暗くて気が滅入りそう。来年あたり今の「夏時間」が通年の「標準時間」になったら、真冬の日の出は9時過ぎになって、まだ真っ暗な中を出勤するわけで、じめじめした雨期と重なって気分的に鬱陶しいだろうな。特に月曜日の朝なんか急性の季節性うつ病になっちゃいそう。

ほぼぐるっと窓壁に囲まれた金魚鉢の我が家でも、照明を点けている時間が長くなって、さらに暖房も1日中入るようになるから、必然的に電気料金が増える。それも「ぴょん」どころか「どどぉ~ん」と跳ね上がる感じ。電気料金は2ヵ月単位で請求が来るんだけど、真夏と真冬では金額が極端に違う。旧居では変則的な生活パターンで季節を問わず1日中照明を点けていたし、夏はクーラーをかけていたから、高性能の省エネ暖房だった冬と比べてもあまり差がなかったけど、今は真夏は照明のいらない時間が長い上に冷房がないので月あたり7千円弱なのが、真冬には窓壁の断熱性が低いのと電気の暖房システムが非効率なおかげで月3万円近くまで跳ね上がって目が点どころか飛び出してしまう。

午後、よぉしっと仮想的に腕まくりして、ロッカーに置いてある細い角材の束から5本だけ引き出して来て、コールドフレーム作りに着手。頭の中に組立て図ができているので作業はいたって単純。角材をミニチュア用の鋸で所定の長さに切っておいて、「箱」の側面になる2枚のプレキシガラスの縁にドリルで慎重に穴を開けて、外側の枠をねじで固定。必要なら解体できるように、前と後ろの板は2本の角材の間に挟んで取り付けるので、組み立てるときに内側の枠を固定できるようにねじ穴だけ3つずつ開けておいて、後はふたを支える桟の位置にもねじ穴3つずつ。ドリルを2、3秒回してはビットに絡みつく削りくずを取り除きながらの作業なので、腰を曲げたり屈み込んだりで、ああ、背中が痛い。大工仕事はお手のもののはずだけど、やっぱり年を感じちゃうな。

ふたは上に載せるので、カレシが楽に持ち上げて開閉できるように、明日引き出し用の引き手を2つ買って来ることにして、今日の作業はおしまい。説明をイメージ化するのが苦手のカレシに実際の形と大きさを見せるために4面(1枚は未使用品でまだ青い保護シート付き)を立てかけて披露。だいたいで幅120センチ、奥行き53センチ、高さ70センチあるから、背丈のある鉢物も入りそう。これで冬の間プチアトリエを占拠されなくて済むから、ワタシもばんざぁ~い。

   


大風はタワマンの頭痛の種

2019年10月07日 | 日々の風の吹くまま
10月6日(日曜日)。☀☁。7時半、差し込んで来た日の出のまぶしい光に直撃されて目が覚めた。もう遮光パネルはいらないと思ったのが間違いのもとで、日の出の位置がまだ2枚のブラインドの隙間を通過してしていなかった。でもまあ日の出と共に起きるのはちょっといい気分。(今は7時過ぎだから、別に早起きってわけでもないか。)川上のポートマン橋が霧の上に浮かんでいるように見えるのがすてき。

   

今日は何となく気合が入らないので「休みモード」。リタイアしたんだから休みも何もないもんだと思うけど、やっぱり仕事とは別の意味で「休み」は必要じゃないかな。コールドフレーム作りもナイフでプレキシガラスに印をつけただけでおしまい。地下2階のロッカーまで角材を取りに行くのがめんどうくさい。角材を取り付けるところに予め電動ドリルでねじの穴を開けておこうかと思ったけど、普通のビットのドリルを高速で当てるとプレキシガラスが壊れてしまう。そこでスピードを調節できる古い方のドリルを道具箱から出して来たけど、何だかめんどうくさくなって、明日にしちゃえ。明日の夜にはこの秋最初の嵐が来るらしいので、バルコニーで組立作業をするのは無理そうだし・・・。

雨はまだいいとしても、大風は市内の一番高いところににょきっと建っているタワーの高層階ではいつも頭痛の種。吹きさらしになるルーフデッキを転がる植木鉢を追いかけ回したり、バルコニーの椅子をたたんで部屋の中に取り込んだりで大忙し。3年くらい前だったか、25階のバルコニーから強風に煽られたデッキチェアが胸くらいの高さの手すりを越えて、建物の反対側まで吹き飛ばされて道路の向こう側に落ちる騒ぎがあった。デッキチェアが空を飛んで行くのはさぞかし壮観だったろうと思うけど、幸い人にも車にも当たらずに済んだのは何よりの幸運。あのあとすぐに管理会社から「風の強い日はバルコニーの家具や鉢が飛ばされないように対策を講じるべし」とお達しが出たっけ。

でも、天気予報サイトによると、今回は風が強くなる明日の夜半には我が家の反対側の西から吹くようなので、北東から東にかけて面しているルーフデッキでは上4階分の建物が遮ってくれて、それほど吹かないだろうし、南東に面したバルコニーは半分が奥まっているから、こっちもあまり心配はなさそうかな。でも、隅っこにごちゃごちゃ置いてある空っぽの鉢や水遣りボトルのような軽いものは取り込んでおいた方が無難だと思うけどね。あ、この夏からバルコニーに置くようになった折りたたみテープルもしまわなくちゃ。は、何だかバルコニーの掃除をするはめになりそうな予感・・・。


保険料が上がって、管理費も上がりそうで

2019年10月06日 | 日々の風の吹くまま
10月5日(土曜日)。☁☀。7時半起床。川の上を濃い霧の塊が下流に向かって流れていて、一気に晩秋の感。早く起きたので、ふつうに朝ご飯を食べて、いつものまじめ掃除をまじめにやって、ウォーキングして来てももまだ10時半。で、今日のクロスワードはゆうべのうちにやってしまったので、はて、今日は何をしよっかなあ。カレシが「明日は何をするの」と聞くのに明日になったら考えると答えるんだけど、そんな日は実際にはあまりないのが普通なので、「さて何しよっかなぁ~」とちょっぴり途方にくれるような気分も悪くはないね。毎日だったらほんとに途方にくれてしまいそうだけど。

ごみを捨てに行くのにドアを開けたら、管理組合の損害保険の更新で水漏れや下水の逆流による損害の免責額が500万円になったので、各自の保険をすぐに見直して補償額を500万円に引き上げなさいという、管理会社からのお達し。最近深刻な下水本管の逆流事故があったときに、修理費が免責額を超えて保険金を請求したと理事会の議事録に書いてあったので、保険料が上がって来年はまた管理費が上がるなと思っていたところ。我が家のコンドミニアム保険の更新が9日で、おとといメールで通知が来たときにすぐに保険代理店に問い合わせたら、「現行の補償額は250万円で、500万円になると保険料が2400円上がりますが、どうしますか」という返事だった。もちろん変更したけど、最近は損保料が急上昇していて、高くなったなあと思った保険料は追加によって年間10万円にあと一歩。今毎月6万円ちょっとの我が家の管理費も来年は7万円近くまで上がるのかな。

賃貸は空室率がゼロに近いし、家賃も独身向きの部屋でさえ1人では住めないほど高くなったし、郊外に手の届く値段のマイホームを見つけても炭素税や何やらでガソリン代が高騰して通勤費がかさむし、共働きでも保育料が高いから家計は潤わないし、戸建てなんか査定評価額の上昇で固定資産税も増えるばかり。戸建てを諦めて駅近のマンションを買ってもまだけっこう高値だし、管理費は区分所有の専有面積に応じて決まるので、子育て中の家族が住める広さの部屋はどうしても高くなる。目一杯のローンを組んでいたら、保険料や管理費の上昇に耐えられるだけの余裕はないかもしれないな。

折から連邦議会総選挙の投票日が21日に迫っていて、与党も野党も「中流家庭」向けの各種手当やら補助金やらをぶち上げているけど、ラジオから債務整理のカウンセリングのコマーシャルが流れて来るくらいで、ある調査によると、回答者のほぼ半分が毎月あと2万円弱の出費増で家計が破綻してしまう状況にあるらしい。その連邦政府だってジャスティン政権になってから財政赤字が膨らむ一方で、いくら気前よく公約をばらまいてもない袖は振れないのにねえ。


よろずやハンディウーマンのステルス工法

2019年10月05日 | 日々の風の吹くまま
10月4日(金曜日)。☁☂☁。あぁ~あ、もう金曜日。なのにまだしょぼぉ~い天気。日光に当たらないとビタミンDが不足するし、幸せホルモンのセロトニンの分泌が減って、そうなると夜にメラトニンが不足してぐっすり眠れなくなって、体に良くないだけじゃなくて、メンタルもイライラ、もやもや、うつうつになると言う話。そっか、10年もあまり日に当たらない生活をしていたら燃え尽き、うつ病は当然の成り行きだったんだと納得。その後カレシがリタイアしてからの15年間も昼夜が半ば逆転していて、規則正しかったからそれほど弊害を感じなかっただけの話で、たぶん心身の健康は少しずつ蝕まれていたんじゃないかな。心機一転で目の高さから上はぐるりと遮るもののない大空という環境に住み替えたときの強烈な解放感は忘れられないな。生き物は日の光から命をもらうようにできているんだるな、やっぱり。

朝ご飯のシリアルはいつのもバナナの他にバルコニーでいつの間にか熟していたイチゴを2個ずつ。手入れをしていないもので、ときたま葉っぱの下に赤くなっているのが見つかる程度。それでもやっぱりイチゴらしい甘酸っぱさ。こうやってがんばって実を付けているんだから、来年こそは植え替えてもらいたいよね。ご飯が済んだら、壁のArts Clubのポスターを全部外して、新しいのを含めてアレンジのし直し。大きな『メリーポピンズ』以外はスポンサーになった作品。リビングにもう1枚とオークションで射止めた『Avenue Q』の大きなポスターがあって、色あいがオレンジ色の壁にぴったりだったので初めからこの場所。シーズンごとに1作選べて、今回のが7作目。

脚立を出して来て、上がったり降りたりしながら、1枚ずつ位置決めしてはウォールハンガーの釘を金づちの頭で押し込む作業。石膏ボードは柔らかいので、釘を叩かずに押して差し込む「ステルス工法」なら、トントン、カンカンと他の部屋まで響かせないし、金づちで指を叩いて痛い思いをしないで済むから楽々。棚を吊るのも釘は一切使わずにねじ回し1本でやるので、一緒にいるカレシも気づかないことがあるくらいで、今日もオフィスのすぐ外でやっているのに、終わった頃にのこのこと出て来て「え?もうやってたのか」。え?もう終わっちゃったよ。ついでに来シーズンから先のポスター用に空けたスペースにワタシの絵(『夜景Ⅰ』と『夜景Ⅱ』)をかけちゃった。

   

さて、夜の気温が急に下がって来たので、あしたはいよいよ地下のロッカーから1インチ角材の束を出して来て、冬の間に外のバルコニーで鉢物を入れておく「コールドフレーム」を組み立てなくちゃ。うん、よろずやハンディウーマン、健在なりってところかな。


今日の1日は

2019年10月04日 | 日々の風の吹くまま
10月3日(木曜日)続き。早寝したわけじゃないのになぜかぐっすり眠って早々と目が覚めて、きのうの今日で何となくダレ気味。そこで、じゃあ今日はだらけモードで行こうと言っちゃえるのがリタイア暮らしのいいところ。1日中寒いだけじゃなくて、何かとせわしない天気模様で、どよぉ~んと曇っているかと思えば、ぽこっと青空がのぞいたり、雨が降って来たりと落ち着きがなくて、しまいにはえんどう豆くらいの雹がルーフデッキで盛大なダンス。まあ4、5分で止んだけど、カレシはプランターに残った最後の2個の熟しかけのトマトが落ちてしまわないかとヒヤヒヤのしっぱなし。

   
   雹だ・・・

朝が早かったせいで、午前中の何と長いこと。まずはニューヨークタイムズの今日のクロスワードをちょこちょこ。月曜日からだんだんに難しくなるパズルだけど、今日の所要時間は平均(28分)よりぐっと早い23分56秒。ちなみに、今週は月曜日が11分16秒(平均10分25秒)、火曜日が13分1秒(平均11分)、きのうが13分53秒(平均18分20秒)で、あしたの金曜日の平均は26分54秒、土曜日は32分1秒、大きくてひねりが入っている日曜日は42分5秒で、ストリークは今日現在で53日。はて、自己最長記録の63日を更新できるかな。がんばろうっと。

ランチの後でニュージーランドのETAが間違いなく発行されていることを確認するために領事館に電話。ところが、イギリス英語風のニュージーランド訛りの英語のわかりにくいことと来たら。自動音声の「何は何番、何の問い合わせは何番・・・」を3回くらい聞いて、結局最後に一番聞き取りやすかったビザ関連の問い合わせサイトのアドレスをメモ。すぐにアクセスして、「その他」の項目を選んで質問内容と申請のときの情報を入力して、スキャンしたパスポートのページとPDFで送られて来たETAを添付して送ったら、午後7時過ぎに「下記のページでETAのステータスをチェックしてください」という回答メール。わっ、早っ。リンクをクリックしたら、ETAの参照番号、パスポート番号、パスポート発行国を入力するだけで「発行済み」が確認できた。やれやれ、ほっ。

   

1日中天気がくるくる変わるヘンな日だったけど、日没寸前にはベーカー山があるあたりから幅のある虹が立ち上って来て、思わずうっとり。でも、日の入りは7時前なのであっという間に暗くなってしまって、これで天気に振り回される1日も終わりかと思ったら、いきなりゴロゴロッと来て、やれやれ今度は雷雨かいな。ま、どうやら一発屋で終わったけど、ほんと、お天気屋とはよく言ったもんだ。


きのうの1日は

2019年10月04日 | 日々の風の吹くまま
10月3日(木曜日)。☁☂☁☀。寒いっ。日中の気温が14、5度までしか上がらなくて、おまけに風もあるから、外に出ると手が冷たい。午後にマーケットに行くときは裏がフリースのジャケットがいるだろうな。

まずは何か忙しかったきのうの話。午前中に年金貯蓄の積立金を年金基金に切り替える手続きをしに行って、資金の運用をお任せするトニーとあれやこれやと話しているうちに気が合ってしまって、数件の書類にサインするだけのはずが1時間ちょっとの長談義。まあ、大金の運用管理を任されるんだから、客の性格や嗜好を知っておこうという狙いもあるだろうけど、まじめな人という印象なので仲良くして行けそうな感じ。ワタシには、ビジネスでも人間的なレベルでもある程度波長が合う方がいい結果になる傾向があるので、幸先がいいかも。

バタバタとランチを済ませて、Arts Clubのグランヴィルアイランド劇場の新装ラウンジのお披露目と劇場でのシーズン第1作『The Birds & The Bees』のオープニングレセプションに行く準備。ラウンジの「開店祝い」に作ったArts Clubがテーマのミニチュアワインバーを銀色の薄紙に包んで、銀色のギフトバッグに入れて、銀色のリボンをつけて準備完了。ラウンジのお披露目でいつもより30分早いので4時半出発。と言うことは晩ご飯は3時半というとんでもない時間になるので、グランヴィルアイランドのSandbarで食べることにして、3時過ぎに出発。これなら途中で渋滞があっても気楽なもの。ワタシの晩ご飯は家で作らなくなったフライ。ぷっくらとした牡蠣のおいしさと来たら、もう・・・。

新装のラウンジは明るくなって、拡張したわけではないのに広くなった感じで、お披露目と芝居のオープニングを重ねたので満員に近い120人以上が来ていて、それでもけっこうゆったり。レセプションでは芝居の作者が作品の背景を説明して、個人スポンサーのワタシが(額縁入り)のキャストのサイン入りポスターをもらって、ドアが開くのを待ってぞろぞろと劇場に入って、舞台のセットを鑑賞しながら開演を待つ。照明が落ちて行くときのワクワクする気分が何とも言えない。養蜂家の母親と出戻って来た七面鳥の人工授精が職業の娘、向かいの農家のおっちゃんと蜂の研究をしている青年のどたばたの絡み合いに笑いっぱなし。(The birds and the bees(鳥と蜂)は「性教育」の婉曲表現。)ワタシもばたばたして、きのうは何かせわしない1日だったけど、最後におなかの底から笑って気分さっぱりして、帰って来たらバタンキュウ・・・。

   
   頓狂な顔つきの七面鳥が何ともかわいくて・・・



老後へのプロセスの最後のステップ

2019年10月02日 | 日々の風の吹くまま
10月1日(火曜日)。☁☁。朝のバルコニーの気温は8時を過ぎてもまだひと桁。朝のウォーキングもジャケットを着ていたのにちょっと寒かった。銀行のトニーから「明日の11時ではどうか」というメールが来て、オッケーの返事。これがリタイアするプロセスの最終ステップと言えるかな。リタイアしたらすんなり「遊びモード」になるかと思っていたら、やたらと忙しくてバタバタしていた気がする。高卒で社会人になってから「いつかは」と棚上げして来た夢や楽しみごとがたくさんあったもので、あれもこれもと欲張りすぎたのかな。それでも、9ヵ月経った今は日常の暮らしがほど良いペースになって来た感じもする。

これからの10年は「ワタシの10年間(my decade)」にすると宣言したのは古希を迎えた去年だった。あれから少しずつ自分の老後のイメージが具体的になって来て、翻訳業界の変わりように潮時を感じていたこともあるし、経済的な基盤が固まって働き続けることの意義が薄れたこともあって、カレシの「もう仕事はやめろよ」のひと言でリタイアを決めたのは最良のタイミングだった。仕事の亡霊が頭から完全に消えてなくなるのに想像したより長い時間がかかったのは、30年近くも「仕事依存症」のような働き方をして来たからだと思うけど、あの荒稼ぎ時代にRRSP(年金貯蓄口座)に限度額を積み立てて来た結果がワタシの個人年金。

払い込んだ額を所得から控除して所得税を減らせる制度なので、いつどれだけ引き出すかにも決まりがあって、最低でも規定の率で引き出すと月約20万円。我ながらよく稼いだもんだと感心するけど、日常生活が必要としてないお金だから、ワタシの好きなように使ってもいいかなあ。とは言っても、どのみち夫婦の共同名義の口座に納まるんだし、ショッピングに繰り出す趣味はないし、棚上げプロジェクトもどれもあまりお金はかからないから、せいぜいArts Clubに注ぎ込んで(節税になる)、後は2人でゆったりと旅行することくらいしか思いつかないけど。

まあ、人間には何十年もの人生があるけど、常にいろんな人たちの人生とのすり合わせが絡んで、自分の人生を自分なりに生きるチャンスはなかなか来ないし、来たときにはすでに寿命の大半が過ぎてしまっていることが多くて、お金はあっても体力がないということになってしまう。その点から考えると、今70代になってやっと自分らしい人生を生きるチャンスが訪れたんだから、10年と言わず体力、気力(とお金)が続く限りは目いっぱい楽しく生きて、最後にいい人生だったなぁと呟いて往きたいな。「終わり良ければすべて良し」というし・・・。


お金のことでけんかをしたことがないのは

2019年10月01日 | 日々の風の吹くまま
9月30日(月曜日)。☀☀☀。9月最後の日。8月から9月になるのと、9月から10月になるのとでは、何か気分的にずいぶん違う感じがするね。9月になったときは、もう秋が来るんだなぁって感じだったけど、10月となると何となくあぁ~あとため息が混じってしまう感じ。

先週会った銀行のポートフォリオマネジャーのトニーにワタシの個人年金基金(RRIF)だけ管理運用して欲しいとメール。カレシは自分で運用できるからアドバイザーなんかに手数料を払うことないという意見なんだけど、ワタシの年金貯蓄口座(RRSP)はワタシだけの名義なので(共同名義にはできない)、ワタシの委任状なしではカレシは運用することができない。昔はワタシが仕事で忙しかったこともあって、自己管理の口座のある証券会社にカレシへの委任状を預けていたんだけど、財産管理が専門のリチャードの弁護士事務所を最終的な遺言執行人に指定して全権委任状を預けたときに失効してからは放置状態。もっとも、カレシが管理していたと言ってもほとんど放置状態だったから、せめて定期でも転がしていたら今ごろワタシの年金基金は5千万円に届いていたと思うけど、ま、増えもせず、減りもせず・・・。

つまり、ワタシのRRIFに関しては自分で管理しなければならないわけで、リタイアしてからもやたらと忙しいのに、これ以上めんどうを見ることが増えるのはやだなあ、自分のことだからこそ誰かにめんどうをみてほしいなあという気分になって、トニーに丸投げと言うことになったしだい。遺産を残す子供がいないんだから、ここはワタシの好きにしていいよね。ということで、メールにはトニーの報酬をカバーできるだけの運用利益が上がればハッピー、年金として払い出せば当然その分ずつ減って行く基金の目減りのペースを落とせたらもっとハッピーと書いておいた。

さて、どうなるかなあ。できるだけ安全な投資をと言っても、見通し五里霧中なのが投資。減ることがあるかもしれないし、大儲けしてしまうかもしれない。年金払い出しの率は基金が90歳まで持つことを想定して決められているようなので、すぐに頼らなくてもいいものならあまり心配することはないと思う。月々の年金として共同名義の預金口座に入って来るので、そこでカレシがまとめて運用すればいいわけだけど、結婚以来お金の管理はワタシに丸投げなので、まあ、結局は今までのままということになりそう。どうりで私たち、お金のことでのけんかだけはしたことがないはずだわい。