リタイア暮らしは風の吹くまま

働く奥さんからリタイアして、人生の新ステージで目指すは
遊びと学びがたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

そろそろコロナぼけから抜け出さないと

2020年05月16日 | 日々の風の吹くまま
5月14日(金曜日)。☀☀☀。ぐっすり眠った気分なんだけど、すっきり目が覚めなくて、コーヒーのお湯を沸かすケトルのスイッチを入れるのをど忘れ。その後カレシが沸いたかどうかチェックせずに水のままフレンチプレスのポットに入れてしまったもので、改めてお湯を沸かし直して、コーヒーを入れ直し。あぁ~あ。

それでしゃきっと目が覚めたので、朝ご飯の後でまず園芸ルームにおいてある小さい冷蔵庫の霜取り。製氷皿を入れても硬い氷ができない製氷室の中が、霜取りなんてレベルじゃない分厚い氷の壁になっていて、どおりで冷えなくなっていたわけだ。ドアを開け放しておいて、氷が解けるのを待つ間にミニチュア工房でちょこっとバーのカウンター作り。どうしたらフロントの部分に何年も酔っ払いの足で蹴られて来た痕跡を作れるかなあと考えながら、冷蔵庫を覗いたらちっとも解けていない。しょうがないからヘアドライヤーを持ち出して来てガガガァ~ッとやって、緩んだところで古いディナーナイフでそのまま霜取りならぬ「砕氷」。でも、氷がなくなった冷蔵庫の中をきれいに掃除して、ああ、すっきりしたっ。

ランチの後は冷蔵庫で場所を取っていたりんごとマルメロでアップルソース作り。マルメロは綿毛をこすり落としてから皮を剥いて切るんだけど、りんごの芯抜きを使ったら捩れてしまったくらい硬くて、包丁で切るのもちょっとした力仕事。きれいな黄色の皮の中は何となくくすんだ黄色っぽい果肉で、これが煮ると赤みがかった色になるから不思議。大きな鍋で先に1時間くらいレモンジュースを少し入れて煮て柔らかくしてから、りんごとシナモンスティックとしょうがを加えて、すっかり柔らかくなったらマドラーで潰して鍋いっぱいの甘酸っぱい(シュガーレスの)アップルソース。朝ご飯のシリアルにスプーンに山盛りを落として食べていたけど、マット君の野菜ボックスが終了しちゃったから、マルメロ入りのはこれが最後。

午後の買い物に出たら、天気がいいし、連休明けには少しずつ「普通の日常」への復帰が始まるせいか、街にも活気がいっぱい。6番アベニューでは、モールの外の歩道に沿った車線が赤いコーンで仕切られて車は走行禁止。「安全に動けるスペース」という標識が立っていて、ボニー先生の新しい標語「Be kind. Be clam. Be safe」(思いやりで、落ち着いて、安全に)と書いてある。歩行者の安全間隔を確保するための「歩道拡張」で、車にとってはモールの駐車場に右折する車線と左折する車線の両方がなくなってしまったわけだけど、ニューウェストミンスター市の交通政策は「歩行者ファースト」が基本方針なので、歩行者がくっつき過ぎないように車線を潰して歩道を広げるのは理に適っているってことか。車は「くっつき過ぎ」になりそうだけど、がまんしてね。

とかいなかニューウェストミンスターのコロナ風景の点描・・・
 
 
車線を潰して歩道を拡張
 
スーパーの外の看板もバナナのbunch(房)をばらにしてアピール

レジの順番待ちは床のマークに従って間隔を開けて


マンションのエレベーターホールの貼り紙


エレベーターの中。ボタンを1日何度も消毒するための知恵


習近平の中国とは距離を置いた方がいいかも

2020年05月15日 | 日々の風の吹くまま
5月14日(木曜日)。☁☀☀。ああ、少し良く眠れた。スマイル作戦の効果かな。何かちょっとやる気が出て来て、カレシが朝のレッスンをしている間にミニチュア工房でひと仕事。ラジオのロックをお供に今日はドラムセット。最初に作ったときはめちゃくちゃ苦労したけど、今度は説明書は寸法だけ見て、後は自分流。ピアノと同様に使い古しのドラムだから、オリジナルのつや紙や金銀のホイルにやすりで傷をつけて、ベースドラムはパステルで「汚して」、なぜかキットに入っていないスツールを作って完成。あれ、ちょっと汚れ過ぎちゃったかな。
 

なぜか中国サマに遠慮しっ放しで、コロナに関する毎日の記者会見でWHOや中国に対するカナダとしての態度を質問されるたびに、「然るべきときが来たら」とか何とかのらりくらりだったトルドー君が急に方向転換して「世界は特に中国に対して質問することがある」と発言。台湾のWHO総会参加の支持を表明したことと合わせると、どうやらやっとこさカナダの内外で対中国観が大きく変わりつつあることに気づいて、これはやばいと思ったらしい。自由党党首だった頃に中国の「基本的な独裁体制」を称賛して国民のヒンシュクを買ったくらいで、元々から中国に憧れているのは万人の知るところだけど、最近は国連安保理常任理事国の椅子を獲得するために中国に特にすりすりしていて、コロナ感染で国内の死者が5千人を超えてもまだ及び腰だったので、メディアも国民もイライラし始めていたところ。

最近の世論調査では、中国がコロナの発生源や拡大の情報を隠蔽したのは事実と考える人が大多数(85%)で、「中国との貿易関係を深めるべき」と考える人は5年前には40%だったのが今ではわずか11%と、中国とは距離を置きたいと考える風潮が強まっているのがわかる。隣のアメリカではトランプが「習近平とは話したくない」と、中国との関係を切ることもやぶさかではないような強硬発言で、国家を擬人化して見ると、カナダは「距離を置きたい」のに対してアメリカは「疎遠にするぞ」というところか。一方で中国はWHOの査察を求めたオーストラリアの小麦に法外な関税をかけたり、牛肉の輸入を禁止したり、政府系のメディアにアメリカのポンペオ国務長官を罵詈雑言で個人攻撃させたりする始末で、何だかいじめっ子ガキかやーさんが周囲の抵抗にあって慌ててなりふり構わぬ攻撃をしているような感じ。いや、それが習近平率いる中国共産党政府の性格そのものなのかもしれない。

こういうご時世だから、世の中がおもしろくなくてむしゃくしゃしている人間が見ず知らずの中国人(というかアジア人)に暴言を吐いたり、暴力を振るう事件が急増しているけど、二言目には「人種差別だっ」とうるさい活動家連中があまり大きな声を上げないから不思議。でも、一部の在外中国人たちが中国政府からの同調圧力や陰湿な脅しについて声を上げ始めたそうで、中国にいる家族や親族に危険が及ぶかもしれないことを考えるとものすごい勇気が要っただろうと思う。それにしても、中国政府のやることがますます「悪あがき」のようになって来たのは、習近平がそれだけ不安と焦りを募らせているということかもしれないな。


口角を上げると目が自然に笑ってくれて気分も爽快

2020年05月14日 | 日々の風の吹くまま
5月13日(水曜日)。☁☂☁☀。雨が降っているどころか、束の間だったけど雲が切れたもので、ブラインドの隙間から差し込んだ朝日で目が覚めてしまった。夜中に痰が喉に引っかかってしばらく咳き込んだもので、ちょっと眠い感じなんだけど、ま、元気を出してニコニコ作戦で行こうっと。

何で急にニコニコ作戦かと言うと、きのうの朝、顔を洗おうとして鏡に映った自分の顔を見て、口の端が何となく下がり気味でほうれい線も深くなった感じだったのにギョッとしたから。あぁ~あ、何だかやけに老けたみたいな顔になっちゃったなあ。だって、もうずいぶん長いこと大口を開けておなかを抱えるくらい笑ってないんだもんね。気持が落ち込んでいたら、体だって重力には勝てないよねえ。はて、口角をぐっと上げていつもニコニコ顔でいたら、ほっぺたの筋肉のいい運動になるかな。昔からなぜかいろんな人に「スマイル」がワタシの取り柄みたいなことを言われて来て、あるとき(義)妹のマリルーに何でだろうと言ったら、「赤ちゃんスマイルだからよ、きっと」という返事だったっけ。

ワタシのスマイルって無邪気に見えるのかなあ。でも、いい年をした大人の「無邪気」ってどうなんだろう。能天気に見えるってことかな。ふむ。でも、口角をきゅっと上げていると自然に目も笑い出すようで、そうやっていると気持もポジティブになって来るから不思議。マスクをして外を歩いていても、意識して口角を上げていると、出ている目が笑ってくれるせいか、すれ違う人たちも心なしかスマイルっぽい表情になるから不思議。スマイル顔の方がむっつり顔やむかつき顔よりもずっと若々しく見えるというご利益もあるし、無邪気なんだか能天気なんだかわからないけど、とにかくニコニコ作戦で行けば、気持も軽くなって、免疫力もアップして、いいこと尽くめ。

BC州では非常事態宣言がさらに2週間延長されて月末まで継続、経済活動の一部再開は来週からということになったけど、これは理に適っているような気がするな。だって、この週末は三連休なので、非常事態を解除したら、先週末の様子からしてそれっとビーチや公園にどっと人が集まることは目に見えているもの。せっかくBC州の新しい感染者の数がほぼ横ばいか減少に転じて、回復率も80%近くまで来ているんだから、次の2週間は人間の暮らしらしい日常への復帰に成功するために入念な準備をする期間という気持で、きゅっと口角を上げて、スマイル、スマイル。ほら、夕暮れ迫る空に明るい虹と雲間から差す夕日が・・・。
 


この機会に2人暮らしの見直しを

2020年05月13日 | 日々の風の吹くまま
5月12日(火曜日)。☂☁☁☂。わっ、気温が一気に10度も下がってしまった。雨は小雨だけど、気分がすっきりとするね。今の時期に26度なんて暑過ぎ。週末にはビーチや川べりの公園に人がどっと集まって、ピクニックや何やでわいわい。バンクーバー市では「2メートルルールを」を守らない人たちに出した「警告チケット」が何と1900件近い数になったそうで、予定していたスタンレー公園やキツラノビーチの駐車場の閉鎖解除はキャンセル。この三連休にはビーチを閉鎖せざるを得ないかもという話で、コロナバカもパンデミック。

どういう風の吹き回しなのか、カレシがスカイプレッスンのスケジュールを組み直して、晩ご飯の後に「自由時間」を作ってくつろぎたいと言い出したので、ふぅ~んと聞き流していたら本気も本気。生徒が増え過ぎて手が回らなくなっていたのをここらでちょっと整理しようということらしい。もう何年も熱心にやっている生徒数人はほとんどが午後か夕食後の早い時間帯に収まっているのでそのままにして、最近始めた関係で夜の8時とか9時にやっていた人たちは、こっちの午前中にアクセスできる地域にいて希望する人は午前中のグループレッスンにまとめ、時差や生活時間の関係で都合がつかない人は「残念ながら」レッスン終了。できるだけ午前中にウォーキングをして、夜の自由時間は一緒に教養講座のDVDを見ないかという提案。ほんと、どういう風の吹き回しなんだろう。

ほぼ2ヵ月のロックダウンの間、カレシは日常に何も変化がなかったせいで毎日をどこ吹く風で過ごしていたんだけど、もしかしたら、ワタシにとっては一見して日常にはほとんど変化がないように見えて実は予想を超える大きなストレスになっていたのがやっとわかって来たのかもしれないな。ワタシ自身も初めのうちは元々出不精なところがあるので大したことはないやと思っていたんだけど、買い物で外に出るといろいろな新ルールに気を使うことが多くて、しかもArts Clubのイベントが全部なくなってしまったおかげで友だちと会ってガス抜きすることもできず、自分でも気づかないうちにちょっとばかり情緒不安定になっていたようなところがある。よく眠れなかったり、やたらと胸焼けがしたり、体がかゆくなったり、(ストレスが原因と言われた)気道過敏性による咳き込みが増えたり、4月のプロジェクトのつもりだったミニチュアに手をつける気にもなれず、脚本の翻訳も読書も何もかもやる気が起きず、一度は泣き出したし、一度はちょっとしたことでぶっちぎれてけんかになったし・・・。

カレシの提案に沿って「2人一緒にくつろぐ時間」を作るのはあんがい特効薬になるかもということで、テレビには見たいものがないので、全部見るとゆうに(1コマ30分で)800時間分はあるいろんな教養講座から手始めに「栄養学」を選んでみた。はあ、リビングのソファに2人並んで座るなんて、何かずいぶん久しぶり。うん、コロナによるロックダウンは私たちにとっても「2人暮らし」の見直しの機会になったみたい。


買いだめ騒動以来買えるようになったもの、買えなくなったもの

2020年05月12日 | 日々の風の吹くまま
5月11日(月曜日)。☀☁☁☂。天気は下り坂。ごしゃごしゃとかき混ぜたような白い雲が広がっている。うん、いきなり暑くなっていたから、ひと雨降って涼しくなるのはいいよね。今日はダウンタウンのH-Martにひとっ走りしようと思っていたんだけど、目当ての中華麺が日本産で、アマゾンでも品切れになっていたので、無駄足になりそうだと思って中止。8週間続いた非常事態宣言が週中に解除になれば、電車で出かける人が増えそうだからその前に行っておこうと思ったんだけどな。公共交通を運営するTransLinkはロックダウンで巨額の損失を出していて、1500人のレイオフと大幅な運転本数削減を打ち出していたけど、外出規制が緩められることになったので、レイオフも本数削減も取り止めを発表。そうだろうな。職場に戻る人たちや外出する人たちが増えるのに電車やバスの本数を減らしたら、安全な間隔の確保なんてできっこないもの。

中華麺がないときはスパゲティをベーキングソーダ(重曹)を入れて茹でると代用できると聞いていたので、いつも買っていたものが手に入らなければ、当面はそれで行こうと思って、スーパーで小麦粉や砂糖を置いてある棚を見たら、ベーキングパウダーはあってもベーキングソーダのスペースは見事に空っぽ。小麦粉はいつも10キロの大袋がいくつか残っている程度だったけど、先週あたりから一般的なサイズの薄力粉やパン用の強力粉も(隙間はあるけど)並んでいるようになったけど、パッケージの小さい砂糖やベーキングパウダーはまだあったりなかったり(バターは今はいつでもある)。外出制限で急に人気プロジェクトになったベーキングだけど、みんなそろそろに飽きて来たのかな。

ロックダウンでパニックになった人たちがイナゴの大群のごとくトイレットペーパーに群がったのは、何かずいぶん昔のような気がするけど、あれは非常事態宣言が発令される直前の8週間前。今はほぼ毎日ずらりと並んでいて、棚がすっからかんで「1家族1パック」の貼り紙だけがひらひらしていたのが嘘みたい。まだ数量制限はあるけど、置いてあるのはジャンボサイズなので、1パック買えばけっこう長持ちするからそれほど頻繁に買わなくても良くなったのかもしれない。キッチンペーパーも6本入りの大型パックがずらり。買いだめ騒動があって以来ついぞ見かけなかったティッシュも6箱のパックがずらり。並べる端からなくなるのを見ていて、売る方も考えたんだろうな。買えるのはパッケージのサイズにかかわらず「1個」で同じ。だったら、一番でっかいのを置いた方が店にも客にも効率的だと。おかげで我が家はトイレットペーパーもキッチンペーパーもティッシュもみぃ~んな意図しない備蓄になって、置き場に困る始末。

そのペーパー類、前には棚の大半を占めていた価格の安いハウスブランドのものがまったくなくて、どれもブランド品ばかりで、しかもセールの黄色い札が下がっていることが多いから不思議。ハウスブランドの生産が止まっているのかな。今どきのご時世はいろいろと不思議なことが起きるもんだ。



脱中国依存の風が吹き始めるのか

2020年05月11日 | 日々の風の吹くまま
5月10日(日曜日)。☀☀☀。あっつぅ~。夏はまだちょっと早いんだけどなあ。こんなんだと、ロックダウンを緩めたとたんにコロナバカがビーチや公園に殺到して混雑しちゃいそうで、いいのかなあ。でも、規制解除の最初の週末になるビクトリアデイの三連休は雨という予報だから、土砂降りになってコロナバカの頭に水をぶっかけてくれないかな。イギリスのジョンソン首相は世界のキーワードになった「ステイホーム」をロックダウンの解除を始めるに当たって「Stay Alert」に変えたそうだけど、これ、「油断大敵」とでもした方がいいかも。ウィルスはまだそこら中にいるんだから、外に出ても各人みんなが責任を持って「警戒おさおさ怠らず」で感染拡大の再燃を防ごうという呼びかけに聞こえるところがいいね。

パンデミックで世界の経済がめちゃくちゃになって、欧米各国はもうこれ以上ロックダウンを続けて経済活動を停滞させるわけには行かないというころまで来ていると思う。WHOのコロナバカ(テドロス)は「今緩めたらタイヘンなことになる」と必死で止めようとしているみたいだけど、(パトロンである)中国の習近平が全人代でどや顔で「勝利宣言」をするまでは動くなってことかと勘ぐりたくなる。事故であれ何であれCOVID-19ウィルスの発生源が中国なのは事実なんだし、それを習近平が大見得を切る見せ場である全人代を目前にしてひた隠しにしたから世界中に広まって、死ななくてもいい約28万人もの命が奪われ、平穏に生活していた何億人もの人たちの人生を狂わせたのに、どの面下げて勝利宣言するつもりなんだろうな。近代稀に見る大野心家の習近平のことだから、カエルの面かな。

でも、最近はあちこちで「中国との関係を見直すべき」というような論旨の記事を見かけるようになって、各国の中国を見る目が変わりつつあるという印象だな。市井ではレイシストの烙印を押されるから口に出さないだけですでに嫌中感情が燻り始めているし、ちょっと前にはカナダの大手メディアのデジタル版が「中国政府がウィルス情報を隠したままで世界各地の在外中国人コミュニティに働きかけてマスクを買占めていた」ことを通関書類や貨物運送状を根拠に報道して注目記事のトップになっていた。(そうやって買い占めた何億枚ものマスクを習近平が各国に「寄付」したり高値で売りつけているそうだから呆れる。)政府レベルでも欧米各地で中国に賠償を求めるとか、国家や国民の安全保障に関わる物資の製造拠点を中国から自国に取り戻そうという動きがあって、ある意味でグローバル化自体の潮目が変わって来たような雰囲気すらある。

まあ、ワタシは政界とも学界とも活動家階級とも無関係のただの年寄り(しかも女)なので、ワタシの言うことに耳を傾ける奇特な御仁などいないと思っているから、ここで言っちゃうけど、習近平の「一帯一路」構想なんてのはどう見たって世界征服を目論む帝国主義以外の何でもない。でも、元々西洋には「神秘なるオリエント」に憧れを抱いているところがあって、アジア文化やアジア人像を利己的に甘っちょろいフィルターを通して見る傾向がある。利己的だから相手を組し易しと思い込みがちで、そうやって中国に擦り寄っているうちに、気がついたら自国の製造業とその職場を中国に「輸出」して、国民の生活に欠かせない物資の生産と供給を中国に「おまかせ」してしまっていたという顛末が21世紀のグローバル化。もしかしたらCOVID-19ウィルスは知識産業だのサービス経済だのと浮かれて自分の手でモノを作らなくなった国がどうなるかというグローバル化の弊害を明るみに出して、習近平の野望に警鐘を鳴らす使者だったのかもしれないな。パンデミックが収束したら脱中国依存の潮流が生まれるのか。それはわからないけど、少なくとも何かが変わることは間違いないだろうな、うん。


巣ごもりしていた人たちの感染が増えたのはなぜか

2020年05月10日 | 日々の風の吹くまま
5月9日(土曜日)。☀☀。カレシが「寝過ぎたぁ」っと飛び起きたもので、ワタシもパッと目が覚めて、ちらっと時計を見たら8時を過ぎたところ。寝過ぎじゃないよと言ったら、「9時にレッスンがあるんだよ」。あ、そう。ということで慌しく1日の始まり。きのうからゴミが入った後の左のコンタクトの座りが悪くて、レンズを入れずにドライアイの目薬を点眼しながら様子見。何しろ裸眼の視力が0.008なので、今日の床掃除は視界不良で否応なく手抜き。朝から夏の陽気だから、パティオドアを全部開け放していても汗が出るし、モップをかけていると汗がたらたら。東のトロントでは季節はずれの冬だそうで、何なんだろう、この狂おしい天気は。

今日のランチは朝ご飯に食べ損ねたアボカドエッグトースト。まずはポーチドエッグを作っている間に、冷凍庫に残っていたチーズパン2枚を解凍してトーストしてから、サルサを広げて、その上にチェダーチーズを載せて上火でもう一度トースト。溶けたチーズの上にスライスしたアボカドを広げて、一番上にポーチドエッグを載せて、マイクログリーンを大量にぱらぱら。好みでサルサを載せて、食べ応えのあるランチの出来上がり。
 

厳しいロックダウンを実施しているニューヨーク州で最近コロナで入院した患者1000人ほどのデータを調べたところ、「ステイホーム」を実践していた人たちが何と66%を占めていたので、クオモ知事が「ショックだ」。介護ホームの入所者を含めると入院患者の84%が外出しなかったのに感染したことになるわけで、外部から隔離することでウィルスの伝染を防げて、家族を守ることができるという外出禁止の大前提が崩れてしまう。でも、本人は一歩も外へ出ないと言っても、同居している誰かが生活必需品を買いに出なければならないわけで、どんなに注意しても家の中にウィルスを持ち込まないのは不可能じゃないかな。

ワタシが買い物に行くたびにストレスを感じたのもまさにその点で、じゃあどうすればいいということになって、思いつけたのは免疫力を強化することぐらい。万全の予防策にはほど遠いとしても、自分の食習慣や生活習慣を見直せばできる簡単な対策じゃないかと思う。そこで、免疫力アップの効果のある食材をたっぷり使った食事を作ろうと調べてみたら、山菜や野草を含む野菜類に胚芽米や玄米、バナナ、アボカド、きのこ類、しょうが、にんにく、ねぎ・・・と、たいていが普段からよく食べているものだったのでちょっと安心。ニューヨークでステイホームを実践していながら感染した人たちは働いていない年配の人たちが多かったそうだから、長い巣ごもりで運動不足になったり、食事の内容が偏っていたり、不自由な暮らしでストレスが溜まったりして、免疫力がかなり低下していたんじゃないかな。感染拡大を防止するはずのロックダウンが逆に感染リスクを高めているとしたら、これは考えものだよねえ。


朝のメールチェックはお知らせと仕事とお礼

2020年05月09日 | 日々の風の吹くまま
5月8日(金曜日)。☀☀☀。何か暑くなって来たなあ。まだ夏物の衣替えをしていないのに、初夏を通り越していきなり真夏になった感じ。朝ご飯が済んだところで、コーヒーを飲みながらスマホでメールチェック。マット君から、野菜ボックスの受け取りは午後1時とのメッセージ。春の山菜の採集場所がずっと内陸の山の上の方に移ったもので、ラングレーの家に帰り着くのが木曜日の夜遅くになって、金曜日1日で注文の仕分け、箱詰め、配達をこなすのが難しくなったから、これがシーズン最後だって。毎週楽しみだったから、ちょっとさびしいね。

メール2つ目は「仕事」の話。懇意にしていた社長から「おい、リタイアから出て来ないか」と、学術書籍の英語版の校正を打診されて、友だちの誼みでOKしてあったのが、受注がほぼ決まったとのこと。このクライアントだけは「どうしても手が足りないときに声をかける」という取り決めになっていたんだけど、あらら、ほんとに現実になっちゃった。内容が科学じゃなくて取り扱いの域外の経済学なもので、翻訳は経済学博士号を持っている人がやって、校正はビジネス翻訳の経験が長いワタシ、最終的な監修はベテランの編集者というチーム編成になったらしいけど、失業率が2桁というこのご時世にいいのかなあ。でも、博士とベテラン編集者の間に挟まっての仕事、腕まくりのねじり鉢巻で行くことにしようっと。

もうひとつのメールは劇場全部を閉鎖しているArts Clubのキャシーからで、衣装部のチーム6人がボランティアして介護施設などで不足しているマスクを縫って寄付することになったと聞いて、材料が足りなくなったときの調達や1日1人ずつマスクを縫いに来るメンバーのランチや交通費に充ててねと寄付した10万円に対する礼状。材料を買い足すことができて目標よりずっとたくさんのマスクを作れて、作業場のメンバーにはランチを届けられたとの報告で、介護の現場で働く人たちをウィルスから守ることに少しでも役に立てたと思うとうれしくて、1日中幸せいっぱいの気分。自分がうれしくなること、ハッピーになることに使うのが1番楽しいお金の使い方だし、そういうことに使えるお金があるのは幸せなこと。この幸せ感こそが長い間まじめに働いてそのお金を稼いだ自分へのご褒美だと思うな。

カレシのグループレッスンが終わるのに合わせて作ったランチを食べたら、野菜ボックスを受け取りにカレシとティペラリー公園へ。今日は定番のきのこ3種、マイクログリーン4種、りんごとビーフジャーキーの他に、追加のしいたけ4袋(冷凍保存用)、マルメロ、季節の終わりに近いこごみ、そして野草3種類のサラダミックス2袋。ミックスの中身はフユスベリヒユと野生のカラシナとシロザ。「ざっくり切ってサラダにするといいよ」とマット君。ロックダウン中はほんとにお世話になったなあ。食べられる野草(雑草)についてずいぶん勉強になったし、何よりもビタミンやミネラルの栄養分満載で、今何よりも大事な免疫力のアップに貢献してくれたと思う。「欲しいものがあったら、バンクーバーのマーケットに行く途中で届けるから、いつでもメールして」と言ってくれたので、うん、よろしくお願いね。
 


気分的な解放感だけでもうれしいね

2020年05月08日 | 日々の風の吹くまま
5月7日(木曜日)。☀☀☀。急に気温が上がって来た感じ。明日は最高気温24度、あさっては26度、日曜日は27度って、何だかいきなり夏が来るような予報。5月半ばはだいたい昔から一斉にガーデニングを始める時期で、ビクトリアデイの連休には園芸センターが大混雑するんだけど、今年は入店制限でどうなんだろう。ロックダウンで俄然流行った三大アクティビティのひとつがガーデニングで、花や野菜の苗が飛ぶように売れていて、特に野菜の種は品薄で手に入りにくかったりするらしい。うん、野菜の自家栽培は地産地消の極めかもね。

そのロックダウンは8週目。これが最後の1週間になるようだけど、きのうホーガン州首相が非常事態宣言下で出された公共施設の閉鎖やビジネスの休業の命令を「中旬」から解除し始めると発表したとたんに、「外出自粛は解除だぁっ」とばかりに外に飛び出した人たちが多かったのか、ボニー先生が「規制の緩和はまだ1週間先の話ですよ。今まで通りに自粛と自制を続けてくださいね」。でも、第1弾に公園やビーチが入っているし、何しろ今日はもう初夏のような陽気だから、逸る気持はわからないでもないけどね。いろんな店やサービスが営業を再開したら、不要不急の外出を控える「ステイホーム」から、手洗い励行、握手禁止、安全間隔確保の「ステイセーフ」に移るわけで、感染の拡大防止と経済活動再開の成否はみんながどれほどまじめに実行するか次第ってことになるな。

それでも、けっこう長いことやっていたから、常識と良識のある人間ならすっかり慣れていて、問題なくそのまま続けられるんじゃないかと思う。どれだけ続けられるかは別の話だけど、少なくともニューウェストではぜんぜんわかっていないらしい人は少数派で、わりと自然な振る舞いになっている人が多いという感じ。そのせいで一部の「わかってない」人たちの行動が目立つようで、いやでも観察していると人間社会には21世紀になってもそれなりの「階級」のようなものがあるんだなと思えて来る。階級と言う言葉が適正でなければ、どういう風に表現したらいいのかわからないけど、要は人間は平等に作られていないんだということ。みんな人間として「同権」ではあるけど、社会の中では決して平たくも等しくもないんだと思う。いわゆる社会派の人たちの人間平等の実現を目指す活動が軋轢を生みやすいのは、人間は色も形もその他諸々が違っていても人間としての価値は同じという抽象的な視点から外れて、「みんな同じ」を金太郎飴のように具体化しようする傾向があるからじゃないかな。

思考がヘンな方へぶっ飛んでしまったけど、うん、あと1週間すればステイホームからステイセーフへ。自分と周囲のみんなの安全を守る責任がひとりひとりの「自分」の肩にかかって来る段階に入るわけで、ここで箍を緩めてコロナバカにならないように気をつけないとね。でも、少なくとも気分的に解放されるのはうれしいね。


8週間のロックダウンの解除が始まるよ

2020年05月07日 | 日々の風の吹くまま
5月6日(水曜日)。☁☀☀。明け方に雨だか雹だかがばらばらと降っていたけど、眠り直して目が覚めたらいい天気。ゆうべは川向こうのサレーのずっと向こうの地平線でしきりに稲光。雷鳴が聞こえなかったので、たぶん国境の南、アメリカ側での雷雨だったんだろうな。

今日のトップニュースはBC州のロックダウン解除の日程発表。解除第1陣は5月中旬から再開。安全確保のための厳しい条件付きながらレストランもオープンできる。5月中旬と言うから、非常事態宣言の延長はないってことか。つまり、巣ごもりから這い出せるまであと1週間。8週間のロックダウンは長かったようで、それなのにいつの間にか過ぎたような、何とも不思議な感じ。たぶん時間の流れの感覚が狂ってしまっていたんだと思う。6月にはホテル、7月には映画やコンサートも小規模なものから再開。ずっと休校していた学校は9月の新学年からオンライン授業と教室での授業を組み合わせて再開。

海外旅行や、50人以上が集まる大規模なライブのコンサートやイベント、プロスポーツなどの再開については未定ということで、劇場の灯が点るのはもうちょっと先の話になりそうだけど、小劇場式の上演なら可能かもしれないし、ごく少人数のファンドレイジングパーティくらいはできるようになるかもしれないな。それに家族や友だちとの集まりは6人くらいまで増やしてもよくなるらしいから、我が家でのディナーに1組ずつ呼んでみようかな。ああ、やっとのことで春が来たという感じがするっ。

さて、きのうパーツをカットしておいたミニチュアのピアノ。先に色を塗ってから組み立てようかと思ったけど、絵の具が乾くのを待っているのは手持ち無沙汰だしと、そのまま組み立てを開始。アップライトだから基本的に四角形なので、意外に楽。曲線のある2組4個の小さなパーツは、重ねた2個を指先でがしっと抑えて、棒やすりで同じ形に仕上げたけど、曲線をカットしやすいようにと柔らかなバルサ材を使ったので、力を入れ過ぎると割れてしまうから、神経を集中して手加減しながらの作業。鍵盤になる部分の両端の上と下に糊付けしたら、おお、ピアノらしい形になったじゃないの。紙をぺたんと貼っただけの鍵盤はどう見てもヘンなので、自分流でキーに立体感を持たせて、開けた形の蓋に楽譜を置く桟を作って付けて、ペダルに金色の紙を貼って完了。カレシにどんな色がいいか聞いたら「黒か茶色で、古ぼけた感じのがいい」。うん、場末のうらぶれたジャズバーという設定だもんね。ということで、色はこげ茶色にして、絵の具をべた塗りしたら、思いっ切り使い古しの感じになって、満足、満足。
 

 


ぐずぐず気分をリセットして、元気を出して

2020年05月06日 | 日々の風の吹くまま
5月5日(火曜日)。☀☀☁☂。何だか眠くてかったるい感じ。あんまり良く眠ってないのかな。でも、いい天気なので、ちょっぴり肌寒いバルコニーの椅子に座って、「庭仕事」に精を出しているカレシとの何気ない会話のひととき。先週、上階のシャワーからの水漏れがあったとき、普段は何もやらないカレシが「あいつは弁護士だろ?責任逃れにぐだぐだ言うに決まっているから、オレが話をつける」と、ワタシが管理人と連絡を取って然るべく対応じているのに、やたらとけんか腰でああだこうだ。そうでなくてもストレスが限界に達していたワタシはとうとうぶっち切れて、ほんっとに何年ぶりかの大げんかになったんだけど、それ以来カレシは何かと「平和攻勢」。何なのよって感じもするけど、こういうひとときはやっぱりいいもんだね。

ワタシの方はストレスでぐずぐずしていた気分をリセットしたみたいで、懸案になっていたクルーズ会社からの払戻しをクレジットカードから銀行口座に移してもらう作業。まず銀行のサイトで承認待ちの請求が確定したのを確かめて、ホットラインに電話したら「コロナウィルス対策で人員縮小中のため、応答時間が平常より長くなっています」というアナウンス。密にならないようにスタッフを減らしているんだな。それでも音声メニューを辿って行ってクレジットカードの問い合わせを選んだら、それほど待たずにつながったので、まずはほっ。貸方残高を銀行の当座預金口座に移したいとカード番号を言ったら、のっけに「ずいぶん大きな金額ですね」。そう、140万円あるでしょ。だから口座に移したいの。そうしたらクレジットカードの残高はゼロになるでしょ。「では手続きします。口座入金まで2日かかります」。はいはい、よろしくどうぞ。

これで主な懸案事項が全部片付いたので、マスク工房をミニチュア工房に模様替えして、精神的に落ち着かなくてなかなか手をつける気になれないでいた「ジャズバー」の制作を開始。Arts Clubに寄贈したのはワインバーだったけど、カレシのリクエストは「戦前のジャズバー」。バンドはピアノとサックスとドラムのトリオということになったけど、キットにはピアノが入っていない。そこで、ピアノがあるコーヒーショップのキットの箱からパーツのテンプレートと組み立て説明書を「借りて」来て、同じ厚さの板の上にカーボン紙(古っ)を使ってコピーしたテンプレートをマークして、ナイフ一丁でパーツをカット。しまいに関節炎持ちの指がしくしくと痛み出して来たけど、何とか全部切り出すことができて、一歩前進。説明がどれも「写真の通りに糊付けする」としか書いていないので、組み立て作業がどうなるか、それは明日ってことで。
 
 

いつもの時間にスーパーへ買い物に行ったら、入口そばでレジかごの消毒をしていたランディが「お、今日はリマ豆のマスクだ」。あはは、枝豆だと思ってたけど、そっか、リマ豆に見えるんだ。量り売りのセクションをチェックしたら、あら、オート麦のふすまと小麦の胚芽の容器にビニール袋に入れてツイストタイに商品番号を書いたものが入っていた。なるほど、客が各自すくって袋に入れる今まで通りの方式だと、不特定多数の手がスクープに触れることになるので、安全上スタッフが予め袋詰めにしているわけか。ナッツ類のような袋を出し口に当てて押して流し入れる場合は今まで通りと言うことになるのかな。でも、商品番号を書くための鉛筆はどうするんだろう。まあ、ビジネスは感染拡大防止策をいろいろと考えているようで、ロックダウンが緩和が近いと言う手ごたえが感じられて、何だか元気が出て来た感じがするな。


地産地消で脱グローバル化?

2020年05月05日 | 日々の風の吹くまま
5月4日(月曜日)。☀☀☁。五月晴れとは行かないけど、まあまあの晴れ模様。きのう牛乳を買い忘れたので、ワタシはいつものケフィアを少し多めに入れてストレッチ。マルメロ入りのアップルソースは容器に残ったスプーン1杯も入れてしまってフルーティな朝ご飯。きのこ屋のマット君から毎週買っている野菜ボックスに入って来る有機りんご(フジ)で作った砂糖無添加のアップルソースが朝ごはんの定番になって、これにマルメロを入れると酸味が加わってぐんとおいしくなるので、何だか病み付きになった感じ。カレシにはアップルソースはおばあちゃんの味。小さいときにおばあちゃんがおじいちゃんの農場で採れたりんごで作ってくれたのが大好きだったそうで、朝のシリアルに入れたり、クッキーですくっておやつにしたり。

今日は朝のうちにウォーキングを兼ねて、追っかけ回していたスープミックスを取りに小包の受取代行オフィスへ。箱の中身は5種類、合計13本のスープミックス。製造元のSimply Delish Soup & Saladは郊外フレーザーバレーのラングレーにあって、同じラングレーでYour Wildest Foodsを経営するマット君とはファーマーズマーケットでよく会うらしい。フレーザーバレーは気候が良くて、野菜、果物、きのこ、畜産、乳業、養鶏と何でもござれでメトロバンクーバーの胃袋を満たしてくれる肥沃な農業地帯で、比較的小規模な農場は有機栽培に特化した若い世代も多くて、ローカル産の新鮮な食材を売り物にする高級レストランやファーマーズマーケットが主な客先になっているらしい。スープミックスを作っているのも若い夫婦で、ヴィーガンの専門店の他オンラインでも販売している。
 

今回の注文はお気に入りの「野生きのことライス」、「ビーフと大麦」、「チャウダー好きのチャウダー」の他に、「キャラコビーンズ」(数種類の豆のミックス)と「タイ風ココナツとレモングラス」。セロファンチューブの中身を2リットルか2.5リットルの水と一緒に大鍋に入れてとろとろ煮るだけのシンプルなもので、基本はヴィーガンだけど「好みのたんぱく質(肉)を入れるのも良し、野菜を足すのも良しで、好みの塩加減で仕上げ。野生きのこのミックスにマット君が作っている乾燥グルメきのこのミックスを入れると、もうたまらない味。こんなにおいしいものが若い人たちの手ですぐ近郊で作られているなんて、ほんっとにいいところに住んでいて幸せだなあと思う。

けっこう温暖な気候に恵まれたメトロバンクーバー圏では新鮮なおいしいものを地産地消できるわけで、脱グローバル化も可能じゃないかと思ってしまう。実際にはそう単純なものではないけど、食料の安全保障を考えると、グローバル化のかけ声に乗せられて安さを求めるあまり、あらゆるものの生産と供給を野心満々の指導者が率いるかの国に依存してしまっている現状を考え直すきっかけにはなるかもしれないな。ま、手始めに地産地消でローカルのビジネスを支援しようじゃないの。


だぶついているからもっと食べてとお願いされてもねえ

2020年05月04日 | 日々の風の吹くまま
5月3日(日曜日)。☀☂☀。朝方の最低気温は一桁で、5月にしては寒いなあ。日本はゴールデンウィーク真っ盛りで、何だか暑いらしいけど、気温も天気も地球全体に分け隔てなく配分するってのはマザーネイチャーにもやっぱり難しいんだろうな。

いつものようにラジオを聴きながら朝ごはんを食べていたら、「みなさん、フレンチフライをもっと食べてください」。コロナ対策のロックダウンの影響でフレンチフライの需要が激減したために、ジャガイモの在庫がだぶついて生産農家が困っているとか。そう言えば、ベルギーでもジャガイモの在庫がだぶついて、「もっとポムフリットを食べよう」という呼びかけをしているという話があったな。カナダでは、ファストフード店は休業しているところが多いし、営業していてもテイクアウトか配達のピックアップだけなんだけど、それでどういうわけでフレンチフライの消費が減ったんだろう。ファストフード店の定番はバーガーとフライとポップ(清涼飲料)の3点セットのはずだけど。

まあ、ファストフードは手軽に入って、手軽に食べられるのが売りだったけど、ロックダウンで気軽に外出する人が減って売り上げが激減と言うのはわかる。でも、アルバータ州で1日あたり4500頭の肉牛を処理する巨大な食肉処理場で1000人近い集団感染が起きて、操業を停止したおかげでカナダ産の牛肉が不足状態になって、ファストフード店では輸入品を使わざるを得ないと嘆いているそうだから、ハンバーガーが売れなくなったということではない感じ。売れなくなったのはフレンチフライだけということか。なぜなのか。

もしかしたら「テイクアウトか配達」と言う営業継続の条件のせいかな。だって、フレンチフライは揚げ立ての熱々が命。アプリで注文して、ウーバーイーツなどの配達サービスがピックアップして持って来てくれるのを待っていたら、どうなるか。さて食べようと言う頃にはすっかり冷えてべちゃべちゃになっているんじゃないかと思うね。ハンバーガーくらいなら電子レンジでチンッとやれても、フレンチフライはそうも行かないだろうな。ということで、「バーガーとポップ、フライは要りません」ってことになるんだろうな。それで売れないジャガイモがごろごろ・・・。

日本ではファストフード店が休業していると言う話は聞かないけど、宴会などがなくなったせいで和牛の消費が減って、倉庫に入り切らないほどたぶついているらしい。もっと和牛を食べてくれとお願いしているのかどうかは知らないけど、あれ、高いよね。脂っぽくて好きじゃないからコース料理のメニューにでも入っていなければ食べることはないけど、コロナで仕事がなくなったりして生活に困る人が急増している状態では、高い肉をもっと食べろと言うのは無理じゃないのかな。あ、それで、「和牛商品券」か。かのマリーアントワネットはパンを買えないパリ市民に「じゃあ、ケーキを食べたら」と言って、文字通り首が飛んだけど、はて・・・。


やることいっぱいでも終わり良ければすべて良し

2020年05月03日 | 日々の風の吹くまま
5月2日(土曜日)。☁☂☁☀。またまじめ掃除の日。カレシが9時からグループレッスンを始めるので、ワタシはダスターをかけて、掃除機が届きにくい隅っこのゴミや埃を箒で掃き出して、掃除機のスイッチを入れるだけにして、バスタブの掃除。いつもはシーラが月一で来てやってくれているけど、自分でやってみるとこれがけっこうな重労働。ぴかぴかになったところで、カレシが排水の流れが遅いと言っていたので、排水クリーナーを半分くらいどぼどぼと流し込んで30分放置してから、バスタブにたっぷり貯めた熱いお湯を一気に流したら、わりと改善された感じ。後は掃除機をかけて、モップをかけて、ゴミをまとめて、やれやれ大汗をかいちゃった。

それでも1日がいつもより少し早く始まったので、掃除が終わってもランチにはまだ時間がある。リラックス、リラックスと行きたいところだけど、今日もやることがいっぱい。銀行のカスタマーサービスから返事が来て、「貸方残高を預金口座に移す場合は手数料も利子もかからない」とのこと。そっか、払戻しの額じゃなくて、利用残高を差し引いてマイナスになっている分だけを移動すればいいのか。そうすると利用残高も返済済になる勘定かな。年中無休24時間のホットラインで処理してくれるというので、電話番号を控えておいて、承認待ちの1件が確定してからその後の残高を移動すればいいか。ついでに当座勘定を見たら、おお、所得税の還付金がもう入金。会計事務所に電子申告してもらってから10日だから、早っ。

次の「やること」は注文してまだ届いていない「スープミックス」の追っかけ。宅配が遅れがちだと聞いていたけど、もうそろそろかなと追跡番号を入れてみたら、ええ、先週の金曜日に「バーナビー」で配達済み。おいおい、配達先の住所はバーナビー市じゃなくて隣のニューウェストミンスター市なんだけど、まさか誤配じゃないだろうな。でも、宅配会社に電話して、聞かれるままに受取代行オフィスの住所を言ったら、「その住所に配達済みです」。でもでも、届いたと言う通知が来てないけど、いったいどうなってるんだろう。埒が明かないので電話を切ったところで、100ワットの電球がポッ。先週の金曜日に「パッケージ到着」の通知があって、スープミックスかと思って取りに行ったら、渡されたのはカレシがだいぶ前に注文した本。もしや?と思うところがあって、オフィスに電話してワタシ宛のパッケージが宅配で来ていないかと聞いたら、ちょっとして「ありましたぁ」。何のことはない、同じ日に配達されたせいで見落とされたらしい。月曜日に取りに行くということで1件落着。
 

雨が降っているけど、買い物の時間。調子に乗って作ったマスクが10本になって、毎日今日はどれにしようかなあとお出かけ前のマスク選び。今日は雨でフードがいるから、小ぶりのプリーツマスクかな。昔からマスクは嫌いだったんだけど、着けて外を歩いていると喉や鼻の保湿効果があって、(気道過敏性による)咳が出ないことに気がついた。今どき公共の場で咳き込んでいたら「すわ、コロナっ」と睨まれるから、思いがけないご利益ってところか。スーパーでは運よく当たったジェイヴィーのレジで散髪できなくて伸び放題の髪を「コロナカットじゃん」と冷やかして、でもジャスティントルドーの髪なんかすごいぼさぼさだよねえと、2人で大笑い。終わり良ければすべて良しで、今日の晩ご飯はこごみとメープルブロッサムでパスタプリマヴェーラ。彩にピンクのハナスグリを散らして、うん、三重花丸だっ。

 


冬眠の穴から這い出す時が来たのかな

2020年05月02日 | 日々の風の吹くまま
5月1日(金曜日)。☁☀☁。あぁ~あ、とうとう5月。時間の経つのが遅いようで早いようで、何だか良くわからなくなって来ちゃった。けさはシャワーストールの雨降りはなし。おっちゃんが起きる気配がちょっとしかしなかったし、シャワーの音がまったく聞こえなかったので、たぶんシャワーは使わなかったか、別のバスルームのを使ったんだろうな。水漏れがしたら知らせてくれと、アレクサンダーを通じて電話番号をよこしたので、シャワーをしないで水漏れの電話があるかどうかテストしているのかもしれない。でも、今日は雨だれがなかったので電話もなしだよ。明日の朝にでもシャワーしてみる?

キャンセルされた地中海クルーズの払戻しがクレジットカードに上がって来て、残高がマイナス。クルーズ料金の他に往復の飛行機のビジネスクラスへのアップグレードとローマでのホテル代も全部戻って来たので、払戻しの額は合計230万円。これを銀行の口座に入れたいんだけど、オンラインでクレジットカードの口座から預金口座にお金を移すと「前貸し」の扱いになってしまうらしいので、はて、どうしたもんかな。ヘルプデスクのチャットで聞いてみたけど、「こちらでは処理できませんので、カスタマーサービスに電話してください」。そこで、まずは質問の形でカスタマーサービスにメール。午後遅くに「問合せが多数で対応が遅れている」と言う自動返信メールが来たけど、ま、特に急を要するわけでもないから、いいか。

午後は3時半に野菜ボックスを取りに行くので、買い物は早め。スーパーに入ったら、ロックダウン以来ずっと量り売り品の容器にかぶせてあったビニールシートが外されていて、近くで値札を整理している人がいたので、手近なところにあるセールの値札を見たら5月の日付。へえ、もしかしたら量り売りを再開するのかな。朝ご飯のシリアルに欠かせないオート麦のふすまと小麦の胚芽が残り少ないので、再開してくれればうれしいな。うん、あちこちで「変化」の兆しを感じるようになったな。休業していたスターバックスも営業を再開するらしいし、おとといなんか買占め族が襲来して以来いつも売り切れだった殺菌シートが棚に残っていて、我が家ではそんなに使わないけど念のため大きいのを買っておいた。ひと騒ぎがあったトイレットペーパーやキッチンペーパーも今では潤沢に並んでいるし、小麦粉もバターもちゃんとあるしで、何だか嵐の後の何とかの感じ。

野菜ボックスの受け取り場所のティペラリー公園へは、カレシとウォーキングを兼ねててくてく。いつものふっくらと大きな椎茸と平茸、りんご、マイクログリーン(ラディッシュ、えんどう豆、ひまわり、ブロッコリ)の他に、今日はマルメロ、イラクサ、こごみ、そして新顔のマイナーズレタス。和名はフユスベリヒユというそうで、ハート型のまだ赤ちゃんの葉っぱがかわいい。英語名の「鉱夫のレタス」は、その昔山奥の鉱山で働く人たちが野菜不足で壊血病にならないように摘み取って食べたからだそうな。ティペラリー公園では芝生の上で2、3人で(間隔を空けて)ピクニックをしている人たちがいて、帰り道のある家ではご近所さん同士(かな?)が前庭でこれまたうまく間隔を空けて座って談笑していた。まだロックダウン中なんだけど、きのうボニー先生が「ほんの少しだけ社会的接触を広げても良くなるかもしれない」と言ったのをさっそく「解禁」と拡大解釈したのかな。そういえば、今までずっと静かだった中心街でも交通量がぐんと増えて、みんな7週目に入ったロックダウンの解除を先取りして冬眠の穴から出て来たというところかな。みんなもう待ちきれなくなってるんだよね。
 
 マイナーズレタス(フユスベリヒユ)