リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

人生100年の時代でしょ

2023年09月14日 | 日々の風の吹くまま
9月12日(火曜日)。☁🌥。ゆうべなぜかカレシが「早起きしなくていいから、急ぐことない」と言うので、のんびり寝酒をやって、寝たのは午前1時。おかげでカレシに突かれて目を覚ましたのは8時半で、しばらくぐずぐずしていて起き出したのは9時10分前。ほんとに急ぐことがないからいいけど、何か少しずつ夜更かしになって来ている気がするねえ。

朝ご飯を食べて、今日のやることのトップはワタシの所得税の予定納税の処理。カレシは公務員年金から源泉徴収されているので予定納税が免除されているので、収入は2人ともほぼ同じなんだけど、払うのはワタシだけ。でも、確定申告の時に精算されるし、毎年所得税の申告をしてくれる会計士が、夫婦の間で年収入や控除をやりくりして2人分の合計額が最小になるようにしてくれているので、2人の税金をワタシの名前でまとめて払っているようなものかな。思えば、フリーランス現役時代のピークの頃には、勤め人だった頃の「年収」の1.5倍で、一時は公務員だったカレシの「年収」と肩を並べそうだったくらいの「所得税」を取られていたのが、リタイアした今ではたったの10分の1なんだから、まあ、文句は言えないけど。

今日は(義)弟ジムの79歳の誕生日。カレシは3人兄弟。全員リタイアしているけど、長男のカレシは会計士、1歳違いの次男のジムは会社経営、末っ子のデイヴィッドはカナダ国鉄の土木技師という経歴で、ワタシと一番仲がいいのが真ん中のジム。日本式の序列では「弟」なんだけど、ワタシにとっては昔から気の合うお兄さん。大不況の最中の1980年代初めに業務用照明器具の製造会社を立ち上げて、社長の椅子を娘のセーラに譲るまで、「家族が一番頼りになるんだ」と、娘婿のロブ、マリルーの連れ子で養子にしたビル、元妻のマリルーまで抱えてのガチガチの家族経営で競争の波や景気の浮き沈みを乗り越えて来た人。自営業に転身したワタシと人生哲学なんかで何かと共感するところが多くて、年を取るにつれて「兄妹仲」が深まったと言う気がするな。

朝一番にお祝いのメッセージを送ったら「誕生日を祝うのはうれしいね」と返って来た。ワタシは、誕生日と言うのは重ねた年令を数えるんじゃなくて、自分がまだこの世に存在していることを祝って、また1年生きようという決意を新たにする日だと思っているので、そう言ったら、「オレも何とかがんばってるさ」。うん、その意気、その意気。ジムも来年は80代の仲間入りだし、再来年は末弟のデイヴィッドとジュディも結婚50周年で、私たちも一緒に暮らし始めてから満50年。そう言えば、先々週だったか、東部のノバスコシア州に結婚81周年を祝った夫婦がいるという記事があったなあ。今年102歳と101歳で、8人の子供を育て、孫やひ孫は数知れず、今でも77年前に買った家で仲良く暮らしているんだそうな。人生、100までとは言わなくても、まだまだ続くんだから、元気でいようね。


世界は広いよねえ


未承認の成分を含む日本の医薬品が押収されたんだって

2023年09月13日 | 日々の風の吹くまま
9月11日(月曜日)。☁。夜の間に雨が降った気配。ほんとに秋なんだな。静かな月曜日、ちょっとばかりのんびりしよっかな。いつもそう言ってはばたばたしている感じだけど、ま、とりあえずそこから始めないことにはね。それが生きている証拠なんだから、しゃあないじゃん。生きているって感じられるのはいいことだと思うよ、ほんと。

なぁんて、寝ぼけ眼のカレシを相手に「疑似」哲学をぶち上げて、新しい1週間の始まり。新聞サイトを見ていたら、カナダ保健省がカナダでは承認されていないオピオイドなどを含む9種類の医薬品をリッチモンドの「東京生活館」とか言う店から押収して、使用を中止して、薬局に持って行って処理してもらうように、と言う警告を出したと言う記事があって、でかでかと載っていた写真に写っていたのは何と日本のかぜ薬(パブロンゴールドA)。他にリストに載っていたのは太田胃散A、ファイチ(サプリ?)、ニチバンスピール膏、メンソレータムの軟膏2種、参天製薬の点眼薬3種類で、どれも日本の大手製薬会社の製品。パブロンにはカナダではオピオイド(アヘン類縁物質)として規制医薬品に指定されているジヒドロコデイン燐酸塩、太田胃散には胆石や肝臓病の治療に使われるウルソデオキシコール酸が含まれていて、医師の処方が必要な量が含まれているのはファイチの葉酸とスピール膏のサリチル酸、2つのメンソレータム(クリームと軟膏)には点眼薬にしか認められていないステロイド薬プレドニソロン、参天の点眼薬3つには点眼薬には認められていないネオスチグミン硫酸塩が使用されているというもの。

もちろん、どれも日本では安全だとの判断で承認されているから、大手製薬会社が製品に使用して市販しても問題はないのに、カナダでは安全性が確立されていないと言うことで、使用禁止あるいは医師の処方が必要で市販できないという、いわば医薬行政の違いから来ることなんだけど、そういうここでは市販できない薬がどうしてリッチモンドの小さな店の棚に並んでいたんだろうな。正規の輸入品なら、成分や使用法などを表示した(少なくとも)英語のラベルが貼ってあるはずなんだけど、写真の商品はどれも日本語だけで、まるで日本の薬局で買って来たままと言う感じ。つまり、正規の手続きを経た輸入品じゃないってことだよね。(そもそも未承認の成分が入っていたら輸入できないはず。)もしかして、東京で爆買いしたものをスーツケースに入れて持って来て摘発された店に売ったとか言うことなんだろうか。こっちは保健省の管轄じゃないから、発表記事は何も言ってないけど、the plot thickensと言うか、何だかうさん臭い感じがするな。


日本から輸入された食品もこの通り英語のラベルがべたべた

我が家のバスルームの引き出しには、前回(何年前の話?)日本に行ったときに必要に迫られて買った粉末の太田胃散とウナクールと言うかゆみ止めがあるのでチェックしたら、どっちも今回警告の出た成分は入っていなかったので、ほっ。もっともとっくに有効期限が過ぎちゃってたけどね。日本の薬の方がカナダの薬より効き目があると感じていたのは、カナダでは有害とされている強力な成分が入っていたからだったのかな。日本の人はそういう成分に耐性があるから、市販薬に使うことが認められているのかもしれない。ワタシは相性の悪い薬が多くて、鎮痛薬はほとんどがアウトで、麻酔をかけられたら醒めた時に大騒ぎになるし、胃酸の逆流を抑える薬も処方されたPPI一択で、それもドクターに言われた通りにたまに胸焼けがひどくなったときに飲むだけ。でも、来年の秋に東京に行って、もしも何かの薬が必要になったらどうしようか。普通の太田胃散や浅田飴くらいはまあ大丈夫だと思うけど・・・。

人間関係って、家族って、ほんとに不思議なもの

2023年09月11日 | 日々の風の吹くまま
9月9日(土曜日)。☀。いい天気だぁ。今日は毎朝のバナナがないので、朝ご飯はランチと兼用でベーコンときのこをオムレツを作って、後はパーティで出る食べ物を摘まんで1日の食事を間に合わせるつもりだったけど、目を覚ましたカレシが「今日は朝のレッスンがあるんだ」。ええええ?それじゃあのんきにベーコンを焼いて、きのこを炒めている時間がないじゃないの。しょうがないから、いつもの朝ご飯をバナナ抜きで食べて、ワタシはバナナを買いにスーパーへひとっ走り。

今日は外の道路で(またまた)喧しいストリートパーティなので、メープルリッジでの家族の誕生日パーティの方に避難。バンクーバーのダウンタウンに逃げ出した7月のアップタウン商工会主催のロックコンサートイベントと違って、今度のはRecovery Dayとか言う、ドラッグや酒の依存症や精神疾患を克服した人たちを称え、OD(過剰摂取)などで死んだ人たちを偲ぼうという、いかにもミレニアル左翼が考えつきそうなイベント。後ろに連邦政府、州政府の補助金があるから、毎回大昔の人気バンドをメインステージでのヘッドライナーとして連れて来て人を集めていて、去年は6時間のイベントに5万人以上が来た(公式発表)そうだけど、ローカル新聞に載った写真を見る限りでは何千人程度と言う印象。避難しなかった去年の商工会主催のイベントも「大盛況」だったというわりには、ルーフデッキから見渡したところでは、人が集まっていたのはトラック屋台の周りだけという印象だった。

バナナを買って帰って来たら、練習なんだかアンプのチェックなんだか知らないけど、まだ10時前だというのに窓の下でドンチャカ、ドンチャカ。これじゃあたまらんわいと、2人ともバナナを食べたら、それぞれのバスルームのシャワーに飛び込んで、着替えをして、念のためPCの電源を落として、ささっと駐車場へ直行・・・。

☆☆☆☆☆

9月10日(日曜日)。☀⛅☁。目を覚ましたらもう8時半。きのうは楽しかったけど、やっぱりちょっと疲れたのか、よく眠ったもんだ。カレシを肘でちょいちょいと突いて、おっはよぉ。カレシも時計を見て「ええ、もうこんな時間かあ」。そうなの。さっさと起きて、朝ご飯を食べて、日曜日の掃除にかからないと、あっというまにランチの時間になっちゃうよ。

きのうのパーティは(義)妹マリルーのパートナーであるロバートの80歳の誕生日祝いで、(義)弟のジムの家に行って、そこでしばらくジムと(パートナーの)ドナとパーティに行く時間までおしゃべり。パーティは2時からで、会場は大型トラックや重機のリースのビジネスをやっている娘婿が工業団地に持っている広い整備工場の一角。コロナの間は密を避けられるからと、従業員と家族のクリスマスパーティに使っていたそうで、「ハッピーバースデイ」の風船がいたるところで揺れていて、3つの長いテーブルにワインやグラス、おつまみが満載。マリルーの家族B 家(息子のビルとサンドラの夫婦と元夫のジムとドナ、そして私たち)とロバートの家族F家(カーリンとショーンの娘夫婦とディランとケンドラの子供2人)とそれぞれの友だちが集まって、たぶん60人くらいかな。プレゼントは絶対にダメというお達しだったので、お祝いはぎゅぅ~っとハグして、頬っぺたに盛大にキス。ひと月先に80歳になったカレシもマリルーからハグとキス、甥のビルからも威勢のいいハグ。パーティが進む中で、ロバートの孫のディランが映像機器を乗せたテーブルと大きなスクリーンを設置して、ヨーロッパのロバートの家族や親戚とアフリカにいる元妻とその家族からのビデオメッセージを披露。(ディランは父親の会社でITテクニシャンとして働いている。)

ロバートはオーストリアのインスブルックの出身で、カトリック教の窮屈さが嫌で、電気工になってアフリカのスワジランド(今はエスワティニ王国)で就職。そこで王族につながる女性と結婚して一女一男をもうけ、家族4人でカナダに移住したものの、工業用の電気設備が専門のロバートは鉱山などで働いて1ヵ月も2ヵ月も家を離れていたために、寒さと寂しさに嫌気した奥さんはアフリカに帰ってしまって、そのまま離婚。マリルーとの出会いは彼女がジムと離婚して数年後で、ママが「うちの娘なんだから」と主張して家族に留まっていたマリルーがロバートを家族の集まりに連れて来て「恋人」として紹介。その場でみんなに気に入られて、離婚によって家族が増えると言う「珍現象」が起きたという経緯がある。娘のカーリンが(インド人とイギリス人のハーフの)ショーンと結婚して、一男一女ができるとさらに家族が増え、離婚後しばらく2人の女性の間でふらふらしていたジムもドナと同居なしの事実婚に近い関係に落ち着いて、今ではB家は仲のいい大家族。ロバートのF家の方も元妻もときどきアフリカから遊びに来て、マリルーとの家に1ヵ月くらい滞在して行くそうだし、マリルーがロバートと一緒にアフリカに行ったときは親族総出で大歓迎してくれたそうな。

こんな家族だから、ワタシも初めから「嫁」というよりも「B家の養女」になったような感じで、カレシと危機的な状況にあった一時期もみんなが親身になってワタシを支えてくれたから破局に至らずに済んだと思っているくらい。おかげでマリルーと(トロントに住む末弟デイヴィッドの妻の)ジュディとワタシは兄弟同士よりも中の良い姉妹になり、今ではドナも加わって「B家の四姉妹」。性格も背景も全く違うのにそうなれたのはひとえにママの薫陶のおかげだと思う。昔パパもよく言ってたな、「しょうもない息子どもだけど、あいつらのおかげでかわいい娘が3人もできたよ」って。ほんとに人間関係って不思議なもので、ケイトお姉ちゃんが「私は子供がいないから、自分で選んで家族を作っているの」と言っていたけど、血のつながりがなくたって、血のつながった家族以上に強い絆で結ばれた「家族」になれるってことだなあと、つくづく実感させてくれた誕生日パーティだった。縁は異なものと言うけど、元々結婚なんかしないつもりだったのにこうなっちゃって、ワタシってほんとに運の良い人間だよね。


思いついたらやってみるのが一番

2023年09月10日 | 日々の風の吹くまま
9月8日(金曜日)。☀。朝方早くに右の股関節から膝までしくしくと痛くて目が覚めたけど、そのうちにまた眠ってしまって、起きたのはだいたいいつもの8時半。関節が痛かったり、トイレに起きたりするけど、2人とも全体としては良質の睡眠が取れているという感じ。いいことじゃないの。春眠暁を覚えずと言うけど、秋眠もそうなのかもれいないな。ま、とにかく機嫌よく起きられるのはいいことだと思うよ。

またお出かけが忙しくなるので、今日こそは本気で休養日。まずはクレジットカードの支払いを済ませて、アンヴィルセンターが売り出したばかりのArts Clubのツアーのチケットを来月と来年2月の2作だけ個別に確保。どちらも前から4列目の真ん中2席でプレミアムゾーンの2列目。ツアーの3本は前にすでに観たもので、1本はもう一度観たいわけじゃないから、どうしても観たいものだけを個別に買う方がたぶん行かない分を含めてまとめて買うよりはまだ少しだけ安いし、ずっといい席を選べるから、いわゆるコスパはいいと思うな。

レクルームに行って、テレビのスタンドを作るのに出してあった鋸を手に取って、はて、挽く方向は押すのか引くのかどっちだったっけ。初めて西洋鋸を使ったときは切れなくて悪戦苦闘。カレシパパの道具を貸してもらって、ガレージにあった合板の切れ端で踏み台を作ろうとしたんだけど、パパに「押すんだよ」と言われて初めて西洋鋸と日本の鋸は挽く方向が逆なんだという新発見。(あの頃の暮らしには「新発見」がたくさんあったなあ、とちょっと遠い目。)言われるままに押してみたけど、古い木は硬いし、鋸は長過ぎて、片手で板を押さえながら鋸を操るのは困難至極。思い余って木挽き台に渡した板の上に立って、両手で鋸を押し始めたら、見ていたパパは大爆笑。でも、いろんな西洋工具の使い方を教えてくれたっけな。(パパが3人の嫁を娘のようにかわいがってくれたから、私たちは「義」を取り払った仲良し姉妹になったんだなあ、とまた遠い目・・・。)あの時作った簡単な踏み台は今でも頑丈で、おチビのワタシを助けてくれている。



休養日だからと、テレビスタンドの工作は後回しにして、窓際に移した揺り椅子でスマホをいじりながら日向ぼっこ。窓は東南向きなので、太陽が南を過ぎて上のバルコニーの陰になるまで最高の日当たり。地平線まで晴れた日には遠くにベーカー山が見えるし、新しいパタロ橋が完成したら見どころが増えるし、ほんと、思いつくままでも模様替えをしてよかったな。カレシは未だに「こんなに居心地が良くなるとは思わなかったなあ」と感心しているけど、思いつくだけで何も行動を起こさなかったら、居心地が良くないままで、いつまでも何とかならないかなあ(=誰が、何とかしてくれ)と言ってるだけ。何かを変えるためには、まず動いてみなきゃダメなのよね。うまく行かなければ他にやり方があるかどうか。角度を変えて考えればいいんだから。



秋の大空は雲たちのプレイグラウンド

2023年09月08日 | 日々の風の吹くまま
9月7日(木曜日)。🌥☀。やれやれ、9月になったと思ったら、もう1週間が終わるところ。やぁ~だっ。朝方は川向こうの南の方がちょっと霧っぽかったけど、昼前には晴れて、いかにも秋らしい空もよう。やっぱり季節の変わり目だね。北東の空は白い雲がむくむく。少し風があるのか、形がくるくると変わって、いろんなイメージを描いてくれるけど、ちょっと目を離した隙に全く別の形に変身してしまうから、こっちはカメラを持ってうろうろ。いろんな顔になったり、子犬になったり、赤ちゃんになったり、天使が現れたり・・・。















今日は創立60周年を迎えるArts Clubの新シーズン第1作(『Little Shop of Horrors』)の試演ウィークの初日で、来週の水曜日に正式な公演が始まって、来年の夏まで3つの劇場で13本。チケットはシーズン通しで買って印刷してあるから慌てることはないけど、忙しくなることは請け合い。今シーズンから再開した郊外ツアー3作も、第1作が来月早々にニューウェストミンスターのアンヴィルセンターに来るので、チケットが発売される明日は忘れずに買っておかなくちゃ。どうしてもまた観たいもう1作(『Made In Italy』 )は来年の2月下旬だから急ぐことはないけど、何だかこっちまで頑張ろうという気分になって来るなあ。

向こう1ヵ月のソーシャルカレンダーは、あさってが(義)妹マリルーの連れ合いのロバートが80歳になるので、メープルリッジで娘婿のショーンがパーティを主催。ちょうどストリートパーティ(ドラッグ依存症からの回復を称え合うフェスティバルだとさ)からの避難先を探していたので一石二鳥。来週の水曜日はオープニングナイトのレセプションで、22日のワタシはArts Clubの女子会ランチで、翌23日にはArts Club仲間のトッドとヴァレリーが来て「カクテルナイト」。その間のどこかでケイトお姉ちゃんとロバートを呼んで「ジャズナイト」をやりたいな。

そうそう、月が変わって10月1日には劇作家集団Playwright Theater Centre(PTC)のメンバーの顔合わせの集まり。日本から預かって来た脚本を構想し直すために主宰者のハイディの指導を仰ぎたいし、脚本翻訳は最終的に手直し中だし、書きかけの小説も構想がはっきりして来たところだし、先輩たちからいろいろと話を聞けたら御の字だな。人生って、リタイアしてからの方が忙しくて、でも楽しくて、生きがいを感じるものなのかな。バルコニーに新しく買った椅子を置いてみたけど、座る暇があるんだろうか。




人並みに怪我や病気をして来たんだと悟る時

2023年09月08日 | 日々の風の吹くまま
9月6日(水曜日)。🌥☁☀。何だか急に秋の気配が濃厚になって、このままもう暑くならないという感じ。最高気温もきのうは20度で、おとといは19度だった。ドイツあたりもかなり涼しい夏だったようで、地球が沸騰しているって、いったいどこの話なんだろうと思ってしまうな。

今日は右肩が痛いので、朝からサロンパスをペタン。これが一番効くからすごい。スーパーの薬局にいつも普通に売っていて、薄くて大きいのはちょっと高めだけど、とにかく効果は抜群で、さすがサロンパス。それにしても、リバークルーズ中に突然嘔吐したはずみで仰向けに倒れたカレシを抱き起そうとして傷めたのが4月の初めだったから、もう5ヵ月になるのに、さっぱり良くならないなあ。回旋筋腱板(ロテーターカフ)を傷めたんだと思うけど、重いショッピングトロリーを引っ張ったり、モップかけや拭き掃除でけっこう酷使している上に、よりによって模様替えで家具を動かしたからねえ。でも、痛いのよりも気になるのはいわゆる「凍結肩」が再発しないかということ。ずっと前に同じ肩を傷めた時は半年くらいでガチガチに凍り付いてしまったんだけど、腕が肘から先しか動かなかったもので、1年くらい理学療法に通って何とか「解凍」したんだった。

それにしても、ワタシも人並みにけっこう病気や怪我をして来てるよなあとボヤキながら、リタイアした大きいテレビを収納ロッカーに持って行く準備。明日は地下駐車場のスプリンクラーの法定点検があると言う通知が来ていて、我が家は2台分並んだ右側のスポットの上にスプリンクラーがあるから、真ん中にまたがって止めている車を左側のスポットに寄せておかなければならないので、まさに一石二鳥。カレシが車を動かしている間に、ワタシは我が家専用のロッカーに古いシーツに包んだテレビを収めて、ついでに(また!)思いついて、旧居から持って来て保管してあった古い棚板2枚と1インチの角材3本を回収。リビングに移した小さいテレビの座り具合が不安定なので、2つの本棚の間にはまって、ケーブルボックスとDVDプレーヤーを中に入れて、上にはテレビを置けるスタンドを作ろうと言うわけ。家具を動かすだけの模様替えだったのに、「物のついで」で次々と手仕事を思いつくんだから、ほんとに困った性分だと思う。

こういうのを器用貧乏と言うのかな。子供の頃に母によくそう言われていたけど、手先が器用だったのは確か。でも、大人になってリタイアした今でも手先は器用だけど、幸い貧乏せずに済んだから、詰まるところは「(手先の器用な)ただの人」だったってことになるのかな。おもしろ半分にググっていたら「手先が器用な人のあるある6つ」というのがあって、うん、けっこう当たってるじゃないの。つまり、「手先が器用」なのは決して損じゃないってことで、器用貧乏と言うのは性格や行動パターンの器用さを言ってるんだと思う。世の中を器用に立ち回って金持になれる人は「器用リッチ」と言うのかな。そんな言葉、聞いたことないけど、ほめ言葉になるんだろうか。

ひどい高所恐怖症だった時期があった

2023年09月07日 | 日々の風の吹くまま
9月5日(火曜日)。☀。なぜか2人揃って目を覚まさずにぐっすりと7時半まで眠って、寝ぼけ頭でぐずぐずして、起きたのは8時半。世の中は今日から一応は平常通り。と言っても、内陸南部で山火事による避難命令や勧告が出ている地域では学校も閉鎖されたままで、家を焼けてしまった家族も多いので、新学年が始まるのは来週か、あるいはその先。雨で今燃えている現場の消火作業が捗った一方で、落雷によってまた新しく何十ヵ所も火事が起きて、森林火災のシーズンはまだまだ続きそう。

すっかり模様替えしたリビングは、朝の日差しでとにかく明るいので、また2人して感動の極み。南東の窓際の本棚の上にでぇ~んと座って眺望を遮っていた大きなテレビがなくなって、窓が床から40センチくらいの敷居まで開けたせいで、広々として見えるんだろうな。さらに、ソファを北東の窓際に置いたことで、外にある下の階のバルコニーの屋根が内側からは見えなくなって、ソファの背の向こうに見えるのはクィーンズパーク地区の緑と空だけになったこともあると思う。窓際に立つと足元の下まで見えて、手を広げたら大空に羽ばたけるんじゃないかと言う気がして来る。こういうのを解放感と言うのかな。でも、窓ガラスが汚れていて、景色がかすんで見えるなあ。大きなテレビが邪魔っけなのを言い訳にして、何年も窓拭きをしていなかったんだ。あぁ~あ。汚れているのに気が付いてしまったら気になるもので、脚立を持ち出して来て、天井から敷居まで雑巾と窓クリーナーで、シュッシュ、ごしごし。ついでにソファの後ろの窓も上から下までごしごし。ついでのついでにダイニングのパティオドアもごしごし。「物のついで」って、始まったらキリがないなあ。



リビングとダイニングのガラスの壁が全部きれいになって、明るさ抜群。でも、高所恐怖症のままでいたら、窓際に立って無限に広がって見える景色を楽しむなんてできなかっただろうな。あれはもう20年以上前のことだけど、出直しハネムーンで行ったマルタで、高台のホテルのバルコニーに出て行ったらいきなり凍り付いて動けなくなって、それから4年ぐらいひどい高所恐怖症に悩まされた時期があった。今になって思うに、精神的にボロボロになったどん底から抜け出しつつあったときなので、心理的なトラウマや不安を高所恐怖症という形で濃縮したのかもしれない。ワタシなりにそう考えるのは、ニューヨークのエンパイアステートビルの展望台からマンハッタンの高層ビル群の一角にある「空隙」を見た瞬間に恐怖感が消えて、凍っていた身体がすっと解けたからで、その「空隙」こそ9・11テロで崩壊したワールドトレードセンターがあったところ。あのときテレビの中継を音なしで流していて、ふと画面を見上げた瞬間に建物が崩れ落ちたもので、とっさに叫びながらうずくまったのを覚えている。

たぶんマンハッタンの端に見えた「空隙」と崩壊する建物の映像が重なって、ワタシの中で何らかの心理的な変化が起きたんだろうと思うけど、あれはほんとに不思議な体験だった。ひとつだけ未だによくわからないのは、ガラスに囲まれた空間にいたときはそれほど恐怖感がなくて、屋上のような外に出たときだけ、そんなに高くなくても身体が凍ってしまっていたこと。動かない足を壁伝い、手すり伝いに引きずってやっとの思いで屋内に戻ったものだけど、それなのに旅行先では懲りずに古城の城壁などに出て行ったのも未だに謎のまま。あのニューヨークでの奇跡のような体験からもすでに20年近い年月が経ったわけだけど、今のワタシはすっかり元の通りに高いところが大好き(だからと言って人間が人間に見えないような高さには住みたくないけど)。バカと煙は何とかと言うけど、高いところから見る眺望の、あの解放感が何ともたまらないの。もしかしたら前世のワタシは鳥だったのかもね・・・。



マティニを傾けながらの夫婦のひとときっていいもんだよ

2023年09月05日 | 日々の風の吹くまま
9月4日(月曜日)。☁⛅☁。連休最後の日で、子供たちの長い夏休みも今日でおしまい。メディアには「休みの間に乱れがちだった子供の生活リズムをいかにして元に戻すか」という記事があったりする時期。何しろ2ヵ月の長丁場で、宿題ってものがないし、家族旅行だのイベントだので生活リズムが狂ってしまった子がかなりいるだろうとは想像に難くない。明日は子供もタイヘンだけど、親にとってもタイヘンだろうな。

連休とはまったく関係ない私たちは、レイバーデイ(労働者の日)の今日は休養日。ワタシなんか、おととい、きのうはそれこそ「労働の日」で、たっぷり筋肉労働をしたもんね。やり始めは腰も膝も肩もみんな痛くなったけど、今日は腰も膝も痛まなくなったから、75歳のおばあちゃんにしては大したもんだなあと我ながら感心。カレシはリビングエリアの入口で止まっては、ぐるっと見渡して「見違えるくらい良くなったなあ」。ほんと、ワタシも思い描いたよりもずっと広々として見えるのが感動的で、もっと早くに思いついていれば良かったなと言う気分。しょっちゅうソファに寝転がっているカレシと違って、ワタシはいつもオフィスに座っていて、リビングで過ごすことがあまりなかったから、この8年の間に一度も模様替えしようかなんて思いつかなっただけなんだけど。

のんびりしていたら、午後にアマゾンの配達。ミニコンポを本棚の上に置いたら操作しやすくなったので、マティニタイムに気が向いたらいつでも好きな音楽を流せるように、手近にCDを何枚か置いておこうと思ったんだけど、それならCDをまとめて置けるラックのようなものが必要。それなら善は急げとアマゾンで探したら、シンプルなメッシュのバスケットが見つかって即行で注文。それがきのうの午後で、翌日にもう届いたから、配達スピードの新記録。何枚くらい入れられるのか知らないけど、たぶん20枚くらいかな。これでいちいちCDキャビネットから出して来なくても良くなったし、カレシも廊下のCD棚に並べてあるジャズのコレクションから自分の好きなものを選んで入れておけるので文句なし。しかもちょうど背中合わせになっているミニコンポとラジオの間にぴったり収まるサイズなのがいいところ。




我が家では晩ご飯のしたくを始める前の午後4時が「ハッピーアワー」で、キッチンカウンター外側のバーのスツールに座っての「夫婦の会話」の時間。もっとも7時から英語レッスンの予定が入っている日はムードに浸っている時間はあまりないけど、毎日じゃなくても、朝から晩までハードロックを流しているラジオを消して、もっとムードのあるクラシック音楽や大人のポップスやジャズを聞きながら、カレシが作る極上のマティニを傾けるのって、ちょっとおしゃれな大人のひとときと言う感じがするじゃないの。もっとも、たまにはワタシの好きなCCRやイーグルスも悪くないかなあと思うけど・・・。

あちこち痛むけど模様替えの仕上げ

2023年09月05日 | 日々の風の吹くまま
9月3日(日曜日)。⛅🌧☁。連休中日。雨が降るのか晴れるのか、女心(「男心」のまちがいじゃない?)と秋の空っていうからねえ。ま、移ろいやすいことでは女も男も違いはないらしいけど、SNSだとか何だとか目移りしちゃいそういなものが溢れているから、秋風が吹いていなくてもくるくる気が変わるんじゃないのかな。もっとも、この年になったら頑固になるのかどうか知らないけど、そうやって目移りするのって何か億劫だなあ。

日曜日は掃除の日。きのう洗濯をさぼったから、今日は洗濯と掃除の日。いや、リビングの模様替えの総仕上げもあるから、は、今日は大忙しの日か。背中が痛いし、膝も痛いし、肩も痛いし、指の関節なんか両手ぜぇ~んぶ痛くて、力を入れて握ると中指が突っ張るんだけど、でもまあ、よく考えるといつもあちこちが痛いような気がする。何しろずっと昔、当時のかかりつけのドクターに「痛みの閾値が高すぎるから、気を付けないと大きな病気を見逃しかねないよ」と言われて、ワタシって鈍感なんだよねぇと笑っていたら、1週間ぐらい経って知らないうちに大きくなっていた卵巣嚢腫が破れて入院する騒ぎ。子宮内膜症から始まったらしく、骨盤の中はすでにめちゃくちゃで、婦人科の専門医が「こんなになるまでよく我慢できたねえ」と感心するやら、呆れるやら。でも、あれから痛みに敏感になったかと言うと怪しいもんで、我慢できちゃうから我慢してしまうんだと思う。

なので、あちこちが痛いのはそっちのけで、今日は模様替えの仕上げ。本棚の間にあった絵(Arts Clubのイベントのオークションで競り勝ったお気に入り)を、脚立に上ってテレビの上の高い位置にかけて一丁上がり。テレビをおくために本棚の位置をずらしたせいで居場所がなくなった3枚の絵はソファの端の後ろの細い壁に移して、ソファに寝転がっていたカレシが「食器棚の後ろにも何かあるといいな」と言うので、オフィスのカレシの後ろの壁にかけてあった『Hot Jazz』と題したワタシの絵を持って来て、どう?「いいね」。プロの絵のそばに自分の絵を飾るなんて、我ながら強心臓だと思うけど、私たちのリビングなんだし、カレシが気に入ってくれている絵なんだから、いいよね。と、踏み台から降りて振り返ったら、ああら、カレシはソファに長くなってすやすやとお昼寝・・・。





模様替えの最後は、移動した本棚のガラス板の下にごちゃごちゃとあるコレクションの整理。いろんなところで集めて来たコースターとか、電車やバスのチケットとか、ホテルのカードキーとか、しおりとかいろいろ。紙ナプキンが4枚あって、自慢の種はアメリカ総領事公邸でのレセプションの時に持ち帰った、アメリカ合衆国の紋章入りのもの。コースターはシンガポールのラッフルズホテルや東京の帝国ホテルのバーのもの、ニューオーリンズやボストン、シアトル、アイルランドのバーのもの等、旅行の思い出がたっぷり。芝居のチケットも何枚かあって、東京で観た芝居のチケットと並んで、Arts Clubの芝居の色褪せたチケット。よく見ると、私たちが初めて観に行ったスタンリー劇場でのアガサ・クリスティーの『AND THEN THERE WERE NONE』 (「そして誰もいなくなった」) 。チケットの下の日付は2001年9月13日木曜日。あれは2人の生活を立て直そうとしていたときで、もう22年も前。Arts Club創立60周年にあたる新シーズンの第1作のオープニングが9月13日だから、何か不思議な縁がある感じ。もしかしたら、まだ一緒にいてけっこううまく行っているのはArts Clubのおかげかもしれないな。模様替えって、やっぱり思い立ったときにやってみるもんだね。




リビングの模様替えをひとりでやってしまった

2023年09月03日 | 日々の風の吹くまま
9月2日(土曜日)。☀。夏休みサイドの三連休の初日。少しは暑めだけど、このまま秋になるのかなと言う感じ。朝ご飯を食べて、カレシは9時からグループレッスン。ワタシはいつものように洗濯を始めようと思ったけど、リビングの模様替えをしたら汗をかくだろうから、洗濯は明日と言うことにして、まずテレビをレクルームに移す作業。大きいけどけっこう1人で運べるくらいの軽さ。昔のテレビなんかえらく重かったから、この軽さは中身が空っぽってことじゃないだろうな。空っぽなのはそのテレビに映る番組の方だと思うし・・・。

カレシのレッスンの後でウォーキングに行って、今日は土曜日だから晩ご飯をスキップするプチ断食をやるのかと聞いたら「やるよ」。うは。でも、模様替えを始めちゃったからなあ。と言うことで、次はソファをポイントBCの窓際に移動して、。その前にコーヒーテーブルを置いたら、あは、もう何か雰囲気がガラッと変わってる。見学しに来たカレシがどれどれと座ってみて、ごろんとひっくり返ってみて、「すごくいい感じだ」。そう、じゃあ、このまま続行と言うことにするか。次のステップはテレビを置いてあった本棚をソファのあったところ(ポイントAB)に移動することだけど、重すぎるから、本を全部出してからよっこら、よっこらと移動。ポイントBにあった電気スタンドはソファの反対側に移動して、壁のポスターをちょっと移動。本棚があったところ(ポイントCD)は箒で掃いて、掃除機をかけて、モップでごしごしやってから、椅子をポイントDに移動。どんどん雰囲気が変わるから、おもしろくなって、本棚に組み込んであったミニコンポのプレーヤーを出して上に乗せることにして、本棚の後ろの下の段に空けてある穴からコードを通すのに手間取ったけど、ダイニング側のラジオと背中合わせだから扱いやすくなりそう。

プチ断食の日はランチをがっちり食べることにしていて、今日もベーコンときのこのオムレツ。今日はロブスターきのことヤマブシタケとマイタケ。午後にマットが白ャンテレルとロブスターきのこ(とカレシが大いに気に入ったイタドリのピクルス)を持って来てくれる予定。卵3個を溶いて流し込んで、トーストしたブリオシュローフに合う形にまとめて出来上がり。いつものニンジン100%のジュースを添えて、元気百倍。移動した本棚も本を戻して、ポイントCに斜めに置いてあったスタンドを窓際にはめ込んで、ゴムの木の鉢を置いて、ポイントCも終了。大汗を書きながら、よくがんばるなあ、ワタシ。最後の難関はテレビの置き場で、ポイントA側の背の高い本棚の上半分を空にして、間のCDキャビネットを動かして、窓側の本棚を支えにしてぐぃ~っと押して移動。テレビがきっちりはまるスペースになったので、キャビネットを戻して、テレビを置く算段。これがほんとの難関で、思いつきでちょっとした工作をしながらの展開。それでもレクルームから持って来た小さめのテレビに電源コードとケーブルのコードを取り付けて、ケーブルボックスとDVDプレーヤーにはそれぞれの電源コードとケーブルを取り付けて、何とか格好がついた感じ。降ろした本を全部本棚に戻して、模様替えは完了。

テレビとケーブルの接続はうまく行ってテレビ番組は見られるけど、肝心のDVDプレーヤーが機能しないもので、カレシも参加してああだこうだとやっているうちに、あは、入れていたハウザーのALONE, TOGETHERが始まった。やった、やった。テレビが認識するのに時間がかかったってことかもしれない。しばしソファに座って、胸に迫るチェロのメロディに耳を傾けて休養。外した絵を描けるのは明日にしよう。腰が痛くなって来たし、膝はがくがくだし、肩敗退し、手には青あざができているし、あぁ~あ、明日はきっと体中ががくがくだろうなあ。でも、思いつきの模様替えは大成功で、テレビが眺望の邪魔をしていた窓が全面的にクリアになったので、空間全体が広々として見えるのがいい。窓際の揺り椅子に座って、新しいパタロ橋のある風景を眺めるのが楽しみ・・・。


ポイントA→C

ポイントB→D

ポイントC→A

ポイントD→B

ポイントA‐B→C-D

ポイントC-D→A-B

航空会社が機内に子供フリーゾーンを作るんだって

2023年09月03日 | 日々の風の吹くまま
9月1日(金曜日)。☀⛅。はあ、もう9月になっちゃった。子供たちにとっては夏休みの遊び納めの週末で、レイバーデイの三連休が終わったら、一斉に新学年。何でもBC州では教員不足が深刻化しつつあるんだそうで、教員組合によると現行の給与では住むところも日々の生活もままならないのが原因らしい。左派政権になるたびに組合が子供たちの将来のためだと言って賃上げ闘争をやって来たおかげで、BC州の教員の年収はすごいし、リタイアした後の組合年金もすごいと聞いていたけどなあ。そういう環境で教育されて来て社会に出て来た子供たちはというと、ワタシとしてはつい自分に子供がいなくて良かったと思ってしまうわけ。まあ、今どきの先進国ならどこも似たようなもんじゃないかな。

ヨーロッパのある航空会社が、子なしカップルや出張のビジネスパーソン向けに、飛行機の中に壁やカーテンで仕切った「16歳以上のみ」のゾーンを設けたそうで、掲示板なんかで飛行機の中で泣き叫ぶ赤ん坊や騒いでいる子供を放任する親に迷惑を被っている苦情をよく見るようになったと思っていたところだから、さもありなんかな。気圧の変化などで赤ん坊が泣き出すのは致し方ないところがあるけど、しつけがなっていない子供は(特に子供のいない客には)確かに迷惑だよね。あれ、自家用車が普及して、家族そろって車で旅行するのも普通になったせいで、車の中が「我が家」の延長のようになって、その感覚が飛行機の中にも持ち込まれているんじゃないかな。ネットの世界で育った若い層に至っては、周りに生身の人間がいると言う感覚すらないような、要するに「そこにいるけど、そこにいない」ような人が増えている感じだし、そういうのがコロナの間に増長されんじゃないかと思う。

こういう「大人オンリー」とか「家族連れオンリー」とか「お静かにゾーン」とか言うサービスをやっている航空会社は他にもあるそうで、見たところ主にアジア圏の格安航空会社(LCC)なのがおもしろいところで、私たちが行儀の悪い子供(と親)に辟易させられたのは2回くらいで、どっちもアジア系の家族だったから、子育て観念の違いなのかも。子供フリーで思い出したのが、10年くらい前のカナダ西部でLCCとして創業して人気のあったウェストジェットのコマーシャル。画期的な新サービスとして、カウンターで小さい子を手荷物と一緒に預けると、子供は「トラベル・トボガン」という専用のトレイで手荷物コンベヤで運ばれ、係が貨物室の専用スペースに送り届けて、飛行中は保育士が世話をしてくれるというもので、「おもちゃもおやつもたっぷり。好きなだけ走ったり、叫んだりできます」。一方で、子供から解放された両親は機内で頬を寄せ合って「ハネムーン気分」。最後に子供が「エイプリルフール!」と種明かしをしてジ・エンドとなるんだけど、コマーシャルが流れた後で予約の問合わせ電話が殺到したという、笑うに笑えないオチがついている。それだけうるさい子供を何とかしてくれと内心願っている大人が多いってことなんだと思う。

もちろん、子供を貨物室に乗せるなんてことは現実としてできないのは当然なわけで、それでも騒ぐ子供から離れたいという潜在的な需要があるのは確かだろうと思う。まあ、赤ん坊は泣くしかコミュニケーションの手段がないんだし、小さい子は目先が変わると興奮しがちなんだから、問題の根源は行儀の悪い子供じゃなくて、家の外に出てもそのままマイホーム感覚で行動する親の問題だと思うけど、その前に学校教育の環境や目標にも何らかの問題があるんじゃないかな。でも、子供を産み育てなかったワタシがSNSなんかでそんなことを言ったら、それこそ子育て中のママたちから非難囂々で大炎上するだろうな。ワタシ、自分は産めなかっただけで、子供は誰の子でもかわいいと思うけど、だからといって何時間も閉じ込められる飛行機の中でぎゃんぎゃん騒がれたら、イライラするだろうな、やっぱり。いや、子供だけじゃなくて、あたりかまわず大声でしゃべりまくるコドモオトナにも・・・。

月末だからじゃないけどいろいろと

2023年09月02日 | 日々の風の吹くまま
8月31日(木曜日)。☁⛅。あぁ~あ、今日で8月がおしまいで、明日から9月と聞くと、秋が忍び寄って来ているという感じ。西洋の暦では秋分の日の23日が公式の秋の始まりなんだから、そんなに急がないでよね。The Guardianを読んでいたら、極端な気候事象によって80万年前から90万年前の間に人類の遠い祖先が絶滅に瀕したという記事があって、それが自然の摂理、ひいては宇宙の摂理なんだろうと思ったな。その危機の結果として今の人類(ホモ・サピエンス)とその類縁(ネアンデルタール人、デニソワ人)の先祖に当たるハイデルベルク人という新しい種が生まれ、やがて新人類が登場して最後に現生人類が残ったと言う流れになるようだけど、自分たちを「賢いヒト」と名付けたあたりで生物として終わってしまったんじゃないかと言う気がして、今の気候変動で地球上で何らかの「淘汰」が起きるんじゃないかとも思うんだけど・・・。

とにかくこのまま寒くなるような気がして、寝室のベッド脇に置くランプよりも、去年大きな穴が開いてしまった冬用のフランネルのシーツ類を新調する方が先決問題。そこで、朝っぱらから何かいいのがないかなあと、アメリカのLands’ Endのサイトであれこれ物色したけど、我が家のベッドは「クィーンサイズ」で、ポケットコイルのマットレスがやたらと厚いもので、そのサイズでは上にかけるシーツ(フラット)はつい引っ張り合いになってしまう。それでいつもフラットだけ別にキングサイズのを買っていたんだけど、最近はセットばかりで別々に買えるものがあまりないのが悩み。それでも、濃いディープバルサムグリーンのキングサイズのフラットがあったので、今グリーン系の主流らしいセージグリーンのセット(シーツ上下と枕カバー2枚)と一緒に注文。配達されるのはちょうど秋が始まろうという頃かな。

思い立ったが吉日的に決めたリビングの模様替え。ソファの端から四隅を時計回りにポイントA、B、C、Dとして写真を撮ってイメージ作り。ポイントA-BのソファをポイントB-Cに、ポイントC-Dの本棚をポイントA-Bに、ポイントCの椅子をポイントDに、と家具を移動する上では簡単なんだけど、ひと工夫が必要なのがポイントD-Aの2つの本棚の間のキャビネットの上にテレビ(窓際にあるのはリタイア)、ケーブルボックス、DVDプレーヤーの3点セットをどのように置くかと言うこと。かかっている絵はそのまま上にずらせば済むし、テレビはポイントAの本棚をの7,8センチずらすときっちり収まるけど、付属品をテレビの下に置くためにはテレビ本体を5センチほど嵩上げする手段が思案のしどころ。見苦しいのは嫌だしと、手ごろな深さのガラス瓶にきれいなビー玉を詰めて、その上に元は使わなくなった小さい飾り戸棚に入っていた板を乗せてテレビの足の台にするアイデアを転がしているんだけど、はて・・・。


ポイントA→C

ポイントB→D

ポイントC→A

ポイントD→B

ポイントA-B→C-D

ポイントC-D→A-B

午後、銀行からメールが来ていて、「クレジットカードの限度額引き上げの事前承認」のお知らせ。生活費以外の寄付やクルーズと言った大きな支出に使っているワタシ名義のカードで、毎年のように勝手に限度額を引き上げて来るもので相当な額になっているんだけど、今年もまた30万円。でも、こっちから引き上げを申請するとノーと言うくせに、何も言わないと頼みもしないのに増やしてくれるから、銀行のビジネスっておもしろいね。事前に承認したと言うんだから、OKしない手はないけど、メールの説明通りにオンラインで手続きをしようとすると、なぜかクレジットカードの設定ページにアイコンが出ていなくて、チャットで問い合わせようとすると、こっちもダメ。去年も同じだったから結局フリーダイアルの番号に電話してマンツーマンで処理してもらったけど、「表示されないケースがけっこうあるんですよねえ」だって。んっとにもう、Ain't technology great?(テクノロジーってすごいね)ってね。受入れの意思表示の期限は9月末なので、暇を見て電話してみるか。