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今年もやりました!、第15回身近な水環境の全国一斉調査

2018年06月04日 | 何でも

今年もオイラ達は「身近な水環境の全国一斉調査」に参加しました。全国で同じ日、同じ時間に一斉にスタート。石垣島では今年で13回目(全国15回目)の参加になります。既に梅雨に入っていた沖縄・石垣ではこの日も雨の予想。朝方目が覚めた時は雨が降っていなかったので大丈夫かな?と思っていたんですが起きる頃に雨が降り始めました。他のスタッフから中止にするかの相談の連絡が来ましたが、気象レーダーの雨雲の動きと、家から見える於茂登岳の頂上付近の雲が取れて来た事、名蔵湾を挟んで屋良部岳も見えているのでオイラは大丈夫!、と返答しました。昨年は日本全国でおよそ7000人が参加しています。石垣での今年の参加者は、スタッフ、一般の方、地元八重高の生物部、農高生、アンパルを守る会、環境省など全部で30人位になります。前回は50人ほど参加頂いたんですが、今回はギリギリまで雨が降っていたので参加者が減ってしまったんでしょう、残念。

3班+アンパルを守る会に分かれて石垣島内13+3(轟川)+8(アンパル系)地点回るんですが、基本どの班も市街地の汚い川と裏側のキレイな沢、両方行けるように組んで体験・実感、比べられるようにしてあります。市街地の新川川に関しては水温による計測タイムが終える前に1分くらいで、今年もCOD8以上で計測不能! この川には浄化槽を通していない生活雑排水や、クリー二ング工場の排水(これが強烈!)などが垂れ流し状態で、石垣市は10年以上前からこの状態のままです。この川が流れ出る「アラピケーハマ(石垣漁港の西端)」では昔シラヒゲウニが沢山取れたんですが、今では見る影もありません。そんな川にも汚れに強いテラピアなどがいます。ちなみに石垣市では、まだまだ生活雑排水の垂れ流しが多い。

裏の沢に行くとご覧の通り、素晴らしい!最初の1~2地点で子供達も一通り計測体験し、この沢では水を汚さないように下流側で遊んで貰ってます。身近な川を体験して貰うのが趣旨なので、これで良いのだ! 大人たち、頑張ってね(笑)。

沢の中にはテナガエビやユゴイ、オオウナギもいました。CODは汚い川だと数値が高くなりますが、雨が降った後など落ち葉などの腐葉土の成分が川に流れ出ると高くなったりします。ですから自然度の高い山の水も意外と数値が高い場合もあるので、併せてBOD、リンや窒素なども計ったり、川虫やカゲロウの幼虫、魚や貝など指標生物と呼ばれる生き物も観察し総合的に判断しないと、本当に汚い水がどうか見分けるのは難しいのです。

満潮時に潮が上がって来る事もある汽水域の川でトウガタカワニナ(トウガタカワニナ科)を子供の参加者が見つけました。この場所も今まで10年以上調査してきましたが、今回初見です。それと言うのもこの日の直前まで梅雨に入ってるはずの石垣島は全く雨が降っていず、この昨夜からの雨の水はまだ川にあまり反映されてなく水無川状態。何時もは淡水の領域まで上がって来たのかもしれません。

午後からは八重高のはからいで高校の実験室を使わせて頂き、各班の結果発表。雨の影響はあまり受けず、例年とあまり変わらず。さらにオイラが作ったペットボトルろ過装置で一番汚い新川川の水をろ過して見ましたが、残念ながらCOD値は変わらず8以上! ただ見た目の濁りは取れたので少しは効果があったようです。赤土の泥水を用意してやった方が見た目の変化が大きかったはず。用意しなかったのを後悔。来年やる?!

参考までに
COD1以下  イワナやヤマメが住める
COD1~2   雨水
COD3以下  アユやサケが住める
COD5    汚れに強いコイが住める
COD10   家庭用合併浄化槽を通した放流水は、法規制では10以下で良いそうです。意外と汚い!?

最後は水質調査と関係ありませんが、数日前にたまたま見つけたサキシマスジオ(ナミヘビ科)をこの日みんなに見せてあげようと思い、島の自然系の巨匠の一人・S先生が捕まえて持って来てくれました。長さ2.1m、重さ1.3Kgだったそうです。スジオは性格が荒く、捕まえる時に噛まれて入れてあった袋に先生の血が付いていました!頭や体を触って見ましたが、素晴らしい滑らかさです。日本一大きい蛇と言う事で、オイラは「スジ王!」と呼んでいます。以前一度だけ見たのは道路の端から端まであって、4m以上ありましたが、昔はそんなのがザラにいたそうです。

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