今回は八重山の沢で一番目にするコナカハグロトンボ(ミナミカワトンボ科、固有種、絶滅危惧種)です。下の画像のような岩の上に良くとまっています。ただ目にすると言っても羽の模様が特徴的なオスばかりで、メスはなかなか目にする事はないでしょう。オスは比較的低い所にいて、大人のトンボは縄張りを持ったりします。じゃぁメスは何処にいるのか?と言うと、オイラ達人間の身長より高い場所にいます。知っていれば見つける事も出来ますが、メスの姿を知らないとオスもメスも同じなのかと思っちゃいますね。
今回はたまたま交尾中の二人に会えたので、両方の違いが良くわかります。右がオスで左がメス。どうです、羽の模様も体の色も違うでしょ。メスだけだと他のトンボと間違えそうですが、交尾中なら間違えっこありません。
尾が繋がってる部分を見るとハートの形になっていますね、これは他の昆虫と違ってトンボのオスの交尾器官(副性器)は尾の付け根あたりにあるからです。交尾中じゃない時はメスの後頭部を尾の先で掴んで嫁に逃げられないようにしています。これヤドカリがメスを挟んだまま逃げれないように連れ回すのと同じですね、人間だったら捕まります!(笑)。産卵する時は始めは繋がったままですがメスが水中に潜っていくとオスは離れちゃいます。やったらもう良いのか!、と思いますが一応直ぐ側で「守ってくれている」と言う事になっています。