このかれんな花は、ヒナノシャクジョウ(ヒナノシャクジョウ科、絶滅危惧ⅠA類)と言います、3Cmありません。またもや絶滅危惧ⅠA類です! しかもこの種も菌従属栄養植物の一つです。恐るべし、石垣島の自然力!
今回は「三者共生」と言うのを説明しましょう。というか前のもそうだったんですが内容が多くなり過ぎて大変なので分けました。でそれは何なのか?と言うと、菌従属栄養植物は菌根菌に栄養を貰ってばっかりで相手には与えないというズルい植物なんですが(本当は何か菌根菌にも得る物があるかも知れないが今のところ分かっていない)、それだけだと菌根菌は生きていけません。菌根菌どころか実は菌従属栄養植物も菌根菌からの栄養だけだと足りないんです。
この菌根菌を「アーバスキュラー菌根菌(以下AM菌)」と言いますが、ほとんどの植物はこの菌と共生関係にあります。AM菌は光合成する植物からは光合成産物(糖類とかの炭素化合物)を貰って、AM菌はミネラル(リンとか)を植物にあげます(お互い利があるので相利共生)。AM菌にしてみればそれで良いはずなんですが、どう言う訳かそこに菌従属栄養植物とも繋がり、菌従属栄養植物には自分で朽木なんかを分解して作った栄養や土壌から得た栄養だけでなく、光合成する植物からもらった栄養まであげちゃう?、取られちゃう?のです。これを「三者共生」と言います。
共生とは名ばかりで、もうこれ完全に悪い男に騙され、風俗で働かされ、お金を吸い上げられてる不幸な女性と同じパターンですよ。
「AM菌、良いのかこれで!」
今後の研究でも菌従属栄養植物側から何らかの利徳がAM菌にも光合成する植物にも無いと分かったら世の中不条理過ぎる。見た目はこんな可愛い姿なのにねぇ。みんな外見に騙されるのかなぁ?
ちなみにこれ、一輪の花じゃありません。この一つ一つが蕾です。蕾と言って良いのか分かりませんが、一番手前のは咲きかけてる状態です。残念ながらこのあと雨続きでい行けなくなり、梅雨が開けてからもまだ行けてません。次行けた時まだ開花に間に合っていれば撮影して来ますので、その時にはまた紹介します。
★説明おかしかったら訂正コメントください。おいらのブログは読者参加型です(笑)。
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