【いくつになってもアン気分】

 大好きなアンのように瑞々しい感性を持ち、心豊かな毎日を送れたら・・。
そんな願いを込めて日々の暮らしを綴ります。

臘月(ろうづき)の美学

2013-11-27 16:50:16 | 四季のスケッチ











夕闇が垂れ込めていた。
夕闇はどこから垂れ込めるのかしらと
ウォルターは思った。
こうもりのような翼を持った大きな精が
紫色の壺から世界の上に
降り注ぐのだろうか?
(中略)
もしも今、煉瓦塀れんがべいの戸を開けたら、
見慣れた庭に出る代わりに、
不思議な妖精の国へ踏み入る事に
なるのではないか?
(中略)
ものを言ってはならない。
そうすると、何かが消えてしまうから。       
               【「炉辺荘のアン」 第34章】






   今日も昨日同様、何もない空で明けました。
  それでも朝は大層、冷えましたが日中は
  昨日以上の暖かさとなりました。

   今日も小春日和です。
  ただ、午後になって厚い雲に覆われて来ました。
  と言っても雨の気配はありませんが・・。

   そんな今日。
  雀(すずめ)が2羽、舞い降りて来たではありませんか。

   これまで木の上に来た事はありましたが、庭にはありません。
  尤も硝子戸を開けただけで逃げて行ってしまいましたけれど。
  そっと開けたつもりですが、音には敏感ですね。









【ブラックベリーの葉】


                             【まだ幼い藜(あかざ)】
   さて、今日のタイトルにも
  使わせて頂いた、臘月ろうづき

   あろう事か、この言葉が
  12月の異称である事を
  初めて知りました。
  それにしても美しい言葉。

   漢字こそ違いますが、
  この言葉からは自ずと
  「ろう長(た)ける」
  を連想したものです。

   (漢字は文字化け
  して記せません)

   それは、
  「経験を積み重ねる」、
  「年を取って立派になる」、
  はたまた、
  「美しく気品のある女性」
  の事を言いますね。

   それにしても、
  師(先生)も走る程の、
  慌ただしい1年の最後の月を
  こんな美しい言葉で締めくくった・・。

   何と粋なのでしょう。
  先人の精神性の高さ、豊かさを思います。
  根底には感謝の気持ちがあるのでしょうね。きっと。

   そんな 「臘月(ろうづき)」 は、
  どうしても 「侘(わ)び寂(さび)」 の光景に重なります。

   今年は殊の外、魅了された藜(あかざ)は、
  今ではほとんどの葉を茶色にしています。
  (今、紅いのは丈の低い比較的幼い木)

   紅葉(もみじ)などは、最盛期の紅い葉っぱも
  雨や風で容易に落ちますが、藜の落葉(らくよう)は、
  その葉を茶色にしてから。

   赤や黄の時は、精一杯、そこに留まっています。
  見た目は、“触れなば落ちん” ばかりの、かそけき葉っぱですのに。
  意外です。木々の個性も様々ですね。

   そんなこんなで。
  庭の様相も日々、変わって来ています。

   さすがに夜の帳(とばり)の降りるのも早くなって来ました。
  そんな中のすがれた世界は、今日の 『アンの世界』 の如く。  
  そして、「臘月(ろうづき)」 のすがれた世界も必見ですね。