【いくつになってもアン気分】

 大好きなアンのように瑞々しい感性を持ち、心豊かな毎日を送れたら・・。
そんな願いを込めて日々の暮らしを綴ります。

風と樹と薔薇の詩(うた)

2010-11-05 17:01:17 | 薔薇の追憶



【すっかり花開いた「サフラン」】

   “19― 年 11月5日
  何というお天気になってしまったんだろう!
  一昨日は世は美しくはなかった――(中略)
  昨日は春の真似をして、
  若さの元気と気品を付け、かすみのスカーフを付けた。
  そして何と醜い老婆になってしまった事だろう、
  しわだらけのよぼよぼになってしまった。
  自分自身の醜さで、ひねくれてしまって一晩中、
  一日中、荒れ狂った。
  私は真夜中に目を覚まして風が木々にうなり、
  怒りと憎しみの涙がガラスに吹きつけているのを聞いた。”

                                  【「エミリーの求めるもの」 第19章】

   ↑ の記述は、偶然にも 『アンの世界』 の今日という日の描写。
  11月・・そろそろ 「色彩のない世界」 に突入する季節かも知れません。
  
   それに引き換え、こちらは3日連続の快晴になりました。
  それにしても、何という気候の違いなのでしょう。

   尤も、そのせいか今朝は昨日以上の冷え込みでしたけれど。
  神々しいまでに晴れ渡った空と、この冷気。

   身が引き締まる気がして嫌いではありません。
  何より弛緩(しかん)した私の身体と心には丁度良いのかも知れません。

   そんな朝、いつものように庭に出た私を待っていたもの。白薔薇の蕾を発見。
  これこそ、例のバニラ色ではなく、本来の 「ギルバートの薔薇」 なのです。

   次から次へと咲く品種ではありませんし、
  春でも丁寧に時間をかけてゆっくり花開く・・そんな薔薇。
  まさに高貴な薔薇なのです。久し振りにどんな顔を見せてくれるか楽しみです。


 


   


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