【すっかり花開いた「サフラン」】
“19― 年 11月5日
何というお天気になってしまったんだろう!
一昨日は世は美しくはなかった――(中略)
昨日は春の真似をして、
若さの元気と気品を付け、霞のスカーフを付けた。
そして何と醜い老婆になってしまった事だろう、
皺だらけのよぼよぼになってしまった。
自分自身の醜さで、ひねくれてしまって一晩中、
一日中、荒れ狂った。
私は真夜中に目を覚まして風が木々に唸り、
怒りと憎しみの涙がガラスに吹きつけているのを聞いた。”
【「エミリーの求めるもの」 第19章】
↑ の記述は、偶然にも 『アンの世界』 の今日という日の描写。
11月・・そろそろ 「色彩のない世界」 に突入する季節かも知れません。
それに引き換え、こちらは3日連続の快晴になりました。
それにしても、何という気候の違いなのでしょう。
尤も、そのせいか今朝は昨日以上の冷え込みでしたけれど。
神々しいまでに晴れ渡った空と、この冷気。
身が引き締まる気がして嫌いではありません。
何より弛緩(しかん)した私の身体と心には丁度良いのかも知れません。
そんな朝、いつものように庭に出た私を待っていたもの。白薔薇の蕾を発見。
これこそ、例のバニラ色ではなく、本来の 「ギルバートの薔薇」 なのです。
次から次へと咲く品種ではありませんし、
春でも丁寧に時間をかけてゆっくり花開く・・そんな薔薇。
まさに高貴な薔薇なのです。久し振りにどんな顔を見せてくれるか楽しみです。
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