【青色、藤色咲き乱れて】
高尾加代子は鋏を持って庭へ降りると、 一面に咲き乱れている紫陽花を眺めた。 雨上がりの庭にはまだ露が残っていて、 陽の光の中でキラリと輝く。 気に入った紫色の花を数本切り取って、 加代子は座敷へ戻った。 チョコガラスの花瓶に、 その紫陽花は、とてもよく似合った。 【山村美紗作 「京都化野殺人事件」 より】 |
こちらは今日も晴れました。
前回のブログにも記した通り、ずっと続いた晴天は、
1日だけ雨が降ったものの、その後は今日まで再び晴れています。
ただ、明日からはズラリ傘マークが並んでいます。
梅雨に入ってからは初めての事。大雨にならない事を祈るばかりです。
さて、庭の紫陽花。
なぜか 「山紫陽花(ヤマアジサイ)」 とばかり思っていた私。
実は、「額紫陽花(ガクアジサイ)」 かも知れません。
いいえ、額紫陽花に間違いないでしょう。
そう言えば、随分、昔になりますが、
このブログにもそんな風に記した記憶が・・。
ともあれ、前回は咲いたばかりで色も淡いものでしたが、
あれから1週間余り。日々、青味を増しています。
山紫陽花は、独立した種と認めず、
亜種という説もあるようですが、
額紫陽花は、日本固有の品種ですものね。
だからこそ、耐えに耐え、生き残ったのかも知れません。
そう思えば、愛らしく思えるから不思議です。
ところで、下の写真は、3日前の雨の日の紫陽花。
紫陽花は雨が似合いますね。
そこには今日の描写文と似た光景が広がっていました。
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