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「家へ入って・・・・・お茶を差し上げましょう」 と本多は促した。 「私、ビスケットを持って来たわ」 慶子はさっき玄関へ置いて来た 包みの事を言っているのである。 銀座尾張町角の服部時計店が、 終戦以来PXになっているのを、 いつも木戸御免の慶子は、 手土産を大抵そこで調えた。 戦前から馴染みの銘柄の 英国製のビスケット は、そこで安く手に入り、 ビスケットに挟まれた薄い堅い杏のジャムの 歯触りが、彼女の少女時代のお茶の時間と 現在とを真っ直ぐに繋ぐのであった。 【三島由紀夫作「暁の寺」~豊饒の海第3巻】 |
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今日から9月。
起床時こそ雨は降っていなかったものの、9月最初の今日は雨となりました。
それも断続的に降る、かなり強い雨。台風の影響なのでしょう。
それでも頻繁に各地で起こっている局地的な豪雨には
外れていましたから、久し振りのまとまった雨となりました。
ひとまず猛暑から解放されたと思ったのですが・・。
折角の雨も1日中、降り続くというのではなく、
午前10時頃には太陽も。途端に蒸し暑くなって。
その後は、降ったりやんだりを繰り返しています。
(やんでいる時の方が多いかも知れません)
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今年の夏は、お茶のひと時ぐらいは・・
と、小さな蝋燭を灯したものです。
手元の小さな焔の揺らめきは
格好の癒やしになりますから。
少々、くさくさする事があっても、この焔を見ていると落ち着きます。
プラス音楽と、最近では1本のレース針。
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と申しましたが、それは音楽によって
少なからず軽減されるようです。
そんなこんなで。2週間振りですね。
『カフェ「薔薇の詩(ポエム)』
の開店と致しましょう。
カップは、ヤマカ(山加陶器店)
の 「ハナエ・モリ」。
カサブランカの絵ですが、
いつも時期を逸してしまって。
ぎりぎりセーフといった処でしょうか・・。
かなり大きめのカップですから
たっぷり頂けます。
お茶請けは横浜ロイヤルパークホテル
のドーナツ。とろけるように美味です。
お茶は先日のピーチの紅茶。
ところで上記の引用文。
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昨日は 『アンの世界』 でしたが、
今日は日本。それも時代背景は、終戦後間もなく。
しかも箱根に近い、目の前に富士山を見渡せる別荘地と来ています。
こんな時、ふと浮かんだ景色は、【こちら】 。
おまけにその会話は、もう少しすると小鳥がやって来て・・という風に続くのですもの。
(写真の中の)小鳥のやって来た原っぱの向こうが、
大好きな富士山・・~なんて、もう溜息です。
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こちらの写真は昨日の黄昏の空。
何気なく見上げた空に虹の橋が・・。思わぬプレゼントでした。
今、黄昏の刹那の空にわくわくしています。
三島文学にたいする、リラさんらしい着眼点かと思います。
さてティータイムは誰と過ごされたのでしょう?
いつも温かいコメント、有り難う~!
>さような、お八つの日の夜は、切子のグラスにコニャクを
まぁ、素敵!
なぜでしょう・・? この言葉から太宰治を連想してしまいました。
“朝、食堂でスウプを1匙、すっと吸ってお母様が 「あ」 と、
幽かな叫び声をお挙げになった・・・”
で始まる、「斜陽」 の。
『カフェ「薔薇の詩(ポエム)』 は、
気儘で適当なお店ですので、お客様はどなたも・・。
アラッ!? 奏城さんがいらして下さいましたわね~!(笑)
こんな風に 「想像の余地」 たっぷりなのです。(笑)