中小企業診断士 地域活性化伝道師のブログ

地域活性化を目指すプロフェッショナル人材をリンクさせイノベーションを目指す中小企業診断士、地域活性化伝道師です。 

「小規模の壁」がある!

2015年07月11日 05時49分21秒 | 中小企業白書(2015年版)
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は中小企業白書(2015年版)144ページ「企業規模別、業種別に見た組織体制の状況」をみましたが、今日は145ページ「規模別、組織形態別に見たイノベーションの活動状況」をみます。

下図から規模別、組織形態別に見たイノベーションの活動状況を見ると、中規模企業・小規模事業者のいずれにおいても、営業・販売部門も企画・開発部門も設置していない企業はイノペーション活動を行っている割合が50%を切っているが、その両方の部門を設置している企業は、イノベーション活動を行っている割合は80%近くとなっていることが分かります。

これについて白書は、組織の成長につれてイノベーション活動が活発になっておりその傾向は企業規模に関わらず同様である。

つまり、イノベーション活動には組織体制が重要な要素となっているといえる。

しかしながら、小規模事業者は経営資源が限られており、全ての企業が販売・営業部門、特に企画・開発部門を保有することは困難であることから、イノベーションの取組状況に差が出てしまうのはやむを得ない面もあり、イノベーション活動における「小規模の壁」があると考えられる。

しかし、こうした小規模事業者ならではの課題を他者との連携によって克服したり、ITによってその代替となる仕組みを構築したりすることができれば、イノベーション活動を活発化させ収益を伸ばしていく事も可能であると考えられる、としています。

「小規模の壁」は悪い面ばかりではないと思いますが、イノベーションを活発化させる乗り越える方法を考えなくてはならないということですね!

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