だって見たいんだもん!

映画と共に生きてきた私。大好きな映画と芝居と絵画をメモします。

イスラエルのアニメーション

2009-09-21 21:07:46 | 映画
アニメ映画「スキャナー・ダークリー」(06)で、デジタル・ペインティング手法を使った斬新な映像に見惚れました。「ウェイキング・ライフ」(01)のリチャード・リンクレイターが、フィリップ・K・ディック原作の『暗闇のスキャナー』を脚本、監督した作品。

キアヌ・リーヴス、ロバート・ダウニー・Jr、ウディ・ハレルソン、ウィノナ・ライダー、ロリー・コクレインら、出演者がリアルにアニメになっていました。この作品は異色でしたねぇ~。普通のアニメーション映画とは、一味違いました。

もう1本、思い出すのが「ペルセポリス」(07)。このアニメは、原作者のマルジャン・サトラピ自身が脚本、監督したもの。1970~90年代の混迷するイランで成長するマルジという少女を描いていました。

生きにくい時代の生きにくい場所での出来事も、アニメにするとどうにか目を背けずに見ることができます。そんなことを思い出させるアニメ映画がやって来ます。「戦場でワルツを」(08)、イスラエル・ドイツ・フランス・アメリカ映画です。

脚本、監督はイスラエル人のアリ・フォルマン。「ペルセポリス」の主人公マルジが監督のサトラピ自身だったように、「戦場でワルツを」の主人公アリは、監督本人。彼は青年時代の82年、イスラエル軍兵士としてレバノン戦争の最前線にいました。

アリは突然『自分には、当時の記憶がまったくない…』と気付きます。なぜか戦争当時のことを思い出せないのです。最近では悪夢にうなされるようになっていました。26匹の猛り狂った犬の夢。何を意味しているのだろう…。

アリは失われた記憶を取り戻すため、世界中に散らばっている戦友たちを訪ねることにします。失われた記憶、自分自身のアイデンティティを見つけるために…。そして徐々によみがえってくる記憶の真実とは?

この作品は、今年のアカデミー賞で日本の「おくりびと」とアカデミー賞の外国語映画賞を競った作品なんです。映画で描かれる“サブラ・シャティーラ大虐殺”とは?私が興味を惹かれるのは、絵の美しさ。

タイトルのワルツは、ショパンのワルツだそうです。どのシーンで流れるのか…それも興味津津。
コメント
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