ボストン美術館の“くにくに”

この春のザ・ミュージアムでの展覧会は、浮世絵です。アメリカのマサチューセッツ州ボストン市にある、ボストン美術館所蔵のコレクションが来日します。

それが「ボストン美術館所蔵 俺たちの国芳 わたしの国貞」です。ボストン美術館は、１８７０年設立され、１８７６年開館しました。民間の組織として運営され…

日本美術の優品を多数所蔵しています。１９０４年以降、岡倉天心が在職していました。よく知られる印象派絵画では、クロード・モネ『ラ・ジャポネーズ』（１８７５年）や…

ポール・ゴーギャン『われわれはどこから来たのか われわれは何者か われわれはどこへ行くのか』（１８９７～９８年）などもここに所蔵。絵画ファンにはお馴染みですね。

今回来日する浮世絵の作者、歌川国芳（１７９８～１８６１年）と歌川国貞（１７８６～１８６５年）は、日本でも超～有名！本展では１万４千枚を超える２人の浮世絵から…

厳選された作品が紹介されます。ポスターの絵は、国芳『国芳もやう正札附現金男 野晒悟助のざらしごすけ』（１８４５年頃）。他に『相馬の古内裏に将門の姫君滝夜叉妖術を…

以て味方を集むる大宅太郎光国おおやのたろうみつくに妖怪を試さんと爰ここに来り竟ついに是を亡ぼす』（１８４４年頃）、『荷宝蔵壁のむだ書』（１８４８年頃）、

『八百屋お七』（１８５６年）、『水瓶砕名誉顕図』（１８５６年）などなど。国貞の作品には『当世三十弐相 よくうれ相』（１８２１、２２年頃）、『初雪の戯遊』（１８４７～５２年頃）

『大当狂言ノ内 八百屋お七』（ １８１４、１５年頃）、『見立邯鄲』（１８３０年）などなど。兄弟弟子ながら、作風は対照的。国芳は大胆な構図の武者絵。一方の国貞は…

緻密な表現の美人画が有名。２人の作品はまるでスターのブロマイド、ファッショングラビアのよう。なお、これらの作品は一度貸出しされると５年間は公開されないそう。必見！