だって見たいんだもん!

映画と共に生きてきた私。大好きな映画と芝居と絵画をメモします。

アイヒマン裁判をTV放映した男たち

2016-02-27 21:33:00 | 映画
マルガレーテ・フォン・トロッタ監督「ハンナ・アーレント」(12)、ジュリオ・リッチャレッリ監督「顔のないヒトラーたち」(14)、オリヴァー・ヒルシュビーゲル監督「ヒトラー暗殺、13分の誤算」(15)

ネメシュ・ラースロー監督のハンガリー映画「サウルの息子」(15)と、戦時中、戦後のドイツを描いた映画は、知らなかった事実を教えてくれる映画たちです。見応えがあります。

戦争の悲惨さは見たくないでしょうが、実際に起きたことに目を背けてはいけないと思うのです。かつては、ノルマンディー上陸作戦を描いた「史上最大の作戦(」(62)や…

大戦末期のドイツ軍の作戦を描いた「バルジ大作戦」(65)など、戦争そのものを描いた作品が多かったです。お金もスターもたくさん使った、大作揃い。今ならCGですけど。

現在は少し違います。前述の4作品もそうですが、もっとパーソナル。ポール・アンドリュー・ウィリアムズ監督「アイヒマン・ショー/歴史を映した男たち」(15)も、そう。

1960年、イスラエル諜報機関“モサド”は、ブエノスアイレス市内で元ナチス親衛隊将校アドルフ・アイヒマンの身柄を拘束。彼は、イスラエルへと移送されます。

1961年、エルサレムではナチスによるユダヤ人絶滅計画“ホロコースト”を推進した責任者、アイヒマンの裁判が開かれようとしていました。このTV放映権を獲得したのが…

アメリカの敏腕プロデューサー、ミルトン・フルックマン(マーティン・フリーマン)でした。彼が監督に指名したのは、マッカーシズムの煽りで失業中のドキュメンタリー監督…

レオ・フルヴィッツ(アンソニー・ラパリア)。4月11日、さまざまな壁を乗り越え、撮影隊は裁判の初日を迎えます。それから4ヶ月間、撮影された映像は世界37カ国で放映。

裁判で明らかになったアイヒマンの真実とは?歴史的放映を成功させたテレビマンたちとは?実際の裁判の映像や、強制収容所内の映像も使用されています。ぜひ見ましょ。
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