私がマイク・リー監督の名前を知ったのは、「ネイキッド」(93)でした。主演のデヴィッド・シューリスの初期作品を見てみたかったからで、レンタルビデオでした。その後の「秘密と嘘」(96)は、カンヌ映画祭のパルムドールを受賞したからでした。「ネイキッド」は、いまいちだったのですが、「秘密と嘘」はその作風にハリウッドにはない斬新さを感じ、大いに気に入りました。
マイク・リー監督の独特の演出方法というのは、まず、俳優には自分の役のことしか知らせていません。脚本さえないのです。リハーサルやディスカッションによって、俳優たちの演技を引き出し、即興劇とも言える感情を本番の演技とするのです。想像もできない位、俳優の力量が試される方法ですよね!
「秘密と嘘」のブレンダ・ブレッシンやティモシー・スポールなどの名前も、この作品で強く印象に残り、その後は要チェック!マイク・リー組とも言うべき、常連がいる事も有名です。
新作「ヴェラ・ドレイク」は、マイク・リー作品、初参加のイメルダ・スタウントンがアカデミーの主演女優賞にノミネートされました。(←受賞して欲しかった…)他にも、監督賞、脚本賞にもノミネートされていました。出演者は、夫役にフィル・デイヴィス他、いずれもマイク・リー組。
物語は、1950年のロンドン。ヴェラは家族からも近所の人たちからも慕われ、愛される善良な女性。妻、母、隣人としてまさに非の打ち所のない人物でした。でも、ヴェラには誰にも言えない「秘密」があったのです。それは、望まない子供を宿した若い女性を助けること。その時代のイギリスでは、法律で禁止された行為。見つかれば懲役か無期。
ヴェラの運命は?善良なればこそ、その結末に感動するのです。マイク・リーの演出、そしてイメルダの名演、これは見なくてはなりません。必見です。重いテーマですが…。
マイク・リー監督の独特の演出方法というのは、まず、俳優には自分の役のことしか知らせていません。脚本さえないのです。リハーサルやディスカッションによって、俳優たちの演技を引き出し、即興劇とも言える感情を本番の演技とするのです。想像もできない位、俳優の力量が試される方法ですよね!
「秘密と嘘」のブレンダ・ブレッシンやティモシー・スポールなどの名前も、この作品で強く印象に残り、その後は要チェック!マイク・リー組とも言うべき、常連がいる事も有名です。
新作「ヴェラ・ドレイク」は、マイク・リー作品、初参加のイメルダ・スタウントンがアカデミーの主演女優賞にノミネートされました。(←受賞して欲しかった…)他にも、監督賞、脚本賞にもノミネートされていました。出演者は、夫役にフィル・デイヴィス他、いずれもマイク・リー組。
物語は、1950年のロンドン。ヴェラは家族からも近所の人たちからも慕われ、愛される善良な女性。妻、母、隣人としてまさに非の打ち所のない人物でした。でも、ヴェラには誰にも言えない「秘密」があったのです。それは、望まない子供を宿した若い女性を助けること。その時代のイギリスでは、法律で禁止された行為。見つかれば懲役か無期。
ヴェラの運命は?善良なればこそ、その結末に感動するのです。マイク・リーの演出、そしてイメルダの名演、これは見なくてはなりません。必見です。重いテーマですが…。