だって見たいんだもん!

映画と共に生きてきた私。大好きな映画と芝居と絵画をメモします。

鶏のプラム煮がお好き。

2012-10-03 22:20:24 | 映画
ジャン=ピエール・ジュネ監督の「アメリ」(01)、見ました?「エステサロン/ヴィーナス・ビューティ」(99)でデビューした、オドレイ・トトゥが主演し、彼女の出演作としては日本公開2作目。

「アメリ」を見たのは、その最高にキュートな予告編を見たから。ジュネ監督の遊び心満載の「アメリ」は、DVDも“アメリ缶”なんて名前の豪華版で、思わず予約購入しちゃいましたっけ。

なぜ「アメリ」のことを書いているかというと、思いだしちゃったんですよねぇ~、予告編を見て。それが「チキンとプラム ~あるバイオリン弾き、最後の夢~」(11)なんです。(予告編見てね!)

監督・脚本は、自伝的グラフィック・ノベルを原作に長編アニメ化した「ペルセポリス」(07)のマルジャン・サトラピ。共同監督、脚本は同じく「ペルセポリス」のヴァンサン・パロノー。

14歳で故国を離れ、パリに移住したサトラピが描いたコミック『鶏のプラム煮』が原作。1958年テヘラン。天才音楽家ナセル・アリ(マチュー・アマルリック)は、人生に絶望していました。

大切なバイオリンをケンカ中に妻ファランギース(マリア・デ・メディロス)に、壊されてしまいます。同じ音色を出せる楽器なんて、到底見つかるはずもありません。音楽のない人生は考えられない…。

8日後、アリは亡くなります。それまでに振り返る、アリ自身の人生とは…。『テクニックはあるが、音楽は空っぽだ』と言われた修行時代。ひと目で恋に落ちたイラーヌ(ゴルシフテ・ファラハニ)との出会い。

失敗した愛のない結婚生活。本物の音色を見つけ、世界各地を演奏旅行で飛び回った黄金時代。大好きな母パルヴィーン(イザベラ・ロッセリーニ)の死。映画は死を覚悟したアリを見つめます。

なぜ、技術がないと言われたアリが著名なバイオリニストになれたのか…。なぜ、アリは死を決意したのか…。実写の中にアニメーションを入れたり、おふざけ描写だったり、映画はとってもファンタジー。

原作ではバイオリンではなくタールという楽器だそうで、“鶏のプラム煮”は鶏肉、プラム、油漬けの玉ねぎ、トマトをターメリックとサフランで煮込み、ご飯と一緒に食べるとか。面白そう~、見ようっと!
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近代美術館は60周年を迎えます。

2012-10-02 21:02:59 | 展覧会
東京国立近代美術館は、今年開館60周年を迎えます。1952年(昭和27年)12月、中央区京橋に日本初の国立美術館として開館。1969年(昭和44年)8月、現在の千代田区北の丸公園に。

1999年(平成11年)本館移設後、30周年を迎え増築・改修工事が始まり、2002年(平成14年)1月16日再開館しました。企画展の規模拡大、コレクションの増加、建物の老朽化のためでした。

60周年を記念して、美術館の収蔵作品の人気投票が行われていました。知らなかったですよね。その結果を発表!<洋画>1位:パウル・クレー『花ひらく木をめぐる抽象』(1925)

2位:安井曽太郎『金蓉』(1934) 3位:和田三造『南風』(1907) 4位:佐伯祐三『ガス灯と広告』(1927) 5位:古賀春江『海』(1929) 5位:靉光『眼のある風景』(1938)

7位:アンリ・ルソー『第22回アンデパンダン展に参加するよう芸術家達を導く自由の女神』(1905~06) 7位:高松次郎『No.273(影)』(1969) 9位:萬鉄五郎『裸体美人』(1912)

10位:関根正二『三星』(1919) <日本画>1位:上村松園『母子』(1934) 2位:速水御舟『茶碗と果実』(1921) 3位:東山魁夷『道』(1950) 4位:川端龍子『草炎』(1930)

5位:福田平八郎『雨』(1953) 6位:小倉遊亀『浴女 その一』(1938) 7位:横山大観『生々流転』(1923) 8位:松林桂月『春宵花影図』(1939) 9位:川合玉堂『行く春』(1916)

10位:鏑木清方『墨田河舟遊』(1914) 10位:徳岡神泉『仔鹿』(1961)…他にも彫刻、写真があります。これら、60周年を迎える近代美術館が誇る作品の展覧会が開催されます。

それが「東京近代美術館 60周年記念特別展 美術にぶるっ!」です。“ベストセレクション 日本近代美術の100年”とあるように、美術の教科書で見た、名画、名作が一堂に集まります。

ポスターになった上村松園の『母子』は、大好きな作品。また小倉遊亀の『浴女 その一』もこの美術館で見ました。和田三造の『南風』も、靉光の『眼のある風景』も。ぜひ見に行きましょう!
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中国でも、騒がれました。

2012-10-01 21:09:18 | 映画
渋谷の桜丘町にあるミニシアター“シアターN渋谷”は、かつてユーロスペースでした。1982年に開業し、2005年11月までここで営業し、閉館後、“シアターN渋谷”に変わりました。

Nは、書籍・雑誌の取次大手“日版”(日本出版販売(株))のこと。ロビーに映画関係の書籍が並んでます。ユーロスペースは、06年1月東急本店前のQ-AXビルに移転。現在に至ります。

シアターN渋谷は、05年12月3日開館。春になると桜が満開になる通りに面したビルの2Fにあり、毎年花見してました。しかし、ミニシアターの運営はやはり難しい。今年12月2日の閉館を発表。

映画ファンには、大手の劇場では上映されないマニア好みの作品を上映してくれる劇場として人気でした。私もよく行ってましたっけ…、水曜日に。割引きが充実しているんです。

毎月1日は“映画の日”で千円。毎週月曜日は男性千円。毎週水曜日は誰でも千円。毎週木曜日は女性千円。すごいでしょ?もう利用できなくなるのが、とっても残念。曲者映画も千円で見てました。

今月の作品は、「宇宙人王(ワン)さんとの遭遇」(11)です。『うっ、何これ?』っていうタイトルでしょ?これ、イタリア映画なんです。脚本・監督は、アントニオ&マルコ・マネッティ兄弟。

中国語通訳のガイア(フランチェスカ・クティカ)の家に、1本の電話がかかって来ます。2時間2300ユーロで通訳をして欲しいという依頼。しかも、超~緊急で。報酬に目が眩み、OKするガイア。

迎えの男イタリア秘密警察のキュルティ(エンニオ・ファンタスティキーニ)に目隠しされ、連れて行かれたところは厳重に閉鎖された真っ暗な地下室。そこにいるのは、王(ワン)と名乗るもの(?)

キュルティ:目的は?何かを企んでいるのは判っているんだ!なぜ中国語なんだ?/王(ワン):地球で一番使われてる言語だし、たくさんの人とコミュニケーションがとれた方がいいと思って…。

通訳するのに顔が見えない…というガイアの要求で、ついに電気が…。そこにいたのは!!脚を縛られたイカにそっくりな宇宙人だったのです!中国の有力紙でも大論争となった本作。必見?
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