きのうの
「世紀の一戦」は
まさに、死闘、熱闘・・・で、
最終盤には、両者とも時間切れで
「1分将棋」となり、
マラソンならば
互いに8時間も頭脳戦で激走し、
トラックに入ってからも
全力疾走で1時間も走り続ける
という体力・瞬発力の勝負になった。
旧「竜王・名人」対
現「竜王・名人」の
『宿命の対決』は、この大勝負に
5枚の「振り駒」で4枚が出ての
幸運の「先手番」が
その結果を物語っていた。
なにせ、
過去二年間の「先手」勝利は、
94.5%と、尋常ならざるもので、
今年度では100%であるから、
確立1/2の「振り駒」で
先手番が出た瞬間には、
誰もが「8冠 確定!!」
と思ったようである。
なぜなら、
タイトル戦の「番勝負」では、
ここまで無敗の
100%の勝率だからである。
「王座」の永瀬ッチ相手に
五番勝負で三敗するのは、
これまでのデータからは
あり得ない確率なので、
挑戦者決定戦に勝った時点で
「八冠 制覇」が見えたも同然となった。
それでも、
きのうの1回きりの勝負では、
何が起こるか分からない・・・
という不安どおりに、
逆転・逆転・また逆転の連続で、
態勢がハッキリしたのは、
まさに、相手側の投了寸前であった。
感想戦において、
トヨピーの指した「逃げの手」に
ミスがあったようで、
そこにおいても「早指し戦」の
4つを今季すべて制覇した
ソーちゃんに分があった。
なにせ、
タイトル戦の「七冠」にくわえて
一般棋戦の
「NHK杯」「JT杯」「朝日杯」「銀河戦」
という4つの早指し棋戦でも優勝しており、
『アベマ』の超早指し戦でも
2年連続優勝している。
つまり、現存する
すべての棋戦のチャンピオン
(詰将棋選手権も含め)
に君臨しているのである。
残る一つが
『王座』タイトルのみであったが、
それも、ほぼ100%の確率で
手中にしたようなもので、
これで、全冠制覇+グランドスラムを
達成したことになる。
彼が小学生時代に
色紙に書いた
「名人を超す」
という幼い野望は、
ここにおいて、成就されたも
同然であろう。
もっとも、
その先には、
羽生「永世七冠」の持つ
「タイトル99期超え」や
「永世八冠」という一里塚が
二つもあるが・・・。
そこにおいてこそ、
真の意味で
「名人を超す」
の自己実現を果たすのだろう。
その偉業を目撃できるか・・・
自分の人生の残り時間が
少なくなってきた今、
なんとか見届けるまで
死ねないなぁ・・・とも、
思っている(笑)。
SCの定年75歳まで
あと10年あり、
それを完遂することが
自分にとっての
自己実現ともなるので、
1年でタイトル8期防衛すれば、
10年後にはタイトルが
「16期+80期=96期」となり、
『永世八冠』を得て、
その翌年には「100期超え」となる
計算ではある(笑)。
こうなると、
やっぱり、健康に留意して
長生きしなっきゃなぁ・・・である(笑)。
「名誉孫」のソーちゃんと
「本物孫」のリク坊のお陰で、
生きる張り合い、生き甲斐が
出てきたのは、まことに
喜ばしいことである。
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