きのうは、
カミさんに誘われて、
「年間パスポート」があるという
『蛇の鼻遊楽園』に行ってきた。
去年の秋には
「三色紅葉」を
愛でに来たが、
皐月時は初めてである。
*
あの光るのが
安達太良山
・・・という
『智恵子抄』で有名な
安達太良山の稜線が
快晴をバックに美しかった。
麓の田には
水が張られ、
田植え人の姿も
ちらほら見られた。
***
この時季は
ツツジと藤棚が見ごろで、
大きな半球状に刈り込まれた
色違いの種が日本庭園らしく
段々に盛り上がって
見ごたえがあった。
*
巨大な池には水蓮。
畔にはアヤメ。
まさに、
色とりどりの「遊園」である。
**
この園の
楓の古木はどれも見事で、
その幹、枝ぶり、
そして、青々とした葉からの
木漏れ日・・・は、
どれも絵になりそうなものである。
脳裏には、
自家本の表紙にいいなぁ・・・
とも、ふと浮かんだ。
**
カミさんが、
楓のスピンして落ちる種子が、
赤くてキレイ・・・と、言うので
接写してみた。
カミさんともども、
学生の頃は、
生物学研究会で、
殊に、カミさんは植物班で、
卒論も「植物生態学」なので、
植物には詳しいが、
それでも、この回転して飛ぶ
種子名を知らなかった。
なので、帰宅後、
さっそくAIに訪ねたら、
「翼果(よくか)」と知れた。
2枚の羽があり、
一枚の羽の片方の先端に
種があるという。
この特殊な形状は、
風によって運ばれることで、
少しでも遠くに種子を運ぶための
戦略として進化した。
楓の種子は、
投げるとクルクル回りながら
降下していくので、
まさに天然の「タケコプター」と言える。
**
快晴の土曜とあって、
園内にはけっこうな人出だったが、
時分時前には茶屋が空いてたので、
早目のお昼にした。
広大な景色を眺めながら
カミさんと
「ラーメン+ミニ炒飯」
にした。
「野外で食べるのは
久しぶりだわ・・・」
と、池を望む藤棚の下で頂いた。
オバちゃんたちが作る、
いかにも昭和ラーメンだったので、
昭和生まれには
ちょうどよいものだった(笑)。
**
帰路、巨大ショッピングモールで、
楽器用の「ユーカリ」の薄板やら
マスキングテープを買い求め、
ついでに、スーパーでは
ここでしか買えない
「レモンオリーヴ油」を
2本買ってきた。
家につく二階の寝室は30℃にもなっており、
急いで冷房をつけて、
カミさんが買って来ていた
ケーキを頬張りながら、
のんびり『剣客商売』を読んで
まったりした。
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