BS録画を観た。
「妹が白血病で・・・」
という番組解説を見て、
いつものお涙頂戴パターンかと
高を括って観たが、
高良健吾の好演もあって
ボロ泣きしてしまった。
実話を元にした映画化という。
谷村美月という女優を
初めて覚えた。
剛力彩芽、岡本玲が
仲良し友達で登場したが、
最初、誰か判別できなかった。
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『あまちゃん』を語る
3.11以後…
奈保子。雑誌のインタヴューによりますと、作家のクドカンさんは、最終回までに3.11の惨事を描くそうです。被災者の立場としては、なんだか、見たいような見たくないような複雑な気分です。
先生。でも、「故郷編」「東京編」だけで終わったら、単なる面白かった人気ドラマのような気がしないでもないけど、3.11を入れ込んでドラマが成立したら、連ドラ史に残るエポック・メイキングなものになるかもしれませんよ。
奈保子。そうですね。アキが三陸の「希望の星」になる…というのも、ありですよね。
先生。ありだと思うな。
例えば、夏バッパとか愛する者の何人かが津波で亡くなって、アキは絶望の淵に立たされるんだけど、成功して頂点を極めたアイドル業を惜しげもなく捨てて、北三陸に戻り、海女カフェの若い子たちと一緒に「北の海女」の精神と伝統を引き継ぐところで「おわり」というのも感動的じゃないですか。
奈保子。それはいいですね。勝手に作っちゃいましたけど…(笑)。
先生。「これは、3.11以前の、平和な三陸の人情物語です」では、3.11被災者としては、なんだかウソくさくて物足りないですものね。毎朝、元気と明るさを提供してくれたのは評価できるけど。
奈保子。やはり、あのアキの目から見た3.11を見てみたいですね。
先生。そう。それから、K3NSPの「絆」が本物かどうかもね。
奈保子。そのとき、ユイはどうするか、ユイ・ママはどうするのか…興味あります。
先生。春子や大吉っつぁんもね。
奈保子。ついでに、勉さんの振る舞いも見たいです(笑)。
先生。北鉄最大のピンチを迎えるわけでしょ。死活問題のね…。
奈保子。アキは、東京で歌ったり踊ったりしている場合じゃないですよね。
先生。そうだね。種市君や安部ちゃんだって、「いざ鎌倉」でしょ。
奈保子。いつやるの? 「今でしょ!」ですよね。
先生。うまい!(笑)
奈保子。ユングが言ったように、「我われの元型に触れないものは、今日もてはやされても未来には残らない」ですよね。
先生。そうそう。アキやユイや春子の個人的な「死と再生」のドラマで終わったら、これまでの連ドラと変わりないですもんね。今も困難な仮設生活を強いられている人々や三陸や東北の「死と再生」をも描けたら、それは一級のドラマですよ。
奈保子。はたして、朝の国民的ドラマでそこまで描けるでしょうかね。
先生。う~ん。どうしても重たくなるでしょうから、そういう影の部分は見たくない人も出てくるかもしれませんね。
奈保子。でも、小説やドラマというフィクションだからこそ出来ると思うんですが…。アキの愛する母や祖母や仲間たちが死んだり行方不明者になったら、それこそ、どちらにも感情移入が出来ているわけですから、国民の紅涙を絞る伝説的ドラマになるんじゃないでしょうか。
先生。また、自分たちだけで、勝手に話を作ってるね(笑)。
奈保子。アハハハ。私たちも3.11の被災者ですから、許されるんじゃないですか。
先生。『純と愛』は、個人的な病気による悲劇的エンディングでしたけどね。
奈保子。3.11は東日本的な悲劇ですものね。