[3月12日20:00.天候:晴 東京都江東区森下 ワンスターホテル1Fフロント]
エレーナ:「3名様で御予約の日蓮正宗報恩坊様ですね。お待ちしておりました。それでは4Fの和室を御用意させて頂きましたので、ごゆっくりどうぞ」
カイドウ:「よろしく」
いおなずん:「あと1人は誰だい?」
雲羽:「カントクがカメオ出演w」
多摩:「やめなさい」
宿泊客達がエレベーターに乗り込むと同時にオーナー登場。
オーナー:「エレーナ、カバーありがとう」
エレーナ:「いえいえ。後で残業代支給してもらえれば」
オーナー:「もちろんだとも。追加契約分は払うから」
エレーナは契約社員か?
エレーナ:「本日御予約のお客様方は、全てチェックインしました」
オーナー:「了解。あとは上がっていいよ」
エレーナ:「はい。お疲れさまでした」
4階まで上がって行ったエレベーターが3階に下りて止まり、少ししてから1階に降りて来た。
鈴木:「やあ、エレーナ。待っていたよ。早いとこ食べに行こう」
エレーナ:「本当に絶妙なタイミングで降りて来るね」
鈴木:「愛の力は稲生先輩より強いのダ」
オーナー:「ハックション!」
鈴木がクサい台詞を言ったせいか、オーナーがくしゃみをした。
と、その時、フロントの電話が鳴る。
どうやら内線電話のようだった。
エレーナ:「はい、フロントでございます」
いおなずん:「上の階から女性のすすり泣く声が聞こえて来るんだけど、これ塔婆供養した方がいいパターン?」
エレーナ:「は?」
エレーナは咄嗟に宿泊者名簿を見た。
報恩坊の面々の部屋の真上には、マルファ組が宿泊している。
エレーナ:「と、当ホテルにおいて怪奇現象の類は一切ございません」
鈴木:「ウソだぁ。この前、キミの後輩に寝込みを襲われたぞ?『せせ、先輩にセクハラしたヤツは殺すぅぅぅぅ!!』なんて酔っ払った勢いで!」
クロ:「ニャーッ!!」
鈴木:「うわっ!何するんだよ!?俺も日蓮正宗の信徒だぞ!?」
エレーナにとって都合の悪いことを言い出した鈴木の口を塞がんと、飛び掛かる使い魔の黒猫クロ。
オーナー:「鈴木様、うちのスタッフにセクハラされるのは困ります」
鈴木:「も、もちろんプライベートの話ですよ。ちょっとしたスキンシップですって」
オーナーは5階の廊下を映した防犯カメラの映像を見た。
オーナー:「エレーナ。505号室の前に誰かいるぞ?」
エレーナ:「えっ!?」
鈴木:「やはり女の幽霊の怪奇現象……」
エレーナ:「あれはシンシア!何やってるんだ!」
エレーナは急いでエレベーターに乗り込んだ。
鈴木:「あっ、俺も行こ!」
オーナー:「鈴木様、あれはエレーナの仲間です。命の保証はしかねますよ?」
鈴木:「何で俺だけホラーパターンなんだよ!?」
エレベーターで5階に上がったエレーナ。
エレーナ:「こらっ、シンシア!何やってるんだ!下の階から苦情来てるぞ!?」
シンシア:「部屋に入れない……グスングスン……」
エレーナ:「は?何かやらかしたの?」
シンシア:「先生がいないのよぉ……シクシク……」
エレーナ:「私はずっとフロントにいたけど、マルファ先生は……っと。大魔道師をヒヨッコの私達が監視しようったって無理か。それにしてもだよ。それにしても、弟子を置いて行くなんて、自由人もいい所だな。分かった。一応、スペアキーがあるから、それで部屋の鍵は開けるよ」
と、そこへエレベーターホールにある内線電話が鳴った。
エレーナ:「何だ?多分、私宛てか。とにかく、フロントまで一緒に来て」
シンシア:「うん……」
小さなホテルなのでエレベーターは1機だけしか無い。
それでも一応、エレベーターホールと言う。
エレーナは内線電話を取った。
エレーナ:「はい、もしもし?」
鈴木:「あー、鈴木だけど。5階が危険地帯で直接行くのはタブーなら、電話ならいいってことだよな?」
エレーナ:「本来はそれもオススメできないよ?で、なに?」
鈴木:「オーナーがさっき電話を取ったんだけど、マルファ……何とかって人から」
エレーナ:「マルファ先生か!で、なに?何か緊急でも?」
鈴木:「ああ、そうらしいな。赤ランプだの青ランプだの、色々点滅して大変らしい」
エレーナ:「何だ?警察沙汰?それとも消防沙汰かな?」
鈴木:「取りあえず、伝言だけしてくれってことだから伝言するよ。『確変が止まらない。どうしよう?』」
エレーナ:「パチンコしてんのか!大魔道師のくせに!」
鈴木:「『面白そうなジャパニーズ・カジノを見つけたんで、寄ってみたら、黄色いビキニを着たシンシアを明るくしたようなキャラクターが出て来るマシンがあって、試しにやってみたらタコさんとかカニさんとかが出て来て、いつの間にか大当たりしていた』」
エレーナ:「“海物語”じゃん!黄色いビキニを着てるのはマリンちゃんだろ!?……あー、確かにシンシアだわ」
シンシア:「?」
エレーナ:「誤解されるから、そのポニテは今はやめとけ!」
シンシア:「???」
鈴木:「『代打ちにエレーナ来てくれる?』だそうだ。御指名だぞ?」
エレーナ:「知らねーよ!誰が行くか!」
雲羽:「じゃ、俺行こう。俺行こう」
多摩:「撮影中!」
エレーナはシンシアを伴って1階に降りた。
エレーナ:「大魔道師の風上にも置けない!」
オーナー:「取りあえず“島唄”がラウンド曲として使われる機種だから、沖縄関係だと思うね」
エレーナ:「オーナーまで何ですか!」
オーナー:「マルファ様から電話を受けた時、聞こえて来たんだよ」
シンシア:「私の気を紛らわす為にマカオのカジノに連れて行ってくれたの。そしたら、東アジア魔道団と『流血の惨』に……」
エレーナ:「マカオのカジノも、あいつらの拠点みたいなものだってよ。よくそんな所行ったな!」
シンシア:「マルファ先生、カジノが大好きだから……」
エレーナ:「カジノで稼ぐタイプの大魔道師か……。何かヤだな……」
鈴木:「あの、それより夕飯……」
エレーナ:「そうだったな。シンシア、どうする?この男が飯を奢ってくれる約束なんだけど、乗ってみるかい?」
シンシア:「お、男……!?」
エレーナ:「美人魔道師2人に飯をご馳走できて功徳だぞ、鈴木!?」
鈴木:「そ、それもそうだ」
エレーナ:「あれだろ?稲生氏とマリアンナがどうして上手く行ってるのかの秘密を探りたいんだろ?もしかしたら、こいつも何かヒントになるかもしれないぞ?」
シンシア:「な、なるほど……」
鈴木:「え?何の話?」
エレーナ:「いいから!こいつ、寿司奢ってくれるらしいぞ?それでいいな?」
シンシア:「Sushi...エビ……カニ……タコ……タコ!」
エレーナ:「お前もタコが好きなのか???」
鈴木:「だから何の話だよ?」
両手に花の鈴木。
何気に稲生よりもリア充な鈴木なのだった。
鈴木:(顕正会辞めて良かった……!)
エレーナ:「3名様で御予約の日蓮正宗報恩坊様ですね。お待ちしておりました。それでは4Fの和室を御用意させて頂きましたので、ごゆっくりどうぞ」
カイドウ:「よろしく」
いおなずん:「あと1人は誰だい?」
雲羽:「カントクがカメオ出演w」
多摩:「やめなさい」
宿泊客達がエレベーターに乗り込むと同時にオーナー登場。
オーナー:「エレーナ、カバーありがとう」
エレーナ:「いえいえ。後で残業代支給してもらえれば」
オーナー:「もちろんだとも。追加契約分は払うから」
エレーナは契約社員か?
エレーナ:「本日御予約のお客様方は、全てチェックインしました」
オーナー:「了解。あとは上がっていいよ」
エレーナ:「はい。お疲れさまでした」
4階まで上がって行ったエレベーターが3階に下りて止まり、少ししてから1階に降りて来た。
鈴木:「やあ、エレーナ。待っていたよ。早いとこ食べに行こう」
エレーナ:「本当に絶妙なタイミングで降りて来るね」
鈴木:「愛の力は稲生先輩より強いのダ」
オーナー:「ハックション!」
鈴木がクサい台詞を言ったせいか、オーナーがくしゃみをした。
と、その時、フロントの電話が鳴る。
どうやら内線電話のようだった。
エレーナ:「はい、フロントでございます」
いおなずん:「上の階から女性のすすり泣く声が聞こえて来るんだけど、これ塔婆供養した方がいいパターン?」
エレーナ:「は?」
エレーナは咄嗟に宿泊者名簿を見た。
報恩坊の面々の部屋の真上には、マルファ組が宿泊している。
エレーナ:「と、当ホテルにおいて怪奇現象の類は一切ございません」
鈴木:「ウソだぁ。この前、キミの後輩に寝込みを襲われたぞ?『せせ、先輩にセクハラしたヤツは殺すぅぅぅぅ!!』なんて酔っ払った勢いで!」
クロ:「ニャーッ!!」
鈴木:「うわっ!何するんだよ!?俺も日蓮正宗の信徒だぞ!?」
エレーナにとって都合の悪いことを言い出した鈴木の口を塞がんと、飛び掛かる使い魔の黒猫クロ。
オーナー:「鈴木様、うちのスタッフにセクハラされるのは困ります」
鈴木:「も、もちろんプライベートの話ですよ。ちょっとしたスキンシップですって」
オーナーは5階の廊下を映した防犯カメラの映像を見た。
オーナー:「エレーナ。505号室の前に誰かいるぞ?」
エレーナ:「えっ!?」
鈴木:「やはり女の幽霊の怪奇現象……」
エレーナ:「あれはシンシア!何やってるんだ!」
エレーナは急いでエレベーターに乗り込んだ。
鈴木:「あっ、俺も行こ!」
オーナー:「鈴木様、あれはエレーナの仲間です。命の保証はしかねますよ?」
鈴木:「何で俺だけホラーパターンなんだよ!?」
エレベーターで5階に上がったエレーナ。
エレーナ:「こらっ、シンシア!何やってるんだ!下の階から苦情来てるぞ!?」
シンシア:「部屋に入れない……グスングスン……」
エレーナ:「は?何かやらかしたの?」
シンシア:「先生がいないのよぉ……シクシク……」
エレーナ:「私はずっとフロントにいたけど、マルファ先生は……っと。大魔道師をヒヨッコの私達が監視しようったって無理か。それにしてもだよ。それにしても、弟子を置いて行くなんて、自由人もいい所だな。分かった。一応、スペアキーがあるから、それで部屋の鍵は開けるよ」
と、そこへエレベーターホールにある内線電話が鳴った。
エレーナ:「何だ?多分、私宛てか。とにかく、フロントまで一緒に来て」
シンシア:「うん……」
小さなホテルなのでエレベーターは1機だけしか無い。
それでも一応、エレベーターホールと言う。
エレーナは内線電話を取った。
エレーナ:「はい、もしもし?」
鈴木:「あー、鈴木だけど。5階が危険地帯で直接行くのはタブーなら、電話ならいいってことだよな?」
エレーナ:「本来はそれもオススメできないよ?で、なに?」
鈴木:「オーナーがさっき電話を取ったんだけど、マルファ……何とかって人から」
エレーナ:「マルファ先生か!で、なに?何か緊急でも?」
鈴木:「ああ、そうらしいな。赤ランプだの青ランプだの、色々点滅して大変らしい」
エレーナ:「何だ?警察沙汰?それとも消防沙汰かな?」
鈴木:「取りあえず、伝言だけしてくれってことだから伝言するよ。『確変が止まらない。どうしよう?』」
エレーナ:「パチンコしてんのか!大魔道師のくせに!」
鈴木:「『面白そうなジャパニーズ・カジノを見つけたんで、寄ってみたら、黄色いビキニを着たシンシアを明るくしたようなキャラクターが出て来るマシンがあって、試しにやってみたらタコさんとかカニさんとかが出て来て、いつの間にか大当たりしていた』」
エレーナ:「“海物語”じゃん!黄色いビキニを着てるのはマリンちゃんだろ!?……あー、確かにシンシアだわ」
シンシア:「?」
エレーナ:「誤解されるから、そのポニテは今はやめとけ!」
シンシア:「???」
鈴木:「『代打ちにエレーナ来てくれる?』だそうだ。御指名だぞ?」
エレーナ:「知らねーよ!誰が行くか!」
雲羽:「じゃ、俺行こう。俺行こう」
多摩:「撮影中!」
エレーナはシンシアを伴って1階に降りた。
エレーナ:「大魔道師の風上にも置けない!」
オーナー:「取りあえず“島唄”がラウンド曲として使われる機種だから、沖縄関係だと思うね」
エレーナ:「オーナーまで何ですか!」
オーナー:「マルファ様から電話を受けた時、聞こえて来たんだよ」
シンシア:「私の気を紛らわす為にマカオのカジノに連れて行ってくれたの。そしたら、東アジア魔道団と『流血の惨』に……」
エレーナ:「マカオのカジノも、あいつらの拠点みたいなものだってよ。よくそんな所行ったな!」
シンシア:「マルファ先生、カジノが大好きだから……」
エレーナ:「カジノで稼ぐタイプの大魔道師か……。何かヤだな……」
鈴木:「あの、それより夕飯……」
エレーナ:「そうだったな。シンシア、どうする?この男が飯を奢ってくれる約束なんだけど、乗ってみるかい?」
シンシア:「お、男……!?」
エレーナ:「美人魔道師2人に飯をご馳走できて功徳だぞ、鈴木!?」
鈴木:「そ、それもそうだ」
エレーナ:「あれだろ?稲生氏とマリアンナがどうして上手く行ってるのかの秘密を探りたいんだろ?もしかしたら、こいつも何かヒントになるかもしれないぞ?」
シンシア:「な、なるほど……」
鈴木:「え?何の話?」
エレーナ:「いいから!こいつ、寿司奢ってくれるらしいぞ?それでいいな?」
シンシア:「Sushi...エビ……カニ……タコ……タコ!」
エレーナ:「お前もタコが好きなのか???」
鈴木:「だから何の話だよ?」
両手に花の鈴木。
何気に稲生よりもリア充な鈴木なのだった。
鈴木:(顕正会辞めて良かった……!)