一日一言
私腹を肥やす
自分の財布を膨らませると言う意味から、
公の仕事にかこつけて、自分の利益を図
ることを指して言う場合に用いる。
★連日新聞・テレビで報道されているように
相変わらず政治の詩福を肥やす醜聞が絶え
ない。
12月に紅葉している「もみじ」
秋の紅葉(こうよう)が
すばらしい。
・300種もの園芸品種が
江戸時代から作り出されている。
・楓(かえで)と
紅葉(もみじ)は
植物分類上は同じだが、
楓のなかで特に
紅葉の美しい種類を
「もみじ」と呼ぶ説がある。
また、盆栽や造園業の世界では、
葉の切れ込みの数、
切れ込み具合によって
両者を呼び分けているらしい。
かえで
→ 葉の切れ込み(谷)が浅い
もみじ
→ 葉の切れ込み(谷)が深い
英語では
「かえで」「もみじ」とも
「メープル」と呼び、
カナダ産の「かえで」の
樹液からとったものに
「メープルシロップ」がある。
・楓科の代表種は
イロハ紅葉(もみじ)。
・楓(かえで)の語源は
「蛙手(かえるで)」
から転じた。
水かきのように切れ込みの
浅い葉のものを楓という。
・紅葉(もみじ)の語源は、
秋に赤や黄に変わる様子を
昔、「紅葉づ(もみづ)」
といったことにもとづく。
(色が揉み出ず(もみいず)、
からきたとの説も)。
なお、「イロハ紅葉」の名は、
掌状に5~7裂する葉の先を
「いろはにほへと」と
数えたことから。
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★葉っぱが色づくわけ
<要約>
秋になり日光が弱くなり、
気温が低くなると
(朝の最低気温が5℃前後)、
葉っぱのつけねのところに
壁ができてきて、
葉っぱから枝の方に
養分が流れなくなり、
そのため
赤や黄色に変わっていく。
<専門的な説明>
木々は冬に近づくと、
葉を落とす準備のために
葉と枝との間に
しきり(離層)を作り、
そのため、
葉っぱのところで
光合成でできた糖分は
枝に回らずに
葉の中にたまっていく。
一方、気温が低くなると
葉の緑色の色素
(クロロフィル)
が壊れてきて、
その下に隠れていた
黄色の色素
(カロチノイド)が
表面に出てくる。
公孫樹(いちょう)などが
この種類に該当する。
また、
葉に取り残された糖分は
赤色の色素(アントシアン)
に変わっていき、
それが目立つのが
この楓やモミジなどの
種類である。
公孫樹(いちょう)など
緑(クロロフィル)
→ 黄(カロチノイド)
カエデ、モミジなど
緑(クロロフィル)
→ 赤(アントシアン)
カエデ、モミジは、
葉にできた糖分が多いほど
葉っぱは
真っ赤に染まるらしいので、
日中は暖かく
夜冷えるような日が
続いた場合は、
そのあと
真っ赤な紅葉が楽しめる。
・秋深くなると「紅葉狩り」。
秋の風流♪
・広島県の県花、県の木(もみじ)
→ もみじまんじゅう
山梨県の県の木(楓)
・もみじは「椛」、
かえでは「槭」とも書く。
・「紅葉に鹿」
紅葉に鹿を配した豪華な図柄
→ とりあわせの良いものの
たとえ。
他に「梅に鶯(うぐいす)」
「獅子に牡丹」
(参考: 花札の絵柄)
・紅枝垂(べにしだれ)の葉っぱは、
秋ではなく、春に色づく。
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・「子持山(こもちやま)
若かへるでの
黄葉(もみ)つまで
寝もと吾(わ)は思(も)ふ
汝(な)は何(あ)どか
思(も)ふ」
万葉集
「見わたせば
花も紅葉も なかりけり
浦のとまやの 秋の夕ぐれ」
藤原定家
「奥山に
紅葉ふみわけ 鳴く鹿の
声きく時ぞ 秋はかなしき」
古今集
猿丸太夫(さるまるだゆう)
百人一首(05)
「このたびは
幣(ぬさ)も取りあへず
手向山
紅葉(もみじ)の錦
神のまにまに」
古今集
菅家(かんけ)
百人一首(24)
「山川に
風のかけたる しがらみは
流れもあへぬ
紅葉(もみじ)なりけり」
古今集
春道列樹
(はるみちのつらき)
百人一首(32)
「小倉山
峰のもみじ葉 心あらば
今ひとたびの
みゆき待たなむ」
拾遺集
貞信公(ていしんこう)
百人一首(26)
「嵐吹く
三室の山の もみぢ葉は
龍田(たつた)の川の
錦なりけり」
後拾遺集
能因法師
(のういんほうし)
百人一首(69)
「薄霧の
立ち舞ふ山の もみぢ葉は
さやかならねど
それと見えけり」
新古今和歌集
高倉院御歌
「もみじ葉は
道もなきまで 散りしきぬ
わが宿を訪ふ
人しなければ」
金槐和歌集 源実朝
「色付くや
豆腐に落ちて 薄紅葉」
松尾芭蕉
(季節の花300より)