マーリンの美味しい生活

ストレス解消は観劇と食べ歩き。

じゃじゃ馬馴らし

2010年10月28日 | 舞台・映画
今日は生憎の雨、しかも12月並みの寒さとか。新宿駅構内には臨時のヒートテック売場ができてました。

そんな中を出かけて行った埼玉芸術劇場、はるばる行った甲斐がありました。

「じゃじゃ馬馴らし」期待どおり亀治郎さんが魅せてくれました。

一幕の恐ろしいくらい気の強い女性から、二幕の夫が白を黒と言ったら黒と言うほどの従順な女への豹変ぶりには、正直何だかなぁ~という気もしたけど、亀ちゃんのサービス精神たっぷりの演技のお陰で、これは「酔っ払いを騙すための旅芸人の芝居」と納得することができました。

「十二夜」の麻阿とはまた違った亀ちゃんのドレス姿の可愛らしいこと
アップに結い上げた頭にティアラが似合う男性はなかなかいませんよね。
亀治郎の女形って綺麗だねぇと感心したように話してる男性もいましたよ。
そんな姿で歌舞伎風の見得を切る場面もあり劇場中拍手喝采、大爆笑

筧さんのテンション高い機関銃のように繰り出されるセリフと亀ちゃんとの丁丁発止のやりとりは声をたてて笑ってしまうほど面白くさすが蜷川さんの演出冴えてるわ~
亀治郎ファンも筧ファンも必見の舞台です

山本裕典くんもテレビで観るよりずーっと可愛くて彫りが深い顔立ちなのでヒラヒラした貴族的な衣装がよく似合っていました。演技も自然体でよかった。

そんな中でいいなと思ったのは山本君演じるルーセンショーの家来のトラーニオを演じた田島優成くん。

滑舌も良くユーモラスな演技で観ていて楽しかったわ~

彩芸のヘンリー六世やルーキーズにも出ていた方らしいけど、私は今回初見だったので「この人はいいな!」と思いました。きっと蜷川さんにも期待されてるんでしょうね。今後の活躍が楽しみです。

お祭り騒ぎのようなラストやカテコを盛り上げる音楽もよく楽しい気分で劇場を後にしました。




小さいおうち

2010年10月28日 | 
中島京子さんの直木賞受賞作「小さいおうち」読みました。

題名と表紙を見た時に絵本の「小さいおうち」と何か関係ある話なのかな?と思っていたのですが、やっぱりね・・・

戦前から戦後にかけての中流~上流くらいの裕福な家庭の様子が女中さんの目を通して生き生きと語られています。

生々しい話もほわっっとオブラートに包んだようにぼかされてるので「家政婦は見た!」というより「猫村さん」のような上品な感じです。

でもそのほうが想像をかきたてられますよねぇ。あっという間に読んでしまいました。

それにしても時子奥様って幸せな方ね。男性にも女性にもあれほど愛されるなんて。羨ましいわぁ。