マーリンの美味しい生活

ストレス解消は観劇と食べ歩き。

カンテサンス

2010年10月17日 | グルメ
ミシュラン☆☆☆のフレンチレストラン「カンテサンス」。

行ってみたいなあ・・・と思いながらも友人の感想は賛否両論。

メリハリがなく淡々としているとかオリーブオイルと塩しか印象に残ってない、という人がいると思えば、才気溢れる斬新なフレンチにぞっこんで通いつめている人も・・・いったいどっちなの~?と云うことで食いしん坊仲間と自分の眼と舌で確かめに行くことになりました。

岸田シェフの人柄は両者とも絶賛なのでとても楽しみ~

ところで同じ三星フレンチの「ロオジェ」は来年3月をもってしばらくお休みだそうですね。

行っておいてよかったわ。因みに「カンテサンス」NGだった友人は「ロオジェ」がお気に入り。

「ロオジェ」は雰囲気やサービスは素晴らしいけどお料理はちょっとねぇ・・・と思っている私と友人は意外と「カンテサンス」大絶賛かもしれません。

2ヵ月後の12月に行ってきますのでレポお楽しみに~


エリザベート 城田優トート 2回目

2010年10月15日 | ミュージカル
一ヶ月ぶりのエリザベート観劇です。

9月初めに城田トートを観た後、すぐリピートしようと取ったチケットが今日だったんです。

本当は先週末にもYトートのチケットを2枚取っていたのですが、城田トートを観た後、腑抜けのようになった私、なんだかもうYトートは観なくていいや!という気分だったので母と妹に譲ってしまったの。

Yトートファンの妹は大喜び。他の人の日じゃなくてYさんでホントに良かったわ~とこちらも腑抜けになっておりました。そんなに喜んでくれると譲った甲斐があるというものだわ。

そんなわけでひと月ぶりの城田優君はどうかしら・・・とドキドキです。

ビジュアルは前と同じく美しすぎるトートです。エリザベートをやってもいいくらいの美しさ。絵姿のシシイによく似てるんですよ。彫りの深さと抜けるような陶器のような白い肌が。

歌声も低音のよく響くいいお声。退廃的なムードがいいわぁ
たま~に、アレッ?と思うところもあったけど気になるほどではなく、安定してました。歌い方を色々試みているのかも知れませんね。とどこまでも贔屓目の私。

衣装はやはり他のトートとは違ってますよね。ドレープやフレアーたっぷりの長~いマントがよくお似合いです。前から気になっていたのですが、城田トートの大きくあいた胸にはクロスのペンダントはなく、ラストシーンのマエストロの時だけペンダントをしているんですね。他のトートはいつもしてたように思うのですが、城田優くん金属アレルギー?と気になってしまいました。

1幕ラストで三人揃い踏みのシーンや闇広で階段の上で気だるそうに柱にもたれかかる姿、ドクターゼーブルガーのシーンでカウチに寝そべる姿、馬車に乗り込み長い足を窮屈そうに折り曲げながら鞭を振るう姿等々どれをとっても絵になるのよ。

前回観たときは、もっと若さを前面に出していたような印象があるけど、今回はアンニュイな大人っぽ~い包容力のあるトートの様に感じました。若々しいんだけどギラギラしてなくて、冷静なんだけど冷酷ではない・・・セクシーなんだけど清潔感がある・・・そんな感じ。

今回のトートの中では一番だと思います。

幕間にロビーのあちこちで「美しいもの見せてもらったわぁ」「若いって素晴らしいね」「他の人がオジサンに見えるわ」「ルドルフでも十分いけるんとちゃう?」「やっぱり若くて綺麗な子はいいわねえ」などという声が飛び交っていましたよ。

浦井くんとの闇広はビジュアルだけでなくハーモニーも素晴らしくて鳥肌ものでしたよ。

ルドルフを追い詰める時のダンスの切れの良さ・・・ホントに若いっていいわ!と思いましたね。

城田トートの日は完売のようですので観たい方は当日券狙ってみてね。

今日は2階のA席センターだったので前の人の頭も気にならず、照明も綺麗に見えてとても観やすかったです。


東京都庭園美術館~香水瓶の世界

2010年10月15日 | 美術館・展覧会
東京都庭園美術館は、JR山手線目黒駅と都営三田線白金台駅の中間にある緑に囲まれた瀟洒な美術館。旧朝香宮邸です。香水瓶コレクションの展示にこんな相応しいところはないですよね。なんたってこの建物自体が美術品なんですから。という訳でガラス好きの血が騒ぎ行ってまいりました。

久しぶりの庭園美術館、やっぱり素敵です。門から建物までのアプローチがこんなに長かったっけ?と思いながら進むと見えてきました。旧朝香宮邸は外観はとてもモダンでシックな造り。岩崎邸や古河邸とは全然違います。
一歩中に入ると玄関のラリックの乙女像がお出迎え、シャンデリアやガラスの間仕切り?や床に至までもうどこをとっても素敵。アールデコ満載です。今回は内部の写真撮影は禁止ですが、旧朝香宮邸ツアーの時には多分OKだと思うので建築やインテリアに興味のある方は是非その時に行かれるといいですよ。今回はウィンターガーデンには入れなかったのですが、以前入ったときには他のお部屋と全然違ってて面白かったですよ。

香水瓶の展示は、年代別になっていて入り口近くには古代の大理石や石でできたものがありました。素朴ないれものです。この時代の香水は儀式用で厄除けや疫病を防ぐ目的に使われたそうです。マグダラのマリアが持っている香油とかもそうなのかもしれません。今とはかなり違いますね。

すぐ隣には18世紀頃の金銀や色とりどりの宝石で飾られた綺羅びやかな磁器製のものがズラリ。一つ一つが大変細かい細工や絵付けが施されていてため息がでるほど。形もシェイクスピアのベニスの商人のポーシャをかたどったものや様々。当時香水は大変高価だったため王侯貴族だけの物で、それを入れる器も宝飾職人が腕によりをかけてつくられたのだそうです。気付け薬に使われた練香入れなどはとても小さいものなので、貴婦人たちの携帯用だったのかもしれません。

19世紀になるとガラス製のものが増えてきます。ガラスに金銀の細工を施したりダイヤ・ルビーなどの宝石をあしらったり七宝で飾ったり。ドームやガレの作品もありましたが、断然多かったのはラリックのもの。これステキ!と思うとラリックだったりして。今まで見たことない作品も沢山あり感激でした。夜とかスミレとか・・・

近代はラリック社とバカラ社のものが多かったです。形もシャープなもの装飾的な物と様々、瓶の形はシンプルでラベルに凝る様になってきます。

若い頃憧れていたニナ・リッチのレールデュタンやミュシャの描いたラベルもあったりしてなんだか嬉しくなりました。

香水瓶の素晴らしいコレクションを観ながら、書斎とかお庭を見下ろせる廊下とか素敵なお部屋を巡るのってすごく贅沢。しかもいい香りがそこはかとなく漂っていて夢のようなひとときでした。

お庭だけの入場もできるのでお散歩してる人や芝生でのんびりしてるカップルもいました。
すぐ側を首都高が通ってるとは思えないような優雅な空間です。

陶磁器やガラス好きの方、アールヌーボー・アールデコ、近代建築好きの方にはお勧めです。











周中菜房 白金亭

2010年10月15日 | グルメ
庭園美術館に行く前にランチ。

白金台の駅から歩いて2~3分のプラチナ通りに面したモダンなお店。
1階は茶房で2階がレストラン、3階は個室があるそうです。

真ん中には大きなシャンデリア、赤の革張りの椅子はとても座り心地よく壁に何気なく飾られている中国の風景のスケッチ画は伊東深水作。ゴージャスな空間です。男性はちょっと居心地悪いかもね?!

コースは3種類で私たちはフカヒレランチコース。

ホットペッパーのクーポンを持っていったのでペティアンをサービスしてもらいました。
爽やかな林檎の香りで美味しい~

まずはアミューズ  サーモンとイクラとなんだったかな・・・?

フカヒレの上湯仕立て金華ハムのアクセント 美味し~い

点心四種 蝦餃子・フカヒレ餃子・ほうれん草の皮にホタテの餃子・海老と椎茸の焼売  これも美味

旬野菜を2種の調理法で 精進アワビと大根のオイスターソース煮込み 茄子の揚げ物ガーリックソース

メイン 肉は洋梨に詰めた黒酢酢、海鮮は大海老と金針菜のクコの実炒め
甲殻類好きの私はもちろん海鮮を選びました。海老は丁度いい火の入り具合で金針菜もシャキシャキしてて味付けもあっさりで油っこくなくヘルシーな美味しさでした。

じっくり煮込んだフカヒレとタラバガニのあんかけ炒飯  たっぷりのフカヒレとタラバガニが入っていてとても贅沢。私は中華丼みたいに御飯の上にあんがかかってるのは嫌いなんですが、コレは炒飯なので御飯がベチャベチャにならなくてとっても美味しかったです。結構量もありました。

デザートはタピオカ入りココナッツミルクとクッキー

お茶も食事の時はウーロン茶、デザートになるとライチ紅茶でした。このお茶がまた美味しかったです。ウーロン茶はWakiyaの方が香りが良かったけど。

サービスの男性は2人ともにこやかで感じ良かったです。お茶もなくなるとサッとお湯を足してくれましたし、サービスのタイミングが

女性専用メニューの美食同源コースは2日前までに要予約だそうです。

エレガントな雰囲気の中でヘルシーな中華を食べたい時にはいいお店ですね。

このあと庭園美術館の香水瓶を観に行ったのですが、その話はまた後日。



もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーのマネジメントを読んだら

2010年10月14日 | 
図書館で随分前に予約してた本がやっときました。「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーのマネジメントを読んだら」。

その前にドラッカーの書いた本を読んでみようと思ったのですが、この本の主人公みなみちゃんと同じく開いてもチンプンカンプンでした。そんなわけで挫折した私のような者にもこの本は小説スタイルで面白く読めて理解しやすかったです。

野球部の女子高生マネージャーが公立進学校のヤル気のない弱小野球部を何とか甲子園に連れていこうと奮闘するというストーリーです。話としては「そんな上手くいくわけ無いだろ!」とかツッコミどころ満載なんですが、みなみちゃんが壁にブチ当たる度にドラッカーのマネジメントの一節を読んでトラブルを解決し成長していくというのが目の付け所がいいなあ・・・と思いました。ドラッカーの言わんとする事を誰にでも馴染みのある高校の部活という具体例を通して易しく噛み砕いて解説してくれているドラッカーの入門書です。

私が一番ハッとしたのは次の一節。
間違いや失敗をしないものを信用してはならない。
それは見せかけか無難なこと、くだらない事にしか手をつけない者だ。
人は優れているものほど多くの間違いをおかす。
優れているほど新しいことを試みる。

人間、長く生きていると保身に走り、新しいことにチャレンジしたり失敗することを恐れるようになるけどそれじゃダメだよね。
やろうかどうしようか迷ったときにはまずやってみるというのが信条だった私なのに、最近はパワーが落ちて無難なことばかり選んでたような気がする。喝を入れられたような一節でした。
常々家族には「人生には失敗なんて無いんだよ、あるのは経験だけ。うまくいかなかったらいい経験をしたと思えばいいんだよ!」なんて偉そうなこと言ってる癖に自分がコレでは説得力に欠けるよね・・・元気出さなきゃ

こんな具合にマネジメントに携わる人だけじゃなく誰にでも当てはまる、又は心当たりのあるところがこの本が人気の所以なのでしょうね。

この本を書いた岩崎夏海さんは秋元康さんに師事していてとんねるず・ダウンタウンの番組製作や、今をときめくAKB48のプロデュースにも携わった方だそうで、この本に出てくる女子高生のモデルはAKB48のメンバーなのだそうです。
表紙からしていかにもそんな感じですものね。さすがプロデュースがウマイなぁ・・・と思います。

真っ赤ジャン

2010年10月14日 | グルメ
昨日のためしてガッテンでやっていた美味しい唐辛子ソース「真っ赤ジャン」。

考案は脇屋友詞さんだったのですね。

道理で先日「Wakiya」で出た辣豆腐のタレに似てるなあ・・・と思いながら見てたんですよ。

辣豆腐には小さな蓮華が添えてあったのでタレをすくって飲んでみたらあまり辛くなくて美味しかったの

パプリカがポイントかもしれません。是非作ってみようっと。

10月のメルヴェイユ料理教室

2010年10月13日 | グルメ
日本橋のフレンチレストラン「メルヴェイユ」での料理教室に行ってきました。

アミューズは
一口サイズのブルーチーズとくるみのマフィン

前菜 
ワラサと秋茄子のマリネ レモンヴィネガードレッシング


メイン
海老のパートブリック包み焼き アメリケーヌソース


デザート
洋梨のタルトにアイスクリームを添えて 


やっぱり松本シェフのお料理は美味しいわぁ
特にアメリケーヌソースはとても手間と時間が掛かっているだけあって旨味がギュッと濃縮されていました。
これが家で作れたら感激です。
パートブリックもパリパリで美味しかった~春巻きの皮でも代用できそうですが、厚みがかなり違うのでどうなるかしら?でもコレは試してみる価値アリです。


GUEST HOUSE Wakiya

2010年10月12日 | グルメ
脇屋シェフの隠れ家レストラン「GUEST HOUSE Wakiya」に行ってきました。

JR目黒駅東口から庭園美術館の方向に歩いて10分位のところ。目立つ看板もなくひっそりとまさに隠れ家的なお店です。最初気づかずに通りすぎてしまいました。ドアを開けると壁一面に色とりどりの林檎。優しい笑顔の女性が迎えてくれました。
お客は1階は私たち二人だけ、2階にも1組だけのようでした。

私たちがいただいたのは5500円のランチコース。


まず始めに、野菜たっぷりのオードブル。色とりどりの野菜にピータン・チャーシュー・クラゲなど。素材を生かした淡白な味付け。結構食べ応えあります。この時点で少食の友達はかなりお腹いっぱいになったらしいです。


とても香り高い凍頂烏龍茶と差し湯用の鉄瓶。途中で茶葉も替えてくれます。おいしくて何杯もいただきました。


大アサリのお出汁の入った茶碗蒸し。上には銀杏のソース。とてもなめらかで濃厚な美味しさ。


押し豆腐で作った麺と松茸やらシメジやら色々な茸が入った中華風のスープパスタ?みたいなお料理。優しいいいお味。




こちらは辣豆腐と鰆、豆腐はかなり刺激的なピリ辛。優しい味付けのものの後には辛いもの、とメリハリある献立が鰆は一度昆布じめしたものを揚げてあるそうです。


大きくて立派な椎茸(サムライ椎茸だったかしら?)と大根の煮込み。肉厚の椎茸がまるで干鮑のうま煮のようでとーっても美味しゅうございました。大根ともよく合いますね。


麺はチャーシューメンと坦々麺の2種。私たちはチャーシューメンをチョイスしたのですが、おかわりにと坦々麺も持ってきてくれたので味見させてもらいました。チャーシューメンはあっさり、坦々麺は胡麻風味ではなく醤油ベースにラー油・青山椒たっぷりの結構な辛さでした。でもどちらも美味しかったですよ。


シメは紅酢炒飯。紅酢のお陰でとてもさっぱりしててお米もパラパラモチモチで美味しかった。


デザートはマンゴープリン。上にはマンゴーと木苺、マンゴープリンの中からは杏仁のソースが。


焼きたての一口アップルパイです。サクサクでした。


プーアール茶、クセがなくとても飲みやすかった。

野菜たっぷりでとてもヘルシー、味付けは淡白なお料理のあとには濃いものというように変化があってとても良かったです。

食べ終わってから次のお皿が出るまでの間に、シェフがシャカシャカ鍋を振る音が聞こえてきて思わず友人と顔を見合わせてニンマリ。出来立ての最高の状態で食べて欲しいというおもてなしの心が伝わってきました。

器がリモージュやロイヤルコペンハーゲンなどが使われているのも素敵。もともとこちらはフレンチレストランだったそうでその名残のようです。器の色や柄も人によって違うのも楽しいです。

お店の方もとても感じよく、つかず離れずのいい距離感での接客は好感が持てました。
お友達のお宅にお邪魔してるような居心地のよさについつい長居してしまいました。


大事な人と行きたいお店です。

横浜中華街

2010年10月10日 | グルメ
今日は久しぶりに子供たちが帰って来たので実家の両親と一緒に横浜中華街にお昼を食べに行きました。
雨も上がって連休の中日ということもあり物凄い混雑ぶり。駅も道路も人で溢れていました。

私たちが行ったのは子供の頃から行きつけの同發別館。
本館の前には長い行列が出来ていましたが、こちらにはなし。
店構えが重厚でいかにも高級そうだからか、宴会向きっぽくみえるからかしら?

私も普段軽くランチするときは同發本館とか菜香や状元樓とかに行くことが多く、別館はお祝い事があった時やお客さんの接待用に使うことが多かったのですが、今回なかなかリーズナブルなコースがあって驚きました。
ホリデーコースという一人¥2100のコースや¥3000の点心コース。

私たちはホリデーコースにしました。
内容は三種冷菜盛り合わせ(蒸し鶏・皮がパリパリのチャーシュー・・・美味しかった!!・白菜の酢漬け)、フカヒレスープ、点心二種、エビのチリソース、五目チャーハン、マンゴープリン。

これに食べ盛り?の息子のために春巻きと五目巻き上げ(これがメチャうま)、海鮮焼きそば(エビ・イカ・ホタテにがザクザク)を追加。

お料理はどれもいい味で美味しくボリューム満点。
マンゴープリンもマンゴーがザクザク入っていて柔らかさもちょうどいい感じで久しぶりに美味しいマンゴープリンでしたよ。

私はホリデーコースだけでもかなりお腹いっぱいでした。2100円でこの内容ならば大満足です。
限定30食とメニューにはあったけど私たちが入店したのが13:30頃でまだあったのでホントに限定なのかは謎。
中華街に行ったら高級そうな店構えにビビらず是非行ってみてね。お薦めですよ。

【追記】今日タイムリーなことに友人から「中華街に来てるんだけど、どこかいいお店あったら教えて!」という電話をもらったので、菜香・状元樓・同發別館を教えてあげたら同發に行ったそうです。とても上品で良い味付けで美味しく中華街のイメージがとえも良いものに変わったと感謝されました。良かった~



ウフィツィ美術館自画像コレクション

2010年10月08日 | 美術館・展覧会
損保ジャパン東郷青児美術館で開催中のウフィツィ美術館自画像コレクションを観てきました。


やはり一番いいなと思ったのはこの美しい「マリー・アントワネットの肖像を描くヴィジェ=ル・ブラン」の自画像。
この当時35歳位らしいですが、とてもそんな年には見えないほど可愛らしい女性です。身につけているドレスのチュールと赤いリボンが愛らしさをいっそう引き立てて素敵でした。この展覧会では昔にもこんなに女性の画家って沢山いたのかと思うほど多くの女流画家の自画像が展示してありましたが、マリー=ルイーズ=エリザベート・ヴィジェ=ル・ブランはピカイチでしたね。額縁もとっても豪華でした。
うっすらとモデルのマリー・アントワネットの顔も見えます。
彼女の描いたマリーアントワネットの肖像画も観てみたいものです。

男性の自画像はあまりにもはっきりくっきりしすぎていて、いかにもポートレイトっぽいのが多かった中で、薄暗い背景に浮かび上がるようなほわっとした雰囲気が他の人のと違っていいな・・・と思って作者を観たらルーベンスでした。名前を見ちゃったからかもしれないけど、やっぱりルーベンスはいいね!と友人も言ってましたよ。

シャガールの自画像にはシャガールらしく奥様と鶏も一緒に描かれていたのが印象的でした。

あと面白かったのは鼻だけの自画像。コレはミュージアムショップでトートバッグにもなっていましたよ。

日本人では藤田嗣治さんや草間弥生さん、横尾忠則さん、杉本博司さんなどの絵が収められていました。

以前ウフィツィ美術館に行ったときには、観るべきものが綺羅星のごとく沢山ありすぎて、回廊にあった自画像は観たような気もするのですがこんな美しい絵画があったことには気づきませんでした。今回出逢うことができてとても良かったと思います。



江~姫たちの戦国

2010年10月07日 | 
図書館で借りていた「江~姫たちの戦国」をやっと読み終わりました。

これは、来年のNHKの大河ドラマの原作。作者は「篤姫」で高視聴率をたたき出した田渕久美子さんです。
脚本家の小説らしくとてもリアルでそれぞれの人物が生き生きと描かれています。
会話もテンポよく、現代的なのでとても読み易かったです。

主演の江役は上野樹里さん・夫は向井理さんということは知っていたけど、他の配役は知らなかったので脳内変換して読んでいました。私の妄想でのキャストは・・・市は稲森いずみ、茶々は宮沢りえ、初は水川あさみ、信長は佐藤浩市、秀吉は竹中直人、家康は西田敏行といったところ。実年齢を考えるとかなり矛盾してるけどこんなイメージなんだからどうかお許しを。
実際はお市は鈴木保奈美、信長は豊川悦司、秀吉は岸谷五朗、家康は北大路欣也だそうですね。
お市の方の忘れ形見の三姉妹は予想通り。
田渕さんの当て書きだったのかも知しません。

今までの大河では綺麗だけど高慢ちきな悪女のイメージが強かった茶々(淀君)が、とても妹思いで心優しく芯の強い女性として描かれていて意外でした。徳川将軍家には、(お市の方が願ったように)浅井と織田の血が流れているというのも初めて知りました。

とにかく江が真っ直ぐな性格で怖いもの知らずでパワフルなんですよ。
あの信長にも物怖じすることなく、秀吉や家康にも食って掛かるという猛女ぶり。
かなり現代的な大河になりそうな予感がします。

骨密度検査してきました

2010年10月05日 | 美容健康
私、ガッチリ骨太体型なので骨粗鬆症とは無縁だろうと思っていたのですが甘かった。

昨日、定期的に持病の経過観察をしていただいている病院でついでに骨密度検査を受けてきました。
今まで足や腕だけで測る簡単な高密度検査は受けたことがあったのですが、その時によって良かったり悪かったりでイマイチ信用できない結果だったため、定期的に通っている主治医のいる病院で検査してもらったの。

今までの簡単な器具の時とは大違いの大々的な検査。
検査着に着替え診察台に寝そべった私の上をガチャンガチャンと音を立てて機械が移動していきます。
この機械では主に腰や大腿骨周辺と腕を撮影するのだそうです。

結果はすぐに出て腰椎や大腿骨は同年代の平均と同じか上くらいで若い人と比べてもほぼ90%と問題は無かったのですが、何故か腕の骨密度がめちゃめちゃ低かったんですよー。
同年代平均の74%、若い人の64%。これって立派な?骨粗鬆症じゃありませんか。
そう云えばガッチリしっかりしている足・腰とは違って腕は細い私。

足腰と腕では骨の質が違うのでしょうかね。食事や運動以外にどうしたらいいのかしら?
このところ夏の疲れが出たのかそれとも旅行のせいか、毎日とって~もだるくて眠くて、階段をちょっと昇っただけでも肩で息するくらいしんどかったので橋本病がひどくなったのかと疑ってたのですが、そちらの数値はすこぶる良く問題ないとのこと。一時控えていた卵もある時期からま、いいか・・と勝手に解禁してしまったのにも拘らず、悪玉コレステロールが減って基準値内になってましたし善玉コレステロールが多いのでとても良いんだそうです。
先生からも卵や海藻も食べ過ぎなければ普通に食べていいよとのお言葉が。

「私、カルシウムもしっかり取ってるつもりなんですけど、これ以上何に気をつけたらいいんでしょう?」と伺うと、先生は「エストロゲンが減少する中年以降になるといくら気をつけていても女性は急激に骨量が減るんだよ。この骨量だと手首とか骨折しやすいから注意しないとね。女性ホルモンが入ってるエビスタという薬飲んでみる?これ飲むと女性はますます元気になるらしいよ!」と笑いながら仰ったので一ヶ月間試してみることにしました。
ほとんど副作用のない薬とのことですが、まれに合わない人もいるらしいのでとりあえず1ヶ月飲んでみます。
骨粗鬆症の本もいただいたので勉強するわ。
これで骨も丈夫に体も元気になれたら万万歳です。






ミューズの微笑み

2010年10月04日 | 美術館・展覧会
土曜日の夜11:45~12:15にNHK教育TVでやっていた「ミューズの微笑」という番組。
箱根ラリック美術館の特集だったので観てみました。

ラリックの作品は大好きなので箱根ラリック美術館はモチロンのこと、色々な美術館で「ラリック展」をやっているのを見つけるとよく足を運んではいたのですが、中にはとっても繊細で素敵なジュエリーやアクセサリーなんだけど実際コレはどんな人がどのように使ったのかしら???と首を撚るような作品があったのも事実。
そんな疑問に思っていたことがこの番組を見ていたら何となくわかりました。

初めはジュエリーデザイナーとしてもてはやされたラリック。
女優サラ・ベルナールにも舞台用のアクセサリーやティアラを依頼されたりと一時は大変な人気だったらしいのですがそれも長続きしなかったようです。
時代と共にファッションが変わって求められるジュエリーも変わったのに、彼は頑なに自分のスタイルを追い続けたために世間に受け入れられなくなります。
大きすぎて付けられないブローチとか戦闘シーンを細かい細工で再現したベルトのバックルとか・・・舞台ならいいだろうが誰がこんなのを身につけたいと思うだろうと酷評されたりしたそうです。
あのバックルは確かにあんまり欲しいと思わないなぁ。
そういえばとっても大きくて綺麗な花のジュエリーがあったのでコレは何かしら?と思ったら「ハットピン」と説明書きがあって「どうみても帽子に付けるのは不可能だよね?!」と思ったこともあるもの。

愛妻アリスに先立たれ、もてる技術をありったけ注ぎ込んだ素晴らしい細工のジュエリーも世間の人には酷評され、どん底のラリックに香水瓶のデザインの注文が舞い込みます。
この時期からラリックは香水瓶の製作に没頭するようになります。
そして彼の関心はパリ万博の女神像の大噴水に代表されるような素敵なガラス器へと移っていくようです。


ちょっとラリック風のトンボのペーパーウェイト。(息子の中学の時の作品)私のお気に入りです。

今までは作品を見ても「わあ、素敵!」「綺麗!」「これ欲しい!」位の感想しか無かったのですが、彼の人生と重ね合わせることで見方も変わりそうです。

また機会があったら箱根ラリック美術館に行ってみたい、そして前回は入れなかったオリエント急行の列車にも乗ってみたいと思いました。

BS日テレで火曜日夜やっている「ぶらぶら美術館・博物館」と云う番組もゆるーい雰囲気で楽しいですよ。