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雲南の誇り・ヤン・リーピン①

2010-01-12 09:39:35 | Weblog
昆明のタクシー。タクシー後部のガラスには、たいてい「雲南映象」と、チケット購入電話番号が書かれたステッカーが貼られていた。不思議なことにイルカや象などの絵が描かれたステッカーも同時に貼ってある。これはタクシーでトラブルが起きたとき、タクシー会社にどの車かを、客が通報しやすいように貼られているのだそう。「あの、象の11番の車」などといえば、一発検索できるという優れものなのだ。ただ、「雲南映象」のステッカーは貼れていても、動物ステッカーがない車は結構、あった。(なるべくそういう車は避けましょう。)

【雲南の誇り・楊麗萍】
「じゃあ、ヤン・リーピン女史を知ってますね!」
2004年夏に昆明でタクシーに乗ったときのこと。私が日本から来て、昆明に関心があると話すと、うれしくてたまらないという様子で若い運転手が話し出した。

「中国各地を公演し、それから世界各地を回っています。彼女ほど有名な雲南人はいないでしょう」

 知らなかった。だが、そう心得て地元新聞に目を向けると、なんと毎週のように彼女の名前が登場し、雑誌には特集もされている。当時、まだ日本には来ていなかったが、すでにアメリカ、ロシア、カナダ、ヨーロッパ、シンガポール、台湾など各地を公演し好評を博し続ける女性舞踏家であった。

 彼女が主演、創作、プロデュースした大型原生生態歌舞集『雲南映象』という演目は、2002年より足かけ3年掛けて雲南で構想を練り込み、2004年3月には、ついに中国で最も権威ある舞踏家の賞・第4回荷花賞で「舞踏詩金賞」ならびに「最優秀主演女優賞」「最優秀編集賞」「最優秀服装設計賞」「優秀演技賞」など5部門を制覇。
 続く2004年3月末から6ヶ月かけて100人の演職員を連れて総移動距離8万キロにも及ぶ中国公演に突入し、各地で熱烈な歓迎を受けているとの報道がされていた。まさに飛ぶ鳥落とす勢い、雲南人の希望の星なのだった。   (つづく)


*今年もよろしくお願いします。なかなかお屠蘇気分が抜けない今日このごろですが、なんとなく今年は去年よりもは明るい年になるような気がします。いや、そうしたいですね。

コメント (2)
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