写真はウインブルドン選手権会場入り口ゲートの開場を待つ人々。この右斜め前に子供たちのファンファーレ鼓笛隊がいた。
【やりがい搾取ではないボランティア】
道の途中のところどころに協賛企業のブースがあり、ウインブルドンマークのついた参加者が喜びそうなものを無料で配っていました。会場図とか、スマホが落ちないようにつけるストラップとか、スマホの後ろにリングを付けて固定するもの、とか、いろいろです。各企業のロゴは控えめで、とにかく大会を盛り上げたい、という気概あふれるおしゃれものばかり。さらに、うれしいのが配る人々が、営業スマイルではなく、自然とこぼれるような笑顔なことでした。ふと思い立ってきただけだったのに、歩くごとに、すごくワクワクして、何かの一員になったような心構えが沸いてきました。
歩道を指し示すかのように地面や芝生に敷かれた白いビニールシートも自然環境と人への気遣いが感じられます。人へは雨天時にぬかるまないように、環境面では周辺の草花を痛めないようにしているのでしょう。誘導もボランティアの方々なのですが、スマートな対応と笑顔があたたかい。さすがロンドンオリンピックが成功した地。大会を成功させたい、という純粋なボランティアの精神が横溢していました。
そうして徒歩で会場の入口に10時ごろ到着。まだゲートは開いていませんでした。人は多いのですが、入口やその先の会場が美しい花々で彩られているせいかまるでパステルカラーのフェスティバルに迷い込んだような雰囲気。みな、笑顔です。
連日観戦している人、主要チケット入手のためにテント泊の人も多いのでしょう。肌が日焼けで赤く火照った人が大勢いました。
ここでチケットを購入しました。シェアハウスの方から、グランド(Ground)チケットなら当日に並ばずに買えると聞いていたのですが、その通りでした。2019年時点で15ユーロ。これでセンターコート、№1コート、№2コート以外のコートの試合は自由に見ることができます。
(勝ち上がった人やシード権のある選手が出るセンターコートなどの人気のチケットは前売り券をネットなどで購入か、当日券を目指してテント泊をするかが必要だそうです。)
10時20分に会場ゲートを通過し人々の流れに身を任せていたら、急に流れが止まりました。けど、みなさん、慌てる様子はありません。ひたすらおだやかです。
10時30分、ファンファーレとともに地元の子供たちのブラスバンドの生演奏で開場。お祭り気分が一層高まります。
それにしても世界的な催し物で規模も大きいのに、その流れをきちっとコントロールしてあくまで地元の手作り感のぬくもりが残っている。すごい。
さて、この日はウインブルドン選手権最終日の前日で、女子シングルス、男子ダブルスと女子ダブルスの決勝が行われる日でした(最終日は男子シングルスの決勝が行われます。)
大会は毎年その年の28週目の月曜日から2週間の日程で開催されています。2019年は7月1日(月)から7月14日(日)の開催日程で、私が行った日は7月13日(土)でした。
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