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2度目のロンドン① 世界最古の地下鉄

2023-09-03 15:29:23 | Weblog
地下鉄のピカデリーラインの列車内。車内は丸くて狭いので、座席の間に人が立つ空間はなかった。

【違っていた2度目の景色】
2019年7月9日火曜日17時半、飛行機の降下とともに映画みたいなモクモクと沸きあがるような白い雲がみえてきました。その下に深い緑と陰鬱な黒味を帯びたレンガの建物がみえ、18時3分にヒースロー空港に到着しました。

ロンドンは二回目です。一度目は1990年の8月末で、わずかに4日間の滞在でした。今回は13日間ずっとロンドンです。大英図書館が主な目的ですが、もちろん、ちょくちょく回る予定。

 前回は30日かけたヨーロッパ学生ツアーの最終地でした。湾岸危機で帰りの飛行機(イラク航空でした)がなくなってしまったので、ツアー会社が見つけたロンドン発の別会社の飛行機に乗るために急遽、決まった目的地。本来の予定にはなかったので手持ちのガイドブックはなく、予習もしておらず、当時はインターネットもないので調べようがない。つまり、予備知識ゼロで行った不思議な国でした。

当時、よくわからないままパリを列車で出て、気が付くと列車ごとフェリーで海の上。驚きながらドーバー海峡とアタリをつけて緑の波涛を眺めていると、真っ白い岸壁がそそり立つ。あれはなんだと考えていると、まもなくガシャリと線路に連結して昔と変わらぬロンドンの街並みをスルスルと列車でかきわけるように進むという、じつにクラシカルな入国でした(1994年からは地下トンネル開通となり、いまでは遠い景色となりました)。観光も情報がなさすぎて少しトンチンカンだったので、今回はその誤解をとく旅でもあるのです。

【最古の地下鉄・ピカデリーライン】
 迎えに来た家人について、空港の地下に直結する地下鉄ピカデリーラインへ。大きなスーツケースを手に乗り込むと、日本の電車に慣れている身には、おもちゃみたいな空間です。

昔みた映画『デューン砂の惑星』にサンドワームというミミズの巨大版みたいな生物がでてきますが、それが彫りぬいたかのようなほぼ真円の空間。日本人女性の私でも頭上に圧迫感を覚える狭さです。

立っている乗客は大きい人はかがんでいますし、座っている人は膝突き合わせるとまではいかなくても、その間に人が立つことはほぼ不可能。座席は、ボックスシートタイプではなく、車両の側面に沿ってシンプルに2列の席が並ぶロングシートタイプ。
 それでいて、この狭さなので足の長い人のなかには向かいの座席に足を差し渡してしまう人もいるのでしょう。わざわざ車内に「それはダメ!」と書かれていました。

車内の張り紙。「座席から足を離してください」と書かれている。
左側の赤い丸の中の絵から、目の前の座席に足を載せてしまう人に
注意喚起していることがわかる。

ただ、そこからくる一体感は日本ではけっして味わえない独特な雰囲気をもたらしています。さすが世界最古の地下鉄です。
                     (つづく)


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