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雲南の冬の味覚「柚子」2

2006-12-15 22:34:17 | Weblog
写真はマンゴーの量り売り。秤に載らない場合はビニール袋に入れて、直接量ることが多い。ちなみに袋いっぱい買って1.5元(20円ほど)だった。(夏、建水の市場にて)
【ヨウズの買い方】
 どんな食べ物にもいえるのだが、市場で売り子さんに声をかけると、
 「これはおいしいよ。これはきれい。」などといいながら、彼らは少しでも大きいものを秤に載せ始める。中国では食品は量り売りが基本なので大きい方が儲けも大きいのだ。外国人慣れした地区ではうっかりすると、秤に載せられるだけ載せて、いきなり「○○元」とくるからたまらない。
 「いらないです」とジェスチャーしても、聞こえないね、という態度を示されて、しぶしぶお金を払う人のよさそうな欧米人を何度見たことか。

 いいなりになると朝昼晩と同じものを食べ続けることになってしまう。だから市場では、毅然と自分の買いたいものを指して、それ以外は受け取らない、と顔に書いてあるぐらいの気迫が必要だ。

 日本人の場合はしゃべらなければほとんど現地の人と見分けがつかないので、しゃべらず指差し、が一番だろう(と受け入れ先の昆明っ子家族に教わった)。

 とはいえ雲南では、現地の事情にうといからといって、値段をふっかけてくることはないので、食品ならば、まず値切り交渉はしなくてよい。量だけが問題なのだ。その交渉もいやなら外資系のスーパーマーケットで買うのが一番だ。ただし鮮度は若干、落ちる。

【「むく」というサービス】
 さて、お金を払うと、今度は売り子さんが「むくか?」と聞いてくる。うなずくと、2センチくらいありそうな、外はレモン色、中はふわふわの綿のような果皮を手早く取り去ってくれる。見事な手さばきだ。

 だが、切るところが問題でゴミも落ちている地面に直接置いてしまう。そして、今まで何を切っていたのかわからないようなナイフで6カ所ぐらい上下に切り込みを入れて、むいていくのが、つらい。

 時折、鼻水をすすった手で食べる部分まで触られてしまうこともあるので、サービスはありがたいのだが、なるべく断るように心がけた。なるべく、とつくのは、遠慮していると思うのか、笑顔で「いいからいいから」といいながら、むいていく勢いに負けてしまうことも結構あったからだ。
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2 コメント

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いつも楽しみにしています (shintank)
2006-12-16 23:27:59
読みやすい文章で、いつも楽しみにしています。

フルーツがリーズナブルでいいですね。でも「むく」サービスを受けてしまったものはどうするのでしょうか?
気になってしまいました、、、

以前は肝炎の話もありましたので、きれい好きかどうかにかかわらず実は大問題なのかなぁと。
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Unknown (もっくん)
2006-12-17 19:46:06
コメントをどうもありがとう。私は「むく」サービスを受けたものも、怪しいと思いつつ、「毒を食らわば皿まで」と食べ続けました。夏には切ったパイナップルを棒に刺して売るものも人気ですが、買うと必ず「甘いシロップ」にどぷりと漬けてくれます。シロップの素性がわからないので、一気に不気味な食品に早変わりですが、つけられてしまったものは、やはり食べました。でも、長期滞在で何度も雲南に訪れている研究者は、人には不思議なものは勧めても、自分では決して変なものは食べず、はしも、茶を注ぐコップも丁寧に自分で熱湯消毒してから使っていました。すごいものだと思いました。自分の身は自分で守らなければいけないのでしょうね・・。
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