(注)本レポートは「マイ・ライブラリー(前田高行論稿集)」で一括ご覧いただけます。
http://members3.jcom.home.ne.jp/3632asdm/0236BpOil+Gas2012.pdf
(ロシアと米国が石油・天然ガス生産の二大国。躍進著しいカタール!)
(2)国別生産量
(表http://members3.jcom.home.ne.jp/maeda1/3-2-T01.pdf 参照)
生産量を国別に見ると、世界で石油と天然ガスの合計生産量が最も多い国はロシアである。内訳は石油が1,028万B/D、天然ガスは6,070億㎥(石油換算1,046万B/D)、合計では2,074万B/Dで、同国だけで世界全体の15%を占めている。同国は石油生産量、天然ガス生産量がともに世界第2位である。
ロシアに次ぐ世界第二位の生産量を誇るのは米国である。同国は石油生産量が世界第3位の784万B/D、天然ガス生産は世界1位の6,513億㎥(石油換算1,122万B/D(石油換算)であり、石油よりも天然ガスの生産量が多い。なお埋蔵量(前章参照)と比較するとロシアは埋蔵量ベースでも世界一であるが、米国は世界11位である。
3位はサウジアラビアの1,287万B/Dである。内訳は石油1,116万B/D、天然ガス992億㎥(石油換算171万B/D)であり石油の比率が圧倒的に大きい。4位から10位までの生産国は、4位イラン694万B/D(内訳:石油432万B/D、石油換算天然ガス262万B/D。以下同じ)、5位カナダ629万B/D(石油352万B/D、天然ガス277万B/D)、6位中国586万B/D(石油409万B/D、天然ガス177万B/D)、7位カタール425万B/D(石油172万B/D、天然ガス253万B/D)、8位UAE421万B/D(石油332万B/D、天然ガス89万B/D)、9位メキシコ384万B/D(石油294万B/D、天然ガス90万B/D)、10位ノルウェー379万B/D(石油204万B/D、天然ガス175万B/D)となっている。
昨年の順位と比較すると1位のロシアから6位の中国までは変わらないが、カタールが昨年の10位から今年は7位に上がっており、逆に昨年7位のノルウェーは10位に落ちている。また昨年8位のメキシコと9位のUAEの順位が入れ替わっている。湾岸産油ガス国のカタールとUAEの存在感が大きくなっていることがわかる。
(続く)
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