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http://mylibrary.maeda1.jp/0435OilMajor2017.pdf
IV. 8カ年(2010-2017年)業績推移の比較
ここでは2010年から2017年までの過去8年間の5社の業績の推移を比較検討する。因みにBrent原油は2011年から13年までの3年間は年間平均価格が100ドルを超えた。しかしその後2015年は一転して50ドル台に半減、2016年初めには30ドルを割るまでに落ち込み、その後回復して同年の年間平均価格は44ドルになり、さらに2017年の年間平均価格は54ドルに上昇している。5社の決算数値はこの価格変動をほぼ忠実に反映していると言えよう。
1.売上高
(図http://menadabase.maeda1.jp/2-D-4-20.pdf 参照)
2010年の売上高トップはExxonMobilの3,832億ドルでありShellがわずかな差(3,782億ドル)で第2位であった。売上高第3位はBP(2,971億ドル)で、TotalとChevronはそれぞれ2,111億ドル及び2,049億ドルであった。2010年から2012年までの3年間はExxonMobilがトップであり、2013年から2016年までは2015年を除きShellがトップに立っなど僅差でトップが入れ替わっている。しかし2017年はシェルの伸びが大きく、ExonMobilとの格差が拡大、ExxonMobilは3位のBPに猛追されその差はわずかである。
2016年までのBPの売上高はExxonMobil、Shellの8割前後で3位にとどまっていた。しかし2017年の売上高は2,400億ドルとなり、伸びの低かったExxonMobilの売上高2,440億ドルとの差はわずかになっている。ChevronおよびTotalは常にTotalが5位、Chevronが6位であり、トップの5~6割の水準で推移している。
年毎に見ると2011年から2014年までは各社とも売上高は高い水準を維持し続けた。しかし2015-16年は原油価格が急落、ピーク時の2011年の売上高の半分程度に急落した。昨年(2017年)は多少回復し、Shell、BP、Totalは2011年の6割台まで戻しているが、ExxonMobil及びChevronは回復のテンポが遅く2011年の5割程度にとどまっている。
(続く)
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前田 高行
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