II. 2017年の業績比較 (続き)
5.設備投資額
(図http://menadabase.maeda1.jp/2-D-4-05.pdf 参照)
2017年の5社の設備投資額はExxonMobilが231億ドルと最も多く続いてShellが208億ドル、シェルが188億ドル、BP166億ドルである。とたーるは5社の中で最も少なくエクソンモービルの2分のⅠの116億ドルである。
6. 石油及び天然ガス生産量
(図http://menadabase.maeda1.jp/2-D-4-06.pdf 参照)
(1)石油生産量
昨年の石油生産量が最も多かったのはExxonMobilの2,283千B/Dであり、5社の中で同社だけが2百万B/Dを超えている。ExxonMobilに次いで生産量が多いのはShell(1,825千B/D)、第3位はChevron(1,723千B/D)である。両社の生産量はExxonMobilの4分の3前後である。BP及びTotalはこれら3社よりかなり少なく、BPは1,356千B/D、Totalは1,346千B/Dの石油を生産しており、ExxonMobilの6割弱にとどまっている。
(2)天然ガス生産量
天然ガスの生産量が最も多いのはShellで石油に換算すると1,839千B/Dであった。2位はExxonMobilの1,702千B/Dである。3位以下はTotal(1,220千B/D)、BP(1,110千B/D)、Chevron(1,005千B/D)と続いている。
(3)石油・天然ガス合計生産量
石油と天然ガスの合計生産量が最も多いのはExxonMobilであり石油換算で3,985千B/Dである。2位はShellの3,664千B/Dである。その他の3社はChevron(2,728千B/D)、Total(2,566千B/D)、BP(2,466千B/D)と200万B/D台に並んでいる。ExxonMobilの生産量を100とした場合、他の4社はShell92、Chevron68、TotalとBPはそれぞれ64及び62である。
各社の石油と天然ガスの比率を見ると、Chevronは石油63%、天然ガス37%であり5社の中では石油の比率が最も高い。その他4社の石油:天然ガスの比率はそれぞれ、ExxonMobil(石油57%:天然ガス43%)、BP(石油55%:天然ガス45%)、Total(石油52%:天然ガス48%)、Shell(石油50%:天然ガス50%)である。Shellは5社の中では天然ガスの比率が最も大きく石油と天然ガスの比率は1対1である。
(続く)
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前田 高行
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