石油と中東

石油(含、天然ガス)と中東関連のニュースをウォッチしその影響を探ります。

前年の悪夢から脱した五大国際石油企業:2021年度業績速報シリーズ(13完)

2022-03-11 | 海外・国内石油企業の業績

(注)本レポートは「マイライブラリー」で一括してご覧いただけます。

http://mylibrary.maeda1.jp/0557OilMajor2021.pdf

 

IV. 8カ年(2014-2021年)業績推移の比較(続き)

4.設備投資[1]

(図http://menadabase.maeda1.jp/2-D-4-23.pdf 参照)

 2014年の設備投資額はChevronが403億ドルで最も多く、次いでExxonMobil(385億ドル)、Shell(317億ドル)、TotalEnergies(241億ドル)でbpが最も少ない238億ドルであった。2015年、16年の2年間は各社とも連続して減少している。その後ExxonMobilは増加に転じたが、他社は横ばいまたは減少を続けた結果、2019年の設備投資額はExxonMobilが311億ドルと2015年の水準に戻ったが、他社は2016年以降ほぼ横ばいの状態にとどまった。

 

 2020年は業績悪化の影響を受けてExxonMobilが前年より100億ドル近く設備投資を削り、その他各社も軒並み削減している。2021年の設備投資は各社によって対応が異なり、ExxonMobil、bp、Chevronが前年よりさらに削減した一方、Shell及びTotalEnergiesは増加している。

 

以上

 

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        前田 高行

 〒183-0027 東京都府中市本町2-31-13-601

        Tel/Fax; 042-360-1284, 携帯; 090-9157-3642

        E-mail; maeda1@jcom.home.ne.jp

 

[1] 「設備投資」は各社決算資料から下記項目を抽出している。

ExxonMobil:        Capital and Exploration Expenditures

Shell:     Capital expenditure, Consolidated Statement of Cash Flow

bp:         Capital expenditure

TotalEnergies:     12. Net investments

Chevron:             Capital & Exploratory Expenditure, Worldwide

 

 

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