(注)本シリーズは「マイライブラリー」で一括してご覧いただけます。
http://mylibrary.maeda1.jp/0570IocAramco2022-3rdQtr.doc.pdf
III. 過去2年間の四半期業績推移(続き)
(飛び抜けた収益率のアラムコ、過去1年間二桁を維持するChevron!)
3.売上高利益率の推移
(図:http://menadabase.maeda1.jp/2-D-4-63.pdf 参照)
2020年10-12月期から今期(2022年7-9月期)までのアラムコとIOC5社の売上高利益率の推移を見ると、コロナ禍の影響が甚大であった2020年を脱した後、2021年以降は多くの会社の利益率は改善されている。中でもアラムコは2021年1-3月期以降、常に25%以上の利益率を確保しておりIOC各社の追随を許さない。
IOC5社の中ではchevronが安定しており、昨年7-9月期以後は10%以上の利益率を上げている。またTotalEnergiesも全8四半期を通じてプラスの利益率であり、これは他社に見られない特色である。売上高が最も多いExxonMobilは2020年10-12月期こそ▲43%の大きな損失率であったものの、2021年以降はコンスタントに5%以上の利益率を示し、直近2四半期の利益率は15%を超える好調さである。
一方Shellは好不調の波が激しく、例えば今年になってからの売上高利益率は8.5%→18.0%→7.0%と変動幅が大きい。bpの変動幅はShell以上に大きく、しかもIOCの中ではもっとも低い水準で利益と損失を繰り返している。
(続く)
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