I 各社の業績概要(続き)
表1-D-4-22a「2022年7-9月期国際石油企業の業績(売上、損益)」参照。
表1-D-4-22b「2022年7-9月期国際石油企業の業績(キャッシュフロー、設備投資)」参照。
表1-D-4-22c「2022年7-9月期国際石油企業の業績(原油・天然ガス生産量)」参照。
(利益は落ちたがキャッシュフロー残高は潤沢なShell!)
- Shell
プレスリリース:
https://www.shell.com/investors/results-and-reporting/quarterly-results/2022/q3-2022.html
(1)売上・利益・利益率
Shellの2022年7-9月期は売上高957億ドル、利益67億ドルで売上高利益率は7.0%であった。前期(4-6月期)との比較では、売上高、利益ともに4.3%、及び62.6%の減少であった。前年同期(2021年7-9月期)比では売上高は1.6倍であった。また利益は前年同期の▲4億ドルの欠損から今期はプラスに転じている。
売上高、利益ともに前年同期比では増加、前期比では減少しているが、その主要因は他社と同様エネルギー価格の上昇と需要回復によるものである。
(2)キャッシュフロー及び設備投資
今期の営業キャッシュフローは125億ドル、投資キャッシュフローは▲50億ドルであり、フリーキャッシュフローは75億ドルであった。また財務キャッシュフローは▲97億ドルであった。この結果、9月末のキャッシュフロー残高は前期より若干減少し360億ドルとなったが、IOCs5社の中では最も高い水準にある。
Shellの7-9月期設備投資は53億ドルであった。
(3)原油・天然ガス生産量
Shellの7-9月期原油・天然ガスの生産量は、日量平均で原油127万B/D、天然ガス30億立法フィート(cfd)であった。天然ガスを原油に換算した原油・天然ガス合計生産量は179万B/Dである。
(続く)
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