石油と中東

石油(含、天然ガス)と中東関連のニュースをウォッチしその影響を探ります。

ニュースピックアップ:世界のメディアから(7月14日)

2017-07-14 | 今日のニュース

・OPEC、米など非OPECの供給増のため来年の需要予測を下方修正

 

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BPエネルギー統計2017年版解説シリーズ:石油篇(11)  

2017-07-13 | BP統計

(注)本シリーズ1~18は「マイライブラリー(前田高行論稿集)」で一括してご覧いただけます。 

http://mylibrary.maeda1.jp/0417BpOil2017.pdf

2017.7.14

前田 高行

 

(インドに追い抜かれサウジアラビアに迫られる日本、年々急増する中国!)

(4) 五大石油消費国(米、中、印、日、サウジアラビア)の消費量の推移

(図http://bpdatabase.maeda1.jp/1-3-G03.pdf 参照)

  2016年の世界の三大石油消費国は米国、中国及びインドである。日本はつい2年前まではNo.3であったが、2015年にインドに追い抜かれその差は年々ひろがっている。そして5位サウジアラビアとの差も毎年縮まっている。これら5カ国の1965年以降の消費量の推移には先進国(米国・日本)と開発途上国(中国・インド、サウジアラビア)それぞれの特徴が如実に表われている。

 

 世界最大の石油消費国である米国は1965年(1,152万B/D)から1980年(1,706万B/D)まで消費が大きく伸びた後、1980年代前半は需要が減退している。しかし1985年(1,573万B/D)以降再び消費量は着実に増加、2000年代前半には2千万B/Dを突破した。そして2005年に2,080万B/Dに達した後は減少と停滞に転じ2016年の消費量は1,963万B/Dであった。

 

 日本については1965年の消費量は171万B/Dで米国の7分の1に過ぎなかったが、それでも中国(22万B/D)、インド(25万B/D)、サウジアラビア(39万B/D)を大きく引き離してい た。1975年には479万B/Dに増加したが、1979年の第二次オイルショックを契機に石油消費の伸びは低下、1985年は443万B/Dであった。1990年代に入り世界経済の発展と共に石油消費量も500万B/Dを超える水準が続いたが、1995年の577万B/Dをピークにそれ以降は毎年前年を下回るマイナス成長となり2016年の消費量は404万B/Dである。

 

 これに対して中国、インド及びサウジアラビアは一貫して増加している。中国の石油消費量は1970年代前半に100万B/Dを突破、特に1990年以降は大きく伸び、1990年の230万B/Dが2000年には470万B/Dに倍増した。2000年に入ると伸びはさらに加速して2003年には日本を追い抜き米国に次ぐ世界第二の石油消費国となっている。2005年は690万B/Dと1990年の3倍に達し、2010年は944万B/D、そして2012年には1千万B/Dを突破、2016年の消費量は1,238万B/Dで、これは日本の3.1倍である。

 

 インドの場合も1965年の消費量は25万B/Dにすぎなかったが、1988年に100万B/Dを超すとその後は10年毎に100万B/D単位で増加、2000年の消費量は226万B/D、2010年は332万B/Dを記録しており、2015年にはついに日本を追い抜き米国、中国に次ぐ世界第3位の石油消費国になった。2016年も消費量は大きく伸びて449万B/Dに達している。サウジアラビアは産油国であるがその消費量はインドと同じような早いペースで増加しており、2016年の消費量は391万B/D日本との差は13万B/Dにすぎない。このペースが続けば1~2年以内にサウジアラビアは日本を追い抜き世界第4位の消費国になると考えられる。

 

 日本が省エネ技術により石油消費を抑えたのに対し、中国及びインドはエネルギー多消費型の工業化を推進しており、またサウジアラビアはエネルギー浪費型の社会構造により、共に石油消費が年々増加している。

 

(続く)

 

本稿に関するコメント、ご意見をお聞かせください。

        前田 高行         〒183-0027東京都府中市本町2-31-13-601

                               Tel/Fax; 042-360-1284, 携帯; 090-9157-3642

                               E-mail; maeda1@jcom.home.ne.jp

 

 

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ニュースピックアップ:世界のメディアから(7月12日)

2017-07-12 | 今日のニュース

・銀行筋の原油供給過剰見通しで価格下落。Brent $46.38, WTI $43.90

・仏Total、カタールのAl Shaheen油田開発契約をMaersk石油から引き継ぐ

 

 

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BPエネルギー統計2017年版解説シリーズ:石油篇(10)  

2017-07-11 | BP統計

(注)本シリーズ1~18は「マイライブラリー(前田高行論稿集)」で一括してご覧いただけます。 

http://mylibrary.maeda1.jp/0417BpOil2017.pdf

2017.7.11

前田 高行

 

(半世紀で世界の石油消費量は3倍以上に!)

(3)1965年~2016年の地域別消費量の推移

(図http://bpdatabase.maeda1.jp/1-3-G02.pdf 参照)

 1965年の全世界の石油消費量は3,072万B/Dであったが、5年後の1970年には1.5倍の4,525万B/Dに増え、さらに1980年には2倍の6,144万B/D強になった。1980年代は横ばいであったが、1990年以降再び増加に勢いがつき、1995年には7千万B/Dを超えた。そして2000年代前半には8千万B/D、2013年に9千万B/Dを突破して2016年の消費量はついに9,656万B/Dに達している。過去半世紀の間に全世界の石油消費量は3倍以上に増えているのである。

 

 これを地域別にみると、1965年には北米及び欧州・ユーラシア地域の消費量はそれぞれ1,293万B/D、1,152万B/Dとこの2つの地域だけで世界の石油消費の8割を占めていた。その他の地域はアジア・大洋州は世界全体の10%(322万B/D)に過ぎず、中東、中南米、アフリカは合わせて300万B/Dに留まっていた。しかしその後、アジア・大洋州の消費の伸びが著しく、1980年には1千万B/Dを突破、1990年代に欧州・ユーラシア地域の消費が伸び悩む中で、1997年にはついに同地域を追い抜き、2000年には2,117万B/Dに達した。さらに2007年には北米をも上回る世界最大の石油消費地域となり、2016年の消費量は世界全体の3分の1強を占める3,358万B/Dとなっている。

 

 欧州・ユーラシア地域は1965年に1,152万B/Dであった消費量が1980年には2,398万B/Dまで増加している。しかしその後消費量は減少傾向をたどり1990年代後半以降は2,000万B/Dを切った。2010年以後も地域の経済不振のため減少し続けており2016年の石油の消費量は1,879万B/Dで世界全体に占める割合はかつての38%から19%にまで低下している。

 

 北米地域については1965年の1,293万B/Dから1980年には2千万B/Dまで伸び、1980年代は需要が停滞した後1990年代に再び増勢を続け2005年には2,511万B/Dに達した。その後は減少を続け2012年には2,300万B/Dを下回ったが、2016年は再び持ち直し2,384万B/Dとなっている。これはシェールオイルの生産が軌道に乗ったことにより石油の天然ガスに対する競争力が回復し、またシェール革命によりエネルギー価格全体が安くなり国内産業が活気を帯びたことが原因の一端であろう。 (天然ガスの生産・消費については後述)。

 

 その他の中東、中南米、アフリカ地域は世界に占める割合は小さいものの、消費量は着実に増加している。特に中東地域は1965年の88万B/Dが2016年には943万B/Dと半世紀で11倍に膨張している。中東には石油の輸出国が多いが各国の国内消費の伸びが生産のそれを上回れば、その分輸出余力が減少することになる。この事実は将来の石油需給問題に影を投げかけていると言えよう。

 

(続く)

 

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        前田 高行         〒183-0027東京都府中市本町2-31-13-601

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BPエネルギー統計2017年版解説シリーズ:石油篇(9)

2017-07-10 | BP統計

 

(注)本シリーズ1~18は「マイライブラリー(前田高行論稿集)」で一括してご覧いただけます。 

http://mylibrary.maeda1.jp/0417BpOil2017.pdf

2017.7.10

前田 高行

 

3.世界の石油消費量(続き)

(石油を爆食する米国と中国、両国だけで世界の石油の3分の1を消費!)

(2)   国別消費量

(表http://bpdatabase.maeda1.jp/1-3-T01.pdf 参照)

 国別に見ると世界最大の石油消費国は米国で、2016年の消費量は1,963万B/D、世界全体の20%を占めている。第二位は中国の1,238万B/D(シェア13%)である。米国と中国を合わせたシェアは33%であり両国だけで世界の3分の1の石油を爆食していることになる。

 

 3位はインドで前年比8%増の449万B/Dであり、これに対して日本の消費量は404万B/Dで前年より3%減少している。2015年にインドと日本の順位が入れ替わったが(BPエネルギー統計2016年版参照)、今年は両国の差がさらに広がっておりインドが米国、中国に次ぐ世界第3位の石油消費国に定着している。日本の消費量は米国の5分の1、中国の3割強にとどまっている。

 

 5位以下はサウジアラビア(391万B/D)、ロシア(320万B/D)、ブラジル(302万B/D)、韓国(276万B/D)、ドイツ(239万B/D)、カナダ(234万B/D)と続いている。石油は米、日の先進2カ国及びBRICsと呼ばれる中国、インド、ロシア、ブラジルの新興4カ国に大産油国でもあるサウジアラビアを加えた7カ国で世界の半分強を消費している。

 

 上位10カ国の中で消費量が前年より減少した国は日本とブラジルの2か国だけであり、その他の8か国は前年より増加している。特にインド及び韓国はそれぞれ+7.8%、+7.2%の高い増加率を示している。

 

 国別消費量を前章の国別生産量(第2章(2))と比較すると興味ある事実が浮かび上がる。米国と中国は消費量世界一位と二位であるが、生産量についても米国は世界1位、中国は世界8位である。両国は石油の消費大国であると同時に生産大国でもある。そしてサウジアラビア及びロシアは生産量で世界2位、3位であり、消費量では5位と6位でいずれもベストテンに入っている。その他消費量10位のカナダは生産量世界6位であり、消費量7位のブラジルも生産量世界10位である。

 

 このように石油消費量上位10カ国のうち6カ国は石油の生産量も多い国々であるが、消費量ベストテンに入っていても生産量が皆無もしくは非常に少ない国は日本、インド、韓国及びドイツの4カ国である。このように石油を大量に消費する国といえどもその状況は各国によって大きく異なる。従って「消費国」と言うだけで結束して産油国(例えばOPECなど)に対峙することは容易ではないのである。

 

(続く)

 

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今週の各社プレスリリースから(7/2-7/8)

2017-07-08 | 今週のエネルギー関連新聞発表

7/3 出光興産 公募による新株式発行に関するお知らせ  

7/3 Total Iran: Total and NIOC sign contract for the development of phase 11 of the giant South Pars gas field  

7/4 住友商事 ガーナ沖油ガス田向けFPSO保有・傭船事業に対する参画について(基本合意) 

7/5 出光興産 株主による新株式発行の差止め仮処分の申立てに関するお知らせ  

7/5 出光興産 有機 EL 材料事業における特許相互利用に関する 提携に合意  

7/6 Total Tragic accident at South Korea’s Samsung yard delays the Martin Linge project in Norway  

7/7 JXTGホールディングス 人事異動について  

 

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ニュースピックアップ:世界のメディアから(7月7日)

2017-07-07 | 今日のニュース

・ロシアエネルギー相、サウジアラムコに北極海ガス田Arctic LNG-2への参加を呼びかけ

 

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BPエネルギー統計2017年版解説シリーズ:石油篇(8)  

2017-07-06 | BP統計

(注)本シリーズ1~18は「マイライブラリー(前田高行論稿集)」で一括してご覧いただけます。 

http://mylibrary.maeda1.jp/0417BpOil2017.pdf

 

2017.7.6

前田 高行

 

3.世界の石油消費量

(世界の石油消費の3分の1はアジア・大洋州!)

(1)   地域別消費量

(図http://bpdatabase.maeda1.jp/1-3-G01.pdf 参照)

 2016年の世界の石油消費量は日量9,700万バレル(以下B/D)であった。地域別でみるとアジア・大洋州が3,368万B/Dと最も多く全体の35%を占め、次に多いのが北米の2,384万B/D(25%)であった。2007年以降はアジア・大洋州が北米を上回る最大の消費地域となっており、この傾向は今後定着するものと思われる。これら二つの地域に続くのが欧州・ユーラシア1,879万B/D(19%)であり、これら3地域で世界の石油の8割近くを消費している。残りの中東(10%)、中南米(7%)及びアフリカ(4%)の3地域を合計しても2割に過ぎず、石油の消費は先進地域(北米、欧州・ユーラシア)及び新興工業国が多いアジア・大洋州に偏っている。

 

 各地域の消費量と生産量(前回参照)を比較すると、生産量では世界全体の34%を占めている中東が消費量ではわずか10%であり、アフリカも生産量シェア9%に対して消費量シェアは4%に過ぎない。これに対してアジア・大洋州は生産量シェア9%に対して消費量シェアは35%と大幅な消費超過となっている。欧州・ユーラシアは生産量も消費量も19%で均衡している。また北米は21%(生産量)、25%(消費量)でありアジア・大洋州と同様消費量が生産量を上回っているが長期的に見るとその差は年々縮小している。このことからマクロ的に見て、世界の石油は中東及びアフリカ地域からその他の地域特にアジア・大洋州に流れており、欧州・ユーラシアは地産地消型を維持、北米は近年域外からの輸入が減少、地産地消型に変化しつつあると言えよう。

 

(続く)

 

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        前田 高行         〒183-0027東京都府中市本町2-31-13-601

                               Tel/Fax; 042-360-1284, 携帯; 090-9157-3642

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BPエネルギー統計2017年版解説シリーズ:石油篇(7)  

2017-07-05 | BP統計

 

(注)本シリーズ1~18は「マイライブラリー(前田高行論稿集)」で一括してご覧いただけます。 

http://mylibrary.maeda1.jp/0417BpOil2017.pdf

                                                                                                  2017.7.6

前田 高行

 

(鎬を削る米国、サウジアラビア及びロシアの3か国!)

(4)主要産油国の生産量の推移(1990年、 2000年、2016年)

(図http://bpdatabase.maeda1.jp/1-2-G03.pdf 参照)

 産油国の中には長期的に見て生産量が増加している国がある一方、年々減少している国もある。ここでは米国、サウジアラビア、ロシア、イラン、イラク、UAE、中国、ブラジル及びベネズエラの9カ国について生産量の推移を見てみる。

 

 米国は1980年代半ばまで1千万B/Dの生産量を維持していたが、その後は年を追う毎に減り1990年には891万B/D、さらに2000年には773万B/Dに減少している。そして2008年にはついに678万B/Dまで落ち込んだが、同年以降石油生産は上向きに転じ2016年には1,235.4万B/Dとサウジアラビア、ロシアを抑えて世界一の産油国になっている。米国の2016年の生産量は2000年の1.6倍である。

 

 サウジアラビアの生産量は1990年の711万B/Dが2000年には947万B/Dに増加、2016年は1,234.9万B/Dに達している。これは1990年比1.7倍という顕著な増加である。ロシアの石油生産は1990年に1千万B/Dを超えていたが、ソ連崩壊の影響で90年代は急減、2000年の生産量は658万B/Dに落ち込んだ。しかし同国はその後再び生産能力を回復し2016年は革命前を超える1,123万B/Dを記録している。

 

 3か国の1990年、2000年および2016年の生産量を比較すると、1990年はロシアが最も多く(1,034万B/D)、2000年はサウジアラビア(947万B/D)、そして2016年は米国(1,235.4万B/D)とそれぞれの節目で3か国の首位が交替している。そして3か国とも生産量はその他の産油国を大きく引き離している。今後もこn3か国の間で首位の座を争う3強の時代が続くことは間違いないであろう。

 

 イラン、イラク、UAE及び中国各国の1990年、2000年、2016年の生産量を比べるといずれの国も過去26年の間に生産量が増加しており2016年には400万B/D台で横並び状態にある。しかし各年代の順位を見ると、1990年はイラン、中国、UAE、イラクの順であり、2000年の順位は中国、イラン、UAE、イラクとなり中国とイランが入れ替わっている。そして2016年の4か国の順位はイラン、イラク、UAE、中国であり、中国が最も少ない。

 

 人口が桁違いに多い中国は消費量も今や米国に次ぎ世界第2位であるが(次章「石油の消費量」参照)、国内生産量が伸び悩んでいるのは同国の石油埋蔵量が頭打ち(あるいは減少傾向にある)ことを示している。これに対してイランとイラクは1990年から2016年の間にそれぞれ国際政治の影響を受け(イラクは湾岸戦争、イランは経済制裁)生産量が停滞したが、両国ともにそれなりの人口を擁しているため国内消費及び外貨獲得のため石油生産を拡大する必要があり、今後も増産傾向が続くことは間違いなさそうである。一方UAEは今後とも生産原油の大半を輸出に回すことになり、このため生産量は国際原油市況に左右されることになるであろう。

 

 ブラジルとベネズエラの南米二大産油国は対照的である。ブラジルの1990年の生産量はわずか65万B/Dであったが、2000年には128万B/D、2016年は261万B/Dと1990年の4倍に増えている。一方のベネズエラは1990年224万B/D、2000年311万B/Dとブラジルを大幅に上回り、UAEあるいは中国と同レベルの生産量を誇っていたが、2016年にはここで比較した9カ国の中で唯一2000年を下回る生産レベルに落ち込み、ブラジルよりも少ない状況である。世界一の石油埋蔵量を誇る(前章「埋蔵量」参照)ベネズエラの生産量が落ち込んだのは偏に為政者の失政に起因していると言えよう。

 

(石油篇生産量完)

 

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ニュースピックアップ:世界のメディアから(7月5日)

2017-07-05 | 今日のニュース

・Brent原油50ドル近くで安定、$49.83。WTIは$47.25

・中国、ロシアとシベリア産天然ガス輸入契約締結。30年で総額4千億ドル

・カタール石油トップ:LNG生産量2024年までに現在の年産7,700万トンから1億トンに増強。 *

 

*「BPエネルギー統計2016年版」参照。http://mylibrary.maeda1.jp/0387BpOilGas2016.pdf

 

 

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