石油と中東

石油(含、天然ガス)と中東関連のニュースをウォッチしその影響を探ります。

石油と中東のニュース(6月21日)

2022-06-21 | 今日のニュース

(石油関連ニュース)

原油/天然ガス価格チャート:https://tradingeconomics.com/commodity/brent-crude-oil

・供給不足見込みで原油価格上昇。Brent $114.13, WTI $110.17

・サウジの4月原油輸出過去25カ月で最大の738万B/D、生産は1,044万B/D

・中国原油輸入量、ロシアの安売りで19カ月ぶりにサウジと首位入れ替わる

(中東関連ニュース)

・イスラエル連立内閣崩壊、10-11月に3年間で5回目の総選挙へ

・サウジ皇太子、エジプトを公式訪問、ヨルダン、トルコにも歴訪

・UAE、スーダンの紅海沿岸に60億ドルで港湾建設

・CNNのアラビア語 Business放送、年内スタート予定

 

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石油と中東のニュース(6月19日)

2022-06-19 | 今日のニュース

(石油関連ニュース)

原油/天然ガス価格チャート:https://tradingeconomics.com/commodity/brent-crude-oil

・ロシア、西欧向けガス供給をカット。仏100%、伊50%他

(中東関連ニュース)

・サウジ皇太子、6/22日にトルコ訪問

・米、イラン経済制裁強化のため中国、UAE企業を制裁対象に追加

・サウジで日本企業のための税制説明会開催

・三菱パワー、エジプトの石油精製化学企業に水素燃焼技術供与

・中東でディズニー映画上映禁止騒動。LGBTQ+に寛容すぎる米

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今週の各社プレスリリースから(6/12-6/18)

2022-06-18 | 今週のエネルギー関連新聞発表

6/12 TotalEnergies

Qatar: TotalEnergies the First Company Selected to Partner with QatarEnergy on the Giant North Field East LNG Project

https://totalenergies.com/media/news/qatar-totalenergies-first-company-selected-partner-qatarenergy-giant-north-field-east

 

6/13 コスモエネルギーホールディングス

JOGMECとのOffshore Block 4探鉱事業に関する出資基本契約証書締結について

https://ceh.cosmo-oil.co.jp/press/p_220613/index.html

 

6/13 bp

bp reshapes Canada portfolio for strong future growth

https://www.bp.com/en/global/corporate/news-and-insights/press-releases/bp-reshapes-canada-portfolio-for-strong-future-growth.html

 

6/14 出光興産

西部石油株式会社の株式取得(子会社化)とその関連事項についてのお知らせ

https://www.idemitsu.com/jp/news/2022/220614.html

 

6/15 経済産業省

萩生田経済産業大臣は、マズルーイ・アラブ首長国連邦(UAE)・エネルギー・インフラ大臣とTV会談を行いました

https://www.meti.go.jp/press/2022/06/20220615001/20220615001.html

 

6/15 ExxonMobil

ExxonMobil statement regarding President Biden Letter to Oil Industry

https://corporate.exxonmobil.com/News/Newsroom/News-releases/2022/0615_ExxonMobil-statement-regarding-President-Biden-Letter-to-Oil-Industry

 

6/15 bp

bp to lead and operate one of the world's largest renewables and green hydrogen energy hubs based in western Australia

https://www.bp.com/en/global/corporate/news-and-insights/press-releases/bp-to-lead-and-operate-one-of-the-worlds-largest-renewables-and-green-hydrogen-energy-hubs-based-in-western-australia.html

 

6/16 出光興産

出光興産とJERAによる伊勢湾地区における水素サプライチェーン構築に向けた共同検討について

https://www.idemitsu.com/jp/news/2022/220616.html

 

6/16 石油連盟

「石油業界のカーボンニュートラル行動計画」2021年度フォローアップ結果について

https://www.paj.gr.jp/paj_info/topics/2022/06/16-001972.html

 

6/17 INPEX

豪州南オーストラリアにおける水素ハブプロジェクト開発に向けた豪 AGL Energy Limited との協業覚書の締結について(お知らせ)

https://www.inpex.co.jp/news/assets/pdf/20220617.pdf

 

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石油と中東のニュース(6月17日)

2022-06-17 | 今日のニュース

(石油関連ニュース)

原油/天然ガス価格チャート:https://tradingeconomics.com/commodity/brent-crude-oil

・サウジ石油相、突然のロシア訪問。Novak副首相と意見交換

・エジプト/EU/イスラエルが天然ガス供給で協議。エジプトのLNG設備活用

(中東関連ニュース)

・トルコ外相:スウェーデン、フィンランドのNATO加盟対応は未だ不十分

・ベネズエラ大統領、トルコ等に続きMENA5カ国目のカタール訪問

・イランが衛星用ロケットの発射準備。ミサイル開発を疑う米国

・改善の兆し見られないイエメンフーシ派の少年兵徴用

・林外相、記者会見でダマスカス空港襲撃事件について論評。 *

*外務省HP参照:https://www.mofa.go.jp/mofaj/press/kaiken/kaiken24_000118.html#topic5

・長岡外務省審議官、サウジ リヤドで日サ政策協議

・ヨルダン/日本経済協力でJETROがオンライン会議開催

・イラン、両替商に2018年以来の制限撤廃、通常業務認める

・エジプト、旅行者のコロナ制限を全面解除

・イラク:未だ全容解明できないフセイン大統領、イスラム国当時の大量虐殺

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石油と中東のニュース(6月15日)

2022-06-16 | 今日のニュース

(石油関連ニュース)

原油/天然ガス価格チャート:https://tradingeconomics.com/commodity/brent-crude-oil

・OPEC月報:石油需要、今年中にコロナ禍以前の水準に復帰の見込み

・イラン-ベネズエラ、石油分野の協力拡大。イランの石油製品・技術を輸出

・トルコ、黒海ガス田パイプライン敷設開始。来年1-3月に送ガス開始

(中東関連ニュース)

・NATO首脳会議に先立ちトルコ、英仏独がベルリンで会談

・米大統領、来月13日からイスラエル、サウジアラビア訪問

・イスラエル連立与党で造反、過半数維持困難に。裏でネタニヤフ前首相が画策

・イスラエル、トルコへの旅行者に帰国勧告。イラン過激派テロの動き

・バハレーン、20年ぶりの大型内閣改造。世代交代、女性も4人起用

・イエメン内戦、Taiz市解放ルート巡りフーシ派が停戦違反

・サウジ:政府準備金、2016年から58%減少

・ギリシャが拿捕ロシア船積載のイラン原油を返還

・ロシアからインド向け貨物にカスピ海-イラン-ペルシャ湾の新ルート

・トルコ、Turkey名称変更相次ぐ。Turkish AirwaysもTurkiyeに変更

・丸紅、ドバイ企業Lunatusに資本参加。中東医薬品市場を拡大

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SF小説:「新・ナクバの東」(22)

2022-06-14 | 荒葉一也SF小説

(英語版)

(アラビア語版)

 

2022年6月

 

Part I:「イスラエル、イラン核施設を空爆す」

 

22. さまよう3羽の小鳥(下)

「アブダラー」はヘルメットを脱ぐと首にぶら下げたロケットを戦闘服の襟もとから取り出し蓋を開けた。そこには彼の唯一の肉親である姉と姪の写真が入っている。<週末にはまた姪に会いに行こう> 心の中で呟くと彼はいとおしむように写真を眺めた。

 

その時、喉の奥につかえを覚えた。<風邪は治ったはずなのに-------> 彼は数度咳き込んだ。それはまるで彼の意思とは無関係に何者かが体外に飛び出そうとするかのようであった。咳とともに喉の奥の飛沫が姉と姪の写真の上に飛び散った。「アブダラー」はそのままロケットの蓋を閉じ胸にしまい込むと、ヘルメットを装着し直した。

「どうしたんだ?」。

「エリート」の心配そうな問いかけが入った。膝に置いたヘルメットのマイクロフォンが咳き込む音を拾ったらしい。

「何でもありません。任務が終わって緊張が解けたためと思われます。」

実のところ「アブダラー」は緊張が解けた訳ではなかった。彼には気がかりなことが一つ残っていた。操縦する戦闘機の胴体に抱えている小型核ミサイル---------。

 

<これだけは無事に基地に持ち帰らなければ> 彼は心の中でそうつぶやいた。

 

ペルシャ湾上空をホルムズ海峡へと向かう戦闘機は母国からますます遠ざかるばかりである。彼は前方に拡がるペルシャ湾の紺碧の海と真青な空をただじっと凝視した。

 

(続く)

 

荒葉一也

(From an ordinary citizen in the cloud)

 

前節まで:http://ocininitiative.maeda1.jp/EastOfNakbaJapanese.html

 

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ロシア経済制裁追随でChevron除く4社は深傷:2022年1-3月期五大国際石油企業決算速報(13完)

2022-06-14 | 海外・国内石油企業の業績

(注)本レポートはマイライブラリーで一括してご覧いただけます。

http://mylibrary.maeda1.jp/0560OilMajor20221stQtr.pdf

 

III. 過去2年間の四半期業績推移(続き)

(投資に慎重な各社!)

(5).設備投資の推移

(図:http://menadabase.maeda1.jp/2-D-4-64.pdf 参照)

 2020年4-6月の5社の設備投資額はExxonMobilが53億ドルで際立って多く、その他4社は30億ドル前後で並んでいる。同年7-9月期に一旦減少した後、10-12月期には再び増加、同期の投資額はShellの52億ドルを筆頭にExxonMobil48億ドル、TotalEnergies45億ドル、bp35億ドル、Chevron32億ドルであった。

 

 2021年前半は減額或いは横ばい状態を続けた後、10-12月期にはピークに達した。同期の投資額はShellが62億ドルで最も多くExxonMobilは58億ドル、他の3社も含め5社すべての投資額が対前期比で増加している。しかし2022年1-3月期は5社全てで設備投資が減額している。2020年4-6月期を100とした場合、2022年1-3月期はShellが123に増加した以外、他の4社はTotalEnergies99、bp97、ExxonMobil92、Chevron83といずれも下回っている。

 

 設備投資は各社が直近の自社の業績及び今後のエネルギー価格の動向、さらには長期的に見た炭化水素資源の需給見通し等により各社の判断が分かれるところである。長引くコロナ禍により世界経済が停滞し、また環境問題で石油企業に厳しい目が注がれているため各社とも設備投資に慎重な様子がうかがわれる。但し、石油・天然ガスの開発には長期間の投資が必要であり、短期的な投資抑制は近い将来のエネルギーの需給バランスに深刻な影響も懸念されるところである。今後の動向を注視したい。

 

(完)

 

本稿に関するコメント、ご意見をお聞かせください。

        前田 高行         〒183-0027 東京都府中市本町2-31-13-601

                               Tel/Fax; 042-360-1284, 携帯; 090-9157-3642

                               E-mail; maedat@r6.dion.ne.jp

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石油と中東のニュース(6月13日)

2022-06-13 | 今日のニュース

(石油関連ニュース)

原油/天然ガス価格チャート:https://tradingeconomics.com/commodity/brent-crude-oil

・カタール、仏TotalEnergies者と北部ガス田拡張契約。総額300億ドル

(中東関連ニュース)

・トルコ、露・ウクライナ・国連の4者停戦協議を提案

・米経済制裁対象のイランとベネズエラ2カ国が20年間の協力協定締結

・IAEA、イランに核協議再開迫る

・リビア首都で対立勢力が衝突、二人の首相並立で国政マヒ状態

・トルコ、シリア難民の滞在要件に新たな規則制定。移動制限図る

・イラク議会最大会派サドル派議員が一斉に辞職、国会機能不全に

・サウジ:成人女性のIDカード写真はスカーフ着用が必須

・イラン通貨の対米レート、最低水準に。経済危機でテヘランで抗議活動

 

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ロシア経済制裁追随でChevron除く4社は深傷:2022年1-3月期五大国際石油企業決算速報(12)

2022-06-13 | 海外・国内石油企業の業績

(注)本レポートはマイライブラリーで一括してご覧いただけます。

http://mylibrary.maeda1.jp/0560OilMajor20221stQtr.pdf

 

III. 過去2年間の四半期業績推移(続き)

(売り上げ回復とともに伸びる営業C/F!)

4.営業キャッシュフローの推移

(図:http://menadabase.maeda1.jp/2-D-4-72.pdf 参照)

 2020年4-6月期から今年1-3月期までの四半期ごとの営業キャッシュフロー(以下C/F)の推移は概略以下の通りであった(但しExxonMobilは2020年7-9月期、Chevronは2021年1-3月期以降)。

 

 2020年4-6月期の営業C/Fはが最も多かったのはbpの37億ドル、次いでTotalEnergiesが35億ドル、Shell26億ドルであった。その後2020年末までの営業C/Fは各社で乱高下したが、2021年に入ると油価の高騰及び新型コロナ禍の終息傾向により各社の売上が伸び、営業C/Fも増えている。特にExxonMobil及びShellの伸びが著しく、Shellは同年7-9月期に160億ドル、またExxonMobilも10-12月期に171億ドルと過去8四半期を通じて最も高いC/Fを記録している。TotalEnergies及びChevron両社も同期に最も多いC/Fを稼ぎ出している。

 

 2022年1-3月期はShellが増加、ExxonMobilが減少して148億ドルで並び、他の3社はTotalEnergiesとChevronが減少、bpが増加して80億ドル前後で並ぶ形になっている。

 

(続く)

 

本稿に関するコメント、ご意見をお聞かせください。

        前田 高行         〒183-0027 東京都府中市本町2-31-13-601

                               Tel/Fax; 042-360-1284, 携帯; 090-9157-3642

                               E-mail; maedat@r6.dion.ne.jp

 

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ロシア経済制裁追随でChevron除く4社は深傷:2022年1-3月期五大国際石油企業決算速報(11)

2022-06-12 | 海外・国内石油企業の業績

(注)本レポートはマイライブラリーで一括してご覧いただけます。

http://mylibrary.maeda1.jp/0560OilMajor20221stQtr.pdf

 

III. 過去2年間の四半期業績推移(続き)

(直近3期高収益率のChevron、他社との格差開くbp!)

3.売上高利益率の推移

(図:http://menadabase.maeda1.jp/2-D-4-63.pdf 参照)

2020年4-6月期から今期(2022年1-3月期)までのIOC5社の売上高利益率の推移を見ると、2020年はコロナ禍の影響により各社とも大幅な下振れを経験しており、▲50%から▲80%の損失率になるなど悪夢の一年間であったと言えよう。

 

2021年に入り各社とも業績が回復、1-3月期は全社の利益率がプラスとなり、この傾向は4-6月期も続いた。しかし7-9月期以降は各社の収益力に格差が生まれ、Chevronは直近3四半期に連続して二桁台の利益率を達成している。ExxonMobil及びTotalEnergies も3期続けて利益率6%以上で健闘している。Shellの2021年以降の売上高利益率は10.2%(2021.1-3月期)→5.7%(2021.4-6月期)→▲0.7%(2021.7-9月期)→13.4%(2021.10-12月期)→8.5%(2022.1-3月期)と他社に比べブレが大きいものの利益率は悪くない。これら4社に対して2021年以降のbpの売上高利益率は12.8%(2021.1-3月期)→8.3%(2021.4-6月期)→▲6.7%(2021.7-9月期)→4.5%(2021.10-12月期)→▲39.8%(2022.1-3月期)であり、他社に見劣りするだけでなく、他社との格差が開いていることが特徴である。

 

(続く)

 

本稿に関するコメント、ご意見をお聞かせください。

        前田 高行         〒183-0027 東京都府中市本町2-31-13-601

                               Tel/Fax; 042-360-1284, 携帯; 090-9157-3642

                               E-mail; maedat@r6.dion.ne.jp

 

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