ITSを疑う

ITS(高度道路交通システム)やカーマルチメディア、スマホ、中国関連を中心に書き綴っています。

ETCの各種割引について考える

2006年07月03日 | ITS
ETCマイレージで、知らないうちに600ポイントをプレゼントされていたと昨日書いた。

このプレゼントは、昨年やっていた5000円分通行料プレゼントや、現在も行われているリース助成など各種ETC助成金と重複では付与されないようだが、そうした助成の恩恵を受けていない人はマイレージに申し込みだけでプレゼントされるようだ。

600ポイントの価値を計算するのは難しいが、まあ5000円相当ぐらい。ということは、なんだかんだといいながら、ETCを装着したユーザーはほぼ全員、何らかの形で5000円程度の補助を受けている、もしくは受けることが可能だ、といえる。

一方で、現在安いETC車載器は1万円で購入可能だ。
小売店で1万円で売られている商品の製造原価が5千円を超えていることはないと思う。
ということは、製造原価相当の補助金が恒常的に支払われている、ということなのだ。

これは何かおかしくないか?
国が大量に発注し、希望者に無料で配れはよかったんじゃないか?

民間に任せたのは、行政コストを省くためだろう。
しかし、製造コストに匹敵する助成金を支出しているのでは、何のために民間に委託し、民間業者に中間マージンを落としているのか、理解できない。
国民は民間業者の中間マージンを負担させられているように感じる。

確かにオンライン登録や取り付け作業という、民間業者が介入せざる得ない部分があることは認める。しかし、海外にはインターネットで申し込めば宅配便で機器が送付され、自分でダッシュボードに置くだけ、というようなシステムが存在する。

どうも納得いかない仕組みになっている。