ITSを疑う

ITS(高度道路交通システム)やカーマルチメディア、スマホ、中国関連を中心に書き綴っています。

末期ガンと戦うIT社長

2006年07月04日 | 雑記
いま、テレビなどで話題の「末期ガンになったIT社長」藤田 憲一氏は、実はテレマティクスの世界ではかなり名の知れた人物である。マーケティング、CRMの専門家として、カーメーカー系のテレマティクス立ち上げなど、多くのプロジェクトにかかわってきている。

自動車工業会JAMAのWEBサイトに掲載されているテレマティクスに関する論文。最初の2ページ。
テレマティクスに関する著書

氏は、かなり早い段階で「テレマティクスはそれ自身ではビジネスにならない。カーメーカーのCRM戦略である」と明確に定義していた。これはまったくその通りだと思う。(2004年9月のこのブログのコメントに言及があります

結局のところはCRMとしてもさほど使える内容はない、と実は私は疑ってきたのだが、それはともかくとして藤田氏の発表されてきた内容は非常に参考になる。

WEB上で公開されている「ビジネス道場 快適マーケティング入門」など、非常にわかりやすくまとめられている。
特筆すべきは、プロダクトアウト視点からITSやクルマ+通信を語る人が多いなかで、きっちりとカスタマーからの視点でもの見ている方だと思う。

氏のご健闘を心からお祈りします。