今日の日経新聞に、面白い記事が出ていた。
いわく、
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携帯電話にデジカメ機能がついたが、デジカメは単独で生き残った。
一方で、(ウィルコムのW-ZERO3を例にあげ)携帯電話にパソコンが組み込まれる可能性がある。
このように、機能が融合し集約されるものもあれば、独自に進化するものもある。
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ここで思い出されるのが、TVとネットの融合とか、クルマと通信の融合といった話だ。
これらは既定路線だ、という評論家も多いが、決して順調にすすんでいるとは思えない。
何故だろうか?
私は、携帯電話に代表されるような個人に帰属する商品と、リビングのTVのような一家の共有物である商品に分けて考えると、これがうまく説明できると思う。
各々を仮に「個財」と「家財」と呼ぼう。
私の仮説は、「個財」と「家財」は決して融合しない、ということだ。
何故デジカメは携帯との競合を生き残れたのか。
解像度や手ぶれ機能などで、デジカメは差別化に成功した、というのか一般的な見方だろう。
しかし、それよりも重要なことは、デジカメというのはやはり家財なのだということだ。
一家の出来事を記録するための家庭の共有物として、それなりの性能のものを用意する。
家人個々の携帯にカメラがついていても、それで代替はしにくい商品なのだ。
リビングのTVも家財だ。一方、パソコンは(ハードウェアは家財だとしても)使用形態は完全に個財である。リビングのTVにパソコンがあっても、使いたいときに使えないし、どんなサイトで何を見るか、という極めてプライベートな行為をリビングの大画面でやりたいとは思わない。
だからTVとパソコンは融合しない。
クルマも一般には家財だ。
家族の共有物のディスプレーにプライベートな携帯メールが表示されるということを好む人はいない。クルマ+通信で真っ先に指摘された、「車内でメールを読む」というビジネスがまったく成功しなかった理由はこの辺にもありそうだ。
一方、家財であるテレビは極めてクルマと親和性が高い。カーテレビの装着率をみるとそれはよくわかる。
テレビは家財だ、という感覚は一人暮らしではピンと来ないだろう。
同様にクルマは家財、という感覚は、自分専用のクルマをもっている人には理解できないかもしれない。
多分、クルマ+通信の絵を描いている人たち、特にIT系ヤングエクゼクティブ(死語?)の人たちは、独身だったり自分専用車を持っているのだろう。彼らにとって、クルマは個財だ。
その辺に実際のマーケットとのずれがでているような気がする。
いわく、
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携帯電話にデジカメ機能がついたが、デジカメは単独で生き残った。
一方で、(ウィルコムのW-ZERO3を例にあげ)携帯電話にパソコンが組み込まれる可能性がある。
このように、機能が融合し集約されるものもあれば、独自に進化するものもある。
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ここで思い出されるのが、TVとネットの融合とか、クルマと通信の融合といった話だ。
これらは既定路線だ、という評論家も多いが、決して順調にすすんでいるとは思えない。
何故だろうか?
私は、携帯電話に代表されるような個人に帰属する商品と、リビングのTVのような一家の共有物である商品に分けて考えると、これがうまく説明できると思う。
各々を仮に「個財」と「家財」と呼ぼう。
私の仮説は、「個財」と「家財」は決して融合しない、ということだ。
何故デジカメは携帯との競合を生き残れたのか。
解像度や手ぶれ機能などで、デジカメは差別化に成功した、というのか一般的な見方だろう。
しかし、それよりも重要なことは、デジカメというのはやはり家財なのだということだ。
一家の出来事を記録するための家庭の共有物として、それなりの性能のものを用意する。
家人個々の携帯にカメラがついていても、それで代替はしにくい商品なのだ。
リビングのTVも家財だ。一方、パソコンは(ハードウェアは家財だとしても)使用形態は完全に個財である。リビングのTVにパソコンがあっても、使いたいときに使えないし、どんなサイトで何を見るか、という極めてプライベートな行為をリビングの大画面でやりたいとは思わない。
だからTVとパソコンは融合しない。
クルマも一般には家財だ。
家族の共有物のディスプレーにプライベートな携帯メールが表示されるということを好む人はいない。クルマ+通信で真っ先に指摘された、「車内でメールを読む」というビジネスがまったく成功しなかった理由はこの辺にもありそうだ。
一方、家財であるテレビは極めてクルマと親和性が高い。カーテレビの装着率をみるとそれはよくわかる。
テレビは家財だ、という感覚は一人暮らしではピンと来ないだろう。
同様にクルマは家財、という感覚は、自分専用のクルマをもっている人には理解できないかもしれない。
多分、クルマ+通信の絵を描いている人たち、特にIT系ヤングエクゼクティブ(死語?)の人たちは、独身だったり自分専用車を持っているのだろう。彼らにとって、クルマは個財だ。
その辺に実際のマーケットとのずれがでているような気がする。