ITSを疑う

ITS(高度道路交通システム)やカーマルチメディア、スマホ、中国関連を中心に書き綴っています。

モバイルスイカ 開放へ

2006年07月14日 | モバイル・ウエアラブル
ビューカードを作らないと使えないことがネックだ、といわれているJR東のモバイルスイカだが、日経新聞によれば近々銀行口座からの入金に対応するらしい。

一年間で100万人の会員獲得を目標に今年の初めにスタートし、半年たって会員は10万人だという。
半年時点の目標を50万人と仮定して、達成率20%。
これは不調というよりも失敗というべきで、不振要因を改善するのは当然のことだ。

そもそも、モバイルスイカとはJR東にとって一体どんなビジネスモデルなのだろう?
想像するに、こんな企画書があったのだろう。

・ビューカード会員獲得による顧客囲い込み
・ビューカード会員が拡大することでの自社外クレジット利用手数料収入増
・スイカ利用拡大による駅ナカ商業施設の売り上げアップ
・キオスクにおけるスイカ利用拡大による販売コスト低減と顧客処理能力アップ
・スイカ利用拡大による自動改札のトラブル低減

当然、これらの収入拡大、コスト低減効果による収益増が、モバイルスイカ導入のコストを上回るように企画書は作られているはずだ。
ビューカードを放棄せざる得なくなるとすれば、これは成立しなくなるだろう。

一方、例のペンギンが出てくるCMに代表されるモバイルスイカのプロモーションであるが、全体で数十億円はかかっていると思う。
現在会員数10万人ということは、一人当たりのアクイジションコストはなんと数万円。

すべて想像で書いており、間違っていたら申し訳ないが、どうも某最大手広告代理店に良いようにやられちゃっているように見える、といったらいいすぎ?