この間のテクニカル分析手法の開発の成果の1つに、MIN指数(MIN値とは異なります。MIN値はあくまでもその時の終値)の変遷を追いながら、当日の逆転時期を見定めての売買を行う手法があります。
例えば、1月24日のレーザーテックですが、前日のMIN指数は0.110でした。1月16日に底の0.000をマークしております。ここから一旦22日に0.199まで上り詰め、23日は1.110まで落としておりました。23日の下落はそれほど大きかったということになります。
さて、24日の当日のMIN指数は終値では0.141です。前日は1.110でしたので、かなり復調したと思えます。
ところで、前日よりMIN指数が上回る時点が買いのポイントとなります。従って、レーザーテックのこの日の場合は1.110とイーブンとなる終値がその買いポイントです。そこでちょっと前場だけですが、シミュレーションをしてみました。
始値:15255円 安値:15180円 その後に高値:15675円
そして前場の終値:15610円でした。この時系列の条件で、前日のMIN指数の0.110と釣り合うポイントは、15200円でした。
つまり、15200円以上で推移すれば、これは買い優勢の日ということです。仮に15200円で拾うのは(寄り付きからの1分ですから)困難だとしても、15300円前後からの急進過程では、これは今日は強いとテクニカルにも判断した上で、撤退ポイントを15200円に置いたうえで、買い参戦が可能だったと思います。
ちなみに、同日のレーザーテックの分足を見ると、15400円あたりがその後の抵抗ポイントとして機能しております。引けにかけての売りによってもまだ15400円水準を保っております。
この15200円から15300円の上抜け時での買いの判断は、こうしたMIN指数の前日比での優劣のラインから判断できるという訳です。
OSCや売られすぎサイン、MAX値やMIN値なども一定程度有効に作用しますが、どうしても、例外状況が発生してしまいますが、このMIN・MAX指数のみを基準とした売買ポイントの見定めについては、それらのテクニカル要素をすべて加味した上でのデータです。
今後、このMIN指数をベースにトレーディングの有効性を検証していきたいと思います。ちなみに好敵手6146ディスコを同様の見方をしてみましょう。
ディスコのMIN指数は、23日が0.196ポイント、その前日の22日が0.291ポイントとなっておりました。そして、24日を迎えた訳ですが、
始値:47150円 高値:48480円 安値:46430円 終値47630円 の時系列データとなっております。
これに基づきシミュレーションをすると、安値の46430円から終値で高値の寸前の48470円まで戻したとしても、0.124ポイントです。0.196ポイントという前日のMIN指数に到達するには、ここから50000円に戻して高値を更新したとしても、0.169ポイントです。50750円あたりまで高値を戻して0.193となり、やっと前日のMIN指数にイーブン近くとなります。
チャートを見ると、とてもそのレベルには届かずに48500円あたりをピークとして上下しております。ちょっと特殊なケースですが、MIN指数をベースとした売買ポイントの捕捉には有効ではないかと思っております。
以上です。