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ソーシャルゲームの正体

2012-05-07 15:37:41 | 株に出会う
<以下は、4月17日に、別の媒体に筆者が書いた記事です。>

3月9日と19日に、三菱UFJモルガン・スタンレー証券のシニア・アナリストの荒木正人氏が、「ソーシャルゲームの正体を探る」という面白い分析レポートを出しております。

煎じ詰めて言えば、グリーやDeNA、サイバーエージェント、ミクシィなどが展開するソーシャルゲームは、ほとんどパチンコ・パチスロに似た正体であるということです。

荒木氏は、未成年者を含むユーザーに過剰な消費を煽るその手口がパチンコ・パチスロに似ている理由として、次の4つを挙げております。

1.RMT(リアルマネートレード)による現金化期待
2.人ではなく端末(機械)相手に遊ぶこと
3.ある確率のもとで(電子クジである)ガチャを引くこと
4.同一ゲームシステムにおける「皮替え」が行われていること

1の現金化は、オークションで希少価値が高いレア・カードを売ることで実現します。(グリーは販売を禁止はしています。)
また、ガチャというのも、有料で参加できる模様揃えゲームのようなものであり、1回300円で参加はできるものの、お客には知らされていないところで、頭に血が上ったお客には、330回=10万円使い込ませるような仕掛けがなされております。

まあ、これ以上書くのは憚れますが、ゲームの名を借りた博打まがいのことをよくも(子供達を含む)ゲーム愛好者に提供して、莫大な課金収入をせしめているものだと、別の意味で感心しますね。

無料で容易に入れるところが味噌です。その中の1割でもヘビーユーザー(アルコールやタバコでいうとヘビードリンカー、スモーカー)になれば提供者は大もうけという算段。そのためには、予備軍となる新規ユーザーの飽くなき開拓をしなければなりません。一種のマルチ商法のようなものとも言えなくもありません。

いずれ、こうしたビジネス手法はどこかで行き詰まることでしょう。
何故なら、単に射幸心を煽ってお金を巻き上げる手法が(今はまだこうした事実が広くは知られていませんが)、世の中の多数の支持を得られる筈もなく、将来の社会の発展に貢献する筈もないからです。
コメント
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